アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

丸山ワクチン&クレバァの薬など

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(2020年4月27日 アルツハイマー認知症の診断から約13年2ヶ月)

 

おママとは関係はないのですが…。

この1ヶ月半、クレバァの闘病は私にとっても大事な時間だったと思います。

今回は使った薬や弾性包帯などについて、そして次回は訪問看護について忘備録的に書き留めようと思います。

 

丸山ワクチン

昨年秋に義母クレバァは胃癌ステージ4と診断され、肺や他臓器への転移も認められていました。

手術も抗がん剤も拒否して、少しでも長く在宅で穏やかな時間を過ごしたい…。

しかし、気休めでもいいから何かやってみたい…。

それで、歩いて3分の掛かり付け医のところで、週3回丸山ワクチンを注射してもらっていました。

 

丸山ワクチンを最初に勧めたのは私です。

実家のご近所に癌を患い、使っていた人がいたのです。

その方は手術や抗がん剤治療をやったけど、再発や転移は防げなかった。もう抗がん剤治療も嫌になり、全ての治療をやめてしまったそうです。

「でも、何か治療みたいな事をしないと女房がうるさくてね。私の場合、別に治るとかじゃないし、順調に(癌細胞は)お育ちなんですけど、始めたら体調が良いんですよ。」

www.nms.ac.jp

この方はもう亡くなりましたが、数年間はお元気でした。そして、根津の日本医科大学まで御自分で丸山ワクチンを買いに行ってました。

 

丸山ワクチンは癌を完治できるものではないと思います。

進行を遅らせる、自覚症状を和らげたり改善させる効果があれば良いのではないかしら。

私はその方を思い出して、一縷の望みを託し、クレバァに勧めてみました。

 

丸山ワクチンは私が子供の頃からニュースでも取り上げられていましたが、未だに承認されていません。

有償治験薬なのです。

A剤10本、B剤10本を1クール(約40日分)として9000円です。

他にかかるのは掛かり付け医で注射を打つ費用だけです。べらぼうな出費ではないと思います。

ただ、承認されていないという事、効果が確実にあるとは言い切れない事などがネックとなり、丸山ワクチン自体に理解のあるお医者さんはそう多くありません。

普段の掛かり付け医でこれが出来たというのは、クレバァにとって幸いだったと思います。

 

その効果はどうだったのか…。それは実際のところよく分かりません。(^◇^;)

それでも亡くなる1ヶ月半前までは、週3回クレバァは歩いて通っていました。

そして、3週間前までは車椅子を借りて注射をしに行きました。

以後、訪問看護を始めてからは、自宅で看護士さん達に亡くなる当日の朝まで注射して頂きました。

徐々に食欲は衰えましたが、クレバァが介護ベットのお世話になったのはたった3週間。それまでは割と普通の生活を送っていたと考えれば、丸山ワクチンは充分プラスに働いていたのではないかと思います。

 

クレバァの闘病に使った物と薬について

 ①Kチューブ

クレバァの癌細胞は転移先の肝臓で大きくなり数も増えてしまいました。4月中旬の検査結果を聞きに行った時、かかりつけ医の先生は

「今後肺やお腹に水が溜まり、体が浮腫んでくるでしょう」と仰っていました。

実際4月の下旬にはクレバァの脚はひどく浮腫んで室内を歩くのもひと苦労になったのです。

浮腫には弾性包帯で巻き上げるのが良いようですが、これには巻く技術が要ります。にわかで素人な私には難しいと思われます。そこで看護師さんが勧めてくださったのが「Kチューブ」でした。

https://batelplus.jp/wp_hp/wp-content/uploads/2018/10/K_tube_catalog_2018.10.pdf

 柔らかくて手触りが良いので、それほど圧迫感がないのかと思いきや…、圧迫効果はかなりな物でした。私が履かせようとして、均一にフィットさせるにはかなり力が要りました。

クレバァ自身の感想としては、

「寝ている時はとても感じが良くて楽。でも、歩いておトイレに行く時は脚がとても重く感じて辛い。」

 

嫌なことははっきりと嫌と言うクレバァが亡くなる日の朝まで着けていられたのですから、やはりKチューブをしていた方が心地良かったのかも知れません。

 

ただ難点は端っこが丸まってしまい、そこが当たっている部分は圧迫が強くなってしまうと言うことです。そのため、1日に数回は丸まった端っこを伸ばしてあげる必要がありました。

 

②フェントステープ

フェントステープは痛み止めの貼り薬です。

医療用麻薬ですが、モルヒネよりは副作用が少ないようです。

 

飲み薬の鎮痛剤はトラマールを処方されましたが、亡くなる2週間ほど前から腹部の痛みが強くなり、飲み薬では苦痛を和らげるのが難しくなりました。

その為、主治医の往診の時にフェントステープ1mgが処方されました。

毎日1枚、24時間おきに貼り替えます。

ただ最初に貼って効き始めるのに1日近く時間がかかるので、初日は痛みが強かったようです。トラマールを3回に分けて服用させ、痛みを緩和しました。

 

しかし、クレバァは1枚ではあまり効かなかったので、1週間後には1日2枚(合計2mg)に増量されました。

それからは痛みを訴えることは少なくなりましたが、気持ちの悪さは残っていました。そして、眠気が強くなるせいか、昼も夜も眠っている時間が多くなりました。

clinicalsup.jp

www.interq.or.jp

フェントステープに含まれるフェンタニルは合成オピオイドです。

(↓)合成オピオイドについて

www.jspc.gr.jp

 

③導尿カテーテル

導尿カテーテル尿道と言われる膀胱からの管に挿入して、膀胱にたまった尿を排出させるためのチューブです。) 尿は直接導尿チューブを通って尿は採尿バッグに入ります。

入院時の手術後など、おトイレに行かれない時に付ける事が多いですね。実は私も帝王切開の後で経験しています。(^O^)

(在宅でも付けられるんだ…。)

と無知な私や義姉は驚いたものです。

食事が殆ど摂れなくなったクレバァは立ち上がり力もなく、便だけでなく尿を排泄する力も亡くなったので、亡くなる6日前に挿入されました。

 

しかし、クレバァはその現実を理解できないのか、理解したくないのか分かりませんが、

「この管は何?」「そんならおしっこはどこでするのよッ❗️」「何でおしっこの量を計っているの?」などと毎日何度も質問してきたのです。

私は正直に答えましたが、その度にがっかりな顔をするクレバァが気の毒で胸が痛みました。

 

次回に続く

 

本日アップの貼り絵

姪のユズちゃんがくれた包装紙です。

浅草の豆とかりんとうの専門店「かりんころん」のパッケージデザインは素敵ですね。

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(↓) マーブルペーパーを細かく切っております。 

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(↓)糊付しながら更に構成を練り直すおママ

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おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。