(2020年7月3日 アルツハイマー型認知症の診断から約13年5ヶ月)
(2020年7月3日 アルツハイマー型認知症の診断から約13年5ヶ月)
*頭が鉛のようです
頭の芯から重くて鈍いような痛みがあります。
認知症になる前から、診断されて5〜6年くらいまで、おママは頭痛をこんな風に言っていました。
「頭が鉛のようなのよ。」
もしかしたら、おママも似たような頭痛があったのかも知れません。
ズシンと重たい感じで、頭全体が固まってしまうような、嫌な感じの鈍痛。
「鉛のような」とは、おママも言い得て妙です。
痛み自体は軽かったのですが、酷くなりそうな気もして、夕方にナイキサン(鎮痛剤)を飲みました。これが効いてくれて助かりました。
週の初めからこんなでは気が重いです。
ちょっと気が早いかも知れませんが、週末に影響があるかも知れない台風14号のせいでしょうか。
まさか…ね。(^◇^;)
*感謝を込めて、同じタイトルで4度目の記事
昨日(10月5日)の午後、おママの貼り絵を見張って見守っていると、急に電話が鳴りました。
私は体調が低空飛行だったので、恐らく暗い声だったと思います。
「もしもし…。」
「あ、チャーコちゃん?私、Oです。」
Oさんはおママの幼馴染みです。国民学校から女学校(途中から新制高校)を共にして、その後もずっとお付き合いの続いたお友達です。
「あら❗️まぁ❗️お電話をくださって、ありがとうございます。」
私は瞬時に声色が変えました。無意識にこの大変身を遂げる自分が、ちょっと怖いです。(^◇^;)
お話は近況や、こちらの老夫婦の生活面での心配などなど。
Oさんはお近くに娘さんが住んでいらっしゃるけど、基本的には一人暮らしです。
もう86歳ですから、病気や怪我など…、お互い高齢者世帯ですから心配の種は尽きません。
「もし、夜2人だけの時にパパ(ジジ)がどうかなったら、オトモ(おママ)は状況が理解できないでしょう。気が動転したりするかも…。そんな事をふと考えると、2人とも可哀想だなぁと思うし、これは私も一人暮らしだから他人事じゃないのよね。」
折に触れて思い出し、心配してくださる方がいるのですから、おママはなんて幸せ者なんでしょう。
お互い高齢だし、なかなか会えない。
会ったところで、おママは家族だって分からないのですから…。
他のまだ元気でご健在のお友達も心配はして下さっているらしい。
「でも、皆さん『もうオトモに忘れられてしまったし…』という寂しい気持ちがあるのよね。」
「今までは『まだ私は辛うじて分かるみたい』と皆んなに言ってたのだけど、最近はそうも言えなくなってきて…。仕方ないけど…。」
そうだろうなぁ。
私達身内の者は時間をかけて諦めたし、割り切っていかないと暮らしていけません。
でも、歳をとって、病気だから仕方がないと分かっていても、
ずっとお付き合いの続いた友人の記憶から自分が消えてしまうのは、
とても辛い事だと思います。
Oさんとお話ししていて、私は封じ込めてきた心の痛みを思い出してしまったようです。
目頭が熱くなって言葉に詰まりました。
記憶を失くしていく認知症は、患者本人が一番辛いでしょう。そして身内だけでなく、お友達にとっても悲しいですね。
それでも、お電話をくださる。Oさんには心から感謝しております。
私は一頻りお話した後に、おママに電話を変わりました。
「どなた?」
「Oさんよ。ほら、小学校の時から一緒だったお友達のOさんですよ。」
そう言ってもおママはピンとこないらしい。ちょうど貼り絵の構成に悩んでいるところでした。
「まぁ、どうもすみません。今、ちょっと、わたくし、えぇ、やっている事があって…。」
と、すぐに受話器を放してしまいました。
う、うう…。Oさん、申し訳ありませんでした。
でも、どうか、これに懲りずに御都合が良くて気の向いた時に、おママに声を聞かせて下さいませ。
おママも調子の良い時はOさんが分かると思います…。
ちょっと感傷的になって涙脆かったチャーコでした。(TT)
*本日アップの貼り絵
「お題方式の貼り絵」です。
7月3日に実家へ行ったら、ダイニングテーブルの上にこんな物がありました。
葉っぱです。これ、どうしたんでしょうか?
私は早速ジジに確認してみると、
「今朝、玄関あたりで摘んだんでいたと思うよ。」
どうりで…、触ってみると葉はまだ瑞々しさを残しておりました。
それでこの日の「お題」はこれに決まりました。(↓)
オネコよるとフォスタ(ギボウシ)の葉だそうです。こちら(↓)
おママはフォスタの葉を手にすると直ぐに構成に取り掛かりました。(↓)
何気に半分に切ってみた。(↓)
おママは、 以前から持っていた小さなサイズの千代紙の中から、冴え冴えとした赤系の模様を選びました。(↓)
制作中は横向きでしたが、完成して裏に日付を記入する段になって、おママは「こっちだわ」と縦の作品だと主張しました。
(↑)そして2枚目に取り掛かったおママ。
2枚とも完成して直ぐ写真を撮影しました。
生の葉を使いますと、時間が経つと緑が色褪せてしまうからです。
(↓)こちらの写真は7月20日(制作から17日後)に撮影しました。
やはり緑が少し退色していました。
(注)「お題方式の貼り絵」とは…。
昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。