(2021年2月25日アルツハイマー型認知症の診断から約14年)
*懺悔
私は優しい娘ではないのです。
ええ…。かなりイジワルかも知れません。(*_*)
昨日もやってしまいました。
キツーい物言いで、おママを怒らせてしまいました。
そして、我が身に降りかかるブーメラン。
気が重いです。
*昼食時のいざこざ
昼食の支度の時、いつも私は気が急いています。
朝が割と早いジジとおママです。13時をあまり過ぎてしまうと、お腹が空いて萎れてきますから。
バタバタとテーブルに三人分のお皿を載せて盛り付けをしようとしますと…。
いつもの事ですが、おママが私の邪魔をします。
私は手早くするには、3枚の器を1箇所にまとめて、サラダやおかずを盛り付けてから、各自の所定の位置に配った方がやり易い。
しかし、おママは、私がこれから盛り付けをしようとしているお皿を、各々座る位置に配膳してしまうのです。
「まだ、盛り付けてないから、動かさないでください。」
「はーい。」
おママはお皿を見ると、すぐに動かしたがるのです。
お手伝いをしたい。
参加したい。
そんなおママの気持ちもわかりますよ。
でも、私がフライパンから熱いおかずを盛り付けしようとしているその瞬間にだって、おママはパッとお皿を動かそうとするのです。
熱いおかずがおママの手にかかったら、こぼれたら、危ないじゃないの。
「触らないでください❗️」
「はーい…。」
しかし、おママは物事をほんの10秒以内で忘れてくれます。
だから、これが繰り返されるのです。
キッチンで全て盛り付けてからダイニングテーブルに運んだら良いのでしょうが、
あいにくキッチンにそのスペースはありません。
熱々の汁物は流石にコンロの横で盛り付けますが、20センチくらいのお皿を3枚並べるのは難しいのです。
昼ごはんの片付けは簡単にしたいから、結局大きめのお皿に数品盛り合わせています。
手抜きをしたい、そんな私がいけないのかも。
*4月9日金曜日の昼
盛り付けようとしている瞬間に、皿が動かされてしまう。
「まだ、盛り付けてないから、動かさないでください。」
「はーい。」
昨日はそれが5回ほど繰り返されたのです。
最後の方は私もキレ気味になりました。
「もう、いいから❗️触らないでください❗️」
語気を荒げて叫んでしまいましたよ。
すると、おママの「はーい」も重く暗く沈みました。
その直後に、おママの方も怒り爆発。
「わたしは、なにも、していません❗️」
そうね。おママは10秒前の自分の行動を覚えていないから仕方ない。
「そんな、そんなことを、いうんなら、
もう、わたしは……。」
おママは言葉が出てこなくなったのでしょう。
「それで、お母さんはどうするの?」
「そんなら、もう……、
よそに行っちゃうから❗️」
「ふーーん。なるほど…。」
「そうよ。」
側で一部始終を見ていたジジは、さぞや肝を冷やした事でしょう。
その後、私は何食わぬ顔で予定通りおかずを盛り付け終えました。
そして、三人で「いただきます」をすると、
おママはほんの少し前の怒りを忘れて、もう「美味しいわね」とか言いながら、ご機嫌で食べていました。
ホッとしましたわ。
でも、私は認知症の母親に「もう、他所に行っちゃうから!」とまで言わしてしまった事を後悔しました。
もう少し、私の心に余裕があれば、おママはこんな事を言わずに済んだのに。
ずしんと自己嫌悪の沼に落ちていきました。
おママはすっかり忘れるから良いですよ。
昼食後、ジジは玄関のおママには開けられない鍵を掛けていました。
「おママが出て行ったら大変だからね…。」
これまで徘徊の症状がなかったので、その鍵はいつも夜間の防犯の為に掛けているのですが、ジジは先程のおママの発言に危機感と恐怖を覚えたのでしょう。
おママはすっかり忘れるから良いですよ。
でも、私に心の余裕が無かったばかりに、ジジに余計な心労をかけてしまった。
私は帰るまで重い気分を引きずってしまいましたわ。
反省…。
子供の喧嘩に見えなくもない。(^O^)
*本日アップの貼り絵
荒ぶるおママのイメージに合うかも知れません。
そんな熱情を感じさせる作品なので、選んでみました。
2月に私がまとめて作った「お題パック」から製作されたようです。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
マーブルペーパーの不思議な形はおママが自分で切ったものです。
この時に生まれました。(↓)
私は実家に行かれなかった時期でしたが、オネコさんが写真を撮っておいてくれました。
(↓)糊付け前の構成段階。
(↓)糊付け開始。
(↓)元のデザインに戻れるでしょうか?
オネコさんはこの時点で自宅に帰ったそうです。
「出来上がりは見ずに帰ってきたから、どうなったかな〜」
とLINEを送ってくれました。
完成作品を見て、オネコさんが一言。
「あれが、こうなっちゃったのーーーー❗️」
私はこの作品、強いエネルギーを感じてとても好きです。(^○^)
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。