(2020年4月10日 アルツハイマー型認知症の診断から約13年2ヶ月)
*冷蔵庫に…。
昨日6月22日の事です。
いつものように買い物をして実家へ行きました。
そして、冷蔵庫に牛乳やお肉などを納めていると、どことなく庫内の雰囲気が違います。
実家の冷蔵庫は古くて小型。冷凍庫と冷蔵庫が分かれた2ドアタイプです。
ですから、野菜室は冷蔵庫内の一番下に引き出し型になっているのです。
私が視線を落として、野菜室はを見ると…、なんか得体の知れないものが入っていました。
いえ、得体は知れているんです。
それは日常的にジジとおママが使っている平皿です。しかし、ここで私の脳裏に不安がよぎりました。
(まさかね…。汚れたままじゃぁないでしょうね…。)
私は勢いよく野菜室を引き開けました。
(あ、キレイだわ。)
良かった、良かった。2枚重なっていました。その2枚とも、裏表両方とも、キレイに洗ってありました。
*食器収納の難しさ
これが誰の仕業かは一目瞭然です。
おママ以外やる人なんていませんわ。(^O^)
ふと、おママがお皿を2枚持ったまま、台所で立ちすくしている姿が目に浮かびました。
(これはどこに入れるのかしらね?)
キッチンのシンクのすぐ後ろに食器棚があるので、拭いた食器はすぐに収納できます。
でも、おママは冷蔵庫の野菜室に入れたんですね…。
食器棚にはお皿や小鉢など様々な食器が入っています。なにせジジとおママは結婚して61年になるので、この手の物は既に溢れかえるほどあるんです。(°▽°)
その中で該当するお皿と同じものがどこにあるかなんて、ちょっと見たくらいでは分かりません。
例えば、私がオネコの家に行ったとしましょう。
お手伝いをしようと、洗った食器を棚に片付けようと思っても、これは難しい。
普段使っている食器棚じゃないから、自分で収納している食器棚ではないから、
何をどこにしまったらいいか分からなくて、呆然と立ち止まると思います。
つまり、おママは自分が何十年も使ってきた台所や食器収納が、既に他所様の台所と同じレベルに分からなくなっているのですね。
いえ、厳密にいうと、いつもいつもではなく、そのくらい分からないと感じる時が多くなったのでしょう。
これは難しい…。
「分からないから、ここに入れちゃおうか…。」
冷蔵庫と食器収納の違いが認識できなくなっているのも確かだと思います。
以前は食器棚の中で種類がチグハグに収納されている事はありましたが、食器を冷蔵庫にしまう事はなかったなぁ。(^◇^;)
(↓)この時とか。
今年に入って、おママは認知症の症状が進んでいます。
これは、それを突きつけられる状況には変わりないのですが、私は冷蔵庫で冷えた白い皿を手に、思わず笑ってしまいました。
キレイに洗った白いお皿が冷蔵庫の中で冷やされている…。
おママにそんな意図はないでしょう。
でも、フランス料理のコースに出てくるような、冷たいオードブルあたりを載せるために冷したようにも見えます。(^O^)
私、昨日はこのお皿を野菜室に入れたままで帰宅しました。
もし、次に実家に行く金曜日まで、このままだったら、
折角の冷たいお皿に、サラダやフルーツを盛り合わせてみましょうかね。v(^O^)v
*本日アップの貼り絵
この作品は「お題方式の貼り絵」です。
(注)「お題方式の貼り絵」とは…。
昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
それで、「お題」はこちらです。
(↑)こちらの作品の残りだったアイシャドウの写真は、既に葉書に貼り付けてありました。
ところが…、おママはアイシャドウが気に入らなかったのでしょう。(^O^)
それを剥がして(むしり取って⁉️)この貼り絵を制作しました。
一番上の写真を拡大してご覧いただきますと、中央から左側に剥がした跡が見えます。白い和紙の表面が荒れているんです。
既に貼られたパーツを剥がしているので、葉書は無駄にはなりませんでした。
それに、なんだか素敵な作品になりましたし、「終わり良ければ全て良し」って感じです。(^O^)
(↓)この作品の残りが使われています。
制作過程写真。細かいパーツに拘っています。
制作過程写真。糊付は慎重に行っていました。
中央のメインパーツはこちら❗️ハワイの包装紙です。丁度1年前に大活躍した包装紙です。
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。