(2020年10月12日アルツハイマー型認知症の診断から13年8ヶ月)
*第一ラウンド
折り紙は日本の文化です。
今のお子さん達も幼稚園や小学校で折り紙をしているのでしょうか?
現在26歳のアズキが小さい頃は、園で習ってお友達と折っていました。
特に鶴は折り紙の代表選手ですね。千羽鶴は今や日本だけでなく外国の方もなさるとか。
おママはおそらく子供の時から幾千回と折っているでしょう。
ですから「鶴」という名称は出てこなくなっても、自然と指が動いているようでした。
「おママの潜在意識の中に折り紙の鶴は刷り込まれているから。」
なんて思っていましたわ…。
実は先週の金曜日(1月8日)の午後、
私が買ってきたお菓子を食べながら、おママはそのポリエチレン系の包装を一生懸命平に伸ばしておりました。
そして、手近なハサミで長方形を正方形に直して、何かを折り始めました。
お菓子も包装材もこの時と同じです。(↓)
「何をしているんですか?」
「え?分からないけど…。」
「折り紙をしているようですね。何を折っているのかな?」
「私はわかんないのよ。」
でも、その手は明らかに鶴を折っているようでした。
しかし、途中から手が止まってしまいました。
「何だかわからなくなっちゃったわ。」
途方に暮れて気の毒だったので、私は手伝ってあげながら、鶴を仕上げました。
(こんなツルツルの包装ではねぇ。これでは出来ないのかも。
今度はちゃんとした折り紙で一緒に折ってみよう)
私はそう思いました。
*第二ラウンド
日を改めて(1月11日)の午後。
私は自宅から持参した折り紙を取り出しました。
「一緒に折り紙しましょう。」
色彩がグラデーションになっている綺麗な折り紙です。おママはすぐ手を伸ばしました。
そして、無意識のようにまず三角に折り、そして更に半分の大きさの三角におりました。
(鶴を折ろうとしているんだわ❗️)
私は様子をみていると、やはり途中ではたと手が止まってしまいました。
「ここから分からないのよ。」
やはり、前回と同じところから折れなくなるのですね…。
後は私と一緒に折っても四苦八苦でした。
私が一つ一つ教えながら、難しいところはやってあげました。
まさに手取り足取りという感じでした。
でも、おママは完成したらとても嬉しそうでしたよ。
(そっか…、おママさんは鶴が折れなくなったか…。)
鶴を並べて喜んでいるおママの隣で、私は感慨に耽っておりました。(^◇^;)
(↓)この記事でも鶴がたくさん出てきます。(^O^)
*本日アップの貼り絵
「鶴」のイメージに合うかな?と思って選んでみました。
昨年に10月12日。
昼前に実家へ行ってみると、おママは手近な紙に上に、ピンクと青の紙片を載せて構成していました。
ピンクの紙は、送られてきた封筒の内側。切り開いて使っています。
青い紙は仙台の「阿部蒲鉾店」の昔の包装紙です。
お昼ご飯を挟んで、再開しました。(↓)
<制作動画>
おママは構成に集中しております。
途中,私が別の紙を勧めたりしていますが。おママは決してブレません。自分のいいと思ったものに忠実です。
2020年10月12日 14:24〜 おママの貼り絵制作動画
大体、構成が決まったようです。
今回は、糊付けも順調でした。(^O^)v
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。