アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

遂に製品化❗️島津製作所「アミロイドMS CL」

 

f:id:harienikki:20210608115802j:plain

(2021年4月23日 アルツハイマー認知症の診断から約14年2ヶ月)

 

ついに実用化

先週でした。私はニュースを見て、また声をあげてしまいました。

島津製作所❗️」

あれは3年前…… 

懐かしいちあきなおみさんの歌声が、私の脳内をこだましたのです。

ちょっとニュアンスは違いますが、間違いなくこのニュースは『喝采』ものです。

「実用化は3年ほど先」と言われていましたが、本当に3年で分析装置が発売されたのですね。

 

3年前、私は(↓)のような記事を書きました。

harienikki.hatenablog.com

その時のニュースの趣旨はこんな感じです。

本当にザックリですが…。

   アルツハイマー認知症になっていない人が、かなり高い精度で発症リスクを確認できる技術が開発されました。しかも0.5㎖と言う少量の血液により検出できるそうです。その研究チームにノーベル賞を受賞した田中耕一さんが加わっており、田中さんの開発した質量分析技術が使われています。

 

そして、2021年6月22日に、島津製作所から管理医療機器(クラスⅡ)である「血中アミロイドペプチド測定システム Amyloid MS CL」(以下「アミロイドMS CL」)が発売されました。

www.shimadzu.co.jp

www.innervision.co.jp

 その検査方法やアミロイドβの蓄積状態の評価方法(バイオメーカー)は

こちらのページが詳しいです。(↓)

www.shimadzu.co.jp

www.shimadzu.co.jp

アミロイドβ関連ペプチドとは?

現在、アミロイドβが長い年月をかけて脳に蓄積することで、認知症が起きると言われています。一応、これが有力な説です。

 

難しい文章を読むと眠くなる私ですが、自分のための忘備録として、またまたザックリとまとめてみます。

 

アミロイドβというのは、たくさんのアミロイドβ関連ペプチド(アミノ酸が1本の鎖上に繋がった集合体)の集合体です。

血液中に存在するアミロイドβはごく微量で、アミロイドβ関連ペプチドを個々に測定することは不可能でした。

しかし、採取した血液を質量分析装置で測定するために前処理を行うことで、血液中のアミロイドβ関連ペプチドだけを取り出して質量分析装置にかける事ができるようになりました。

島津製作所国立長寿医療研究センターとの共同研究の中で、脳にアミロイドβが蓄積していくと、血液中のアミロイドβ関連ペプチドの量に変化が見られる事がわかりました。

あるアミロイドβ関連ペプチドの量が他のものより多くなる傾向が見られたのです。

この強度比は全身に流れる血液でも比例しています。

それで、認知症を発症する前から、1滴の血液でそのリスクが測定できるようになりました。

やはり私の頭では理解するのが難しかったです。

 

今後への期待

今回、その測定装置が商品化された。

私は将来に明るい光を見た気がします。

これは低リスクで治療薬開発に伴う治験に活用できそうです。

しかし、一般の人が定期的に受ける健康診断の中で、例えばオプションで認知症リスク検査が受けられるようになるのは、まだまだ先だと思います。

 

しかし将来、誰もが手軽にアミロイドβの蓄積を測定して、発症前から自分の認知症のリスクが判るようになったら凄い事です。良いなぁ。

私は受けてみたいです。

 

もし、自分が高リスクと判ったら、ショックで絶望するかも知れません。

それでも、認知症になる可能性が高いと判ったら、それを老後の生活設計の中に見込めるじゃありませんか。

発症や診断前から、配偶者や子供達と話し合いができれば、介護費用など面や暮らしについて相談の上。情報共有できます。

予防や対策だって、少しは出来るでしょう。

子供の側からしても、遠距離でなかなか様子を見られない親の認知症を突然目の当たりにするより、心構えができて良いと思います。

 

私は3年前の記事にも書きましたが、

「早期診断、早期絶望」

とならないためにも、認知症予防プログラムの確率や、社会全体で認知症に対する知識や理解の広まりが必要だと思います。

 

f:id:harienikki:20210629183419j:plain

将来、リアルにありそうな会話です。(^◇^;)

本日アップの貼り絵

 2021年4月23日。

おママは(↓)この貼り絵を製作した直後に、本日アップの貼り絵に取り掛かりました。つまり、残りものには福があるという感じです。

harienikki.hatenablog.com

 

引き続き、おママが認知症になる以前に購入した包装紙を使用しています。

f:id:harienikki:20210605154259j:plain

 

(↓)切り始めました。

f:id:harienikki:20210608115936j:plain

 (↓)中央のメインピースはこんな感じになるそうです。

f:id:harienikki:20210608120015j:plain

 (↓)四隅は同じ紙の別の部分を使うらしい。

シックなデザインになりそうです。

f:id:harienikki:20210608120032j:plain

 ところが、おママはここで他の色を加えたくなったようです。

そして、クリアファイルの中の紙から取り出したのは美しい赤❗️

f:id:harienikki:20210608120104j:plain

 (↓)六花亭の「マルセイバターサンド」の包装紙です。

1月の末に、実家近所のスーパーで北海道フェアがあり、見つけて買いました。

もちろん、祖父とおママにオネコも加わって、美味しくいただきました。

f:id:harienikki:20210608120120j:plain

 私は「マルセイバターサンド」を堪能した後に、ちゃっかり包装紙を綺麗に伸ばしてクリアファイルに入れていたし、(↓)こんな「お題」も作っていたのですが、おママからは見向きもされませんでした。

お菓子は美味しく食べたのにね。

包装紙には興味なかったか?(^○^)

f:id:harienikki:20210608120135j:plain

 

ところが、この4月23日になって、おママは包装紙を発見したのです。

f:id:harienikki:20210608120201j:plain


www.youtube.com

<制作動画①>

2021年4月23日 16:34〜

赤い「マルセイバタ」を貼ることに決めたおママ。予定が変わってしまいメインピースが大き過ぎることに気がつきました。

チャーコはハラハラしながら「少しなんとかしてよ…」と言っております。

暫くおママはメインピースを動かしながら画面での収まり具合を考えていました。

そして、おママはメインピースを上下に分割する事を思い付きました。

私は少々ホッとしながら、「分けちゃえばー」とおママの背中を押したのであります。

 


www.youtube.com

<制作動画②>

①の続きです。2021年4月23日 16:38〜

おママは分割したピースの配置に苦心しています。更にハサミで形を整えました。

「色々あったけど、いい感じだと思います。」

チャーコも「マルセイバタ」の赤が映えて美しさに感嘆しています。

おママは「マルセイバタ」お上下にメインピースを貼ろうとしましたが、位置がずれてしまいました。どうしたかというと…、おママは一部をめくり上げ、鋏を入れて修正するという大胆不敵な行動に出ました。(^O^)それでも思い通りにできてしまう器用さよ…。

おママは認知症の症状としての視野狭窄はあるようですが、

結構、見えているようです。良かったわ❗️(^◇^;)

f:id:harienikki:20210608120219j:plain

 いい感じに仕上がりました。

それにしても、「マルセイバタ」の赤が上品で素敵。

 

この作品を見るたびに、

私はほんのり洋酒の香りのついたレーズンとバタークリームが絶妙な、

「マルセイバターサンド」が食べたーーーーーい❗️

そう思う私は、絶対に痩せられないと思います。

(^○^)

www.rokkatei.co.jp

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。