アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

私は私

f:id:harienikki:20210116014956j:plain

(2020年11月30日アルツハイマー認知症の診断から約13年9ヶ月)

 

f:id:harienikki:20210116015132j:plain

(2020年11月30日アルツハイマー認知症の診断から約13年9ヶ月)

 

I am what Iam ❗️

正月が来たと思ったら,松が開けてしまう。

今年は緊急事態宣言も発令されて、いつもと違う1月です。

そんな頃の事です。

 

いつも通りの昼過ぎに、私は貼り絵に熱中しているおママを見守っていました。

するとおママの鼻から鼻水が垂れそうになっているではないか…。

 

これ自体はよくある事です。

おママはどうもアレルギー持ちにようで、四季を問わず年がら年中鼻水が出ます。だから、そんな時はサッとおママにティッシュを渡せば自分で鼻をかんでくれるのです。

しかし、この時はおママは紙片をどう構成するか熱中する余り、全く自分の鼻に頓着していませんでした。

あ‼️垂れるーーーーー‼️


その刹那、私はおママの鼻をティッシュで拭いて、事なきを得ました。(^O^)

 

自分以外に鼻水を拭いたり、かんで上げるなんて、久しくやっていませんでした。
まるで、アズキが小さい頃のようです。

鼻を拭いてもらうなんて、

おママは小さなお嬢様みたいだな。(^O^)


「ほら、お嬢様、鼻が垂れそうですよ。」
「あら、やだ」
お嬢様と言われて、おママはニコニコと満更でもなさそうです。


「あなたはお嬢様なんですか?
お母様なんですか?お婆さまなんですか?」


おママは笑いながら答えました。
「そんなの知らないわよ。」


知らないったってね〜。(^O^)


「お嬢様と言われたい?」
「そんなのいいの、どうでも。」
「お母様と言われたいの?」
「なんだかよく分からないから、どうでもいいの。」
「お婆さまなんですか?」
「そんなの、分かんないわよ、私は私だし…。


そうだわ。そんな社会の尺度で語る持分や立場なんて、どうでも良いよね。
私は私。
おママはアルツハイマー認知症になって、いろんな事を忘れた。

そして今、「私は私」になれたんだもの。(^O^)

f:id:harienikki:20210116153609j:plain

わたしはわたし


 

本日アップの貼り絵

本日アップの貼り絵の制作日は11月30日。

月末、私は1ヶ月分の貼り絵を撮影して,オネコとの「イチ押しミーティング」の準備で忙しいのです。

そのため、今までおママが好きだった包装紙や千代紙を広げて、もう,全ておママ任せで貼り絵を楽しんでもらいました。

私に「糊のつけ過ぎ❗️」とか「鼻水が出てるよ❗️」と言われないので、おママも伸び伸び制作できたかもしれません。(^O^)

 

撮影の合間に時々覗いてはいたのですが、制作写真は2枚だけしかありません。

出来上がりは起爆力のある楽しい作品になりました。

 

f:id:harienikki:20210116015212j:plain

 

f:id:harienikki:20210116015238j:plain

 

 使っている紙です。

f:id:harienikki:20210116102354j:plain

f:id:harienikki:20210116102435j:plain


①から④と⑧は小津和紙で購入した千代紙です。

www.ozuwashi.net

 

⑤は伊勢土産、播田屋さんの絲印煎餅、包装紙です。

https://haritaya.sakura.ne.jp/

 

⑥は私の友人から頂いた海外の包装紙です。

 おママのお気に入りで、度々貼り絵に登場しています。(^O^)

harienikki.hatenablog.com

 

 

⑦は(↓)こちらのチラシです。

japanculturalexpo.bunka.go.jp

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。