(2021年6月13日アルツハイマー型認知症の診断から約14年7ヶ月)
(2021年6月13日アルツハイマー型認知症の診断から約14年7ヶ月)
*8月の食欲不振
おママは元々食欲旺盛な人です。
それでも最近少し食が細くなってきました。
先月8月中旬ごろは食事を残すことが多くて少し心配しました。そんな時はエネルギーが足りないのか、無気力に呆然としていることが多かったです。
「夏バテか?」
今年の夏は暑かったから、ありえます。ただ、おママは毎年猛暑でも、さして食が落ちなかったのです。原因は他にもありそうでした。
*推理その1
便秘がちになると、お腹が重くて食欲がなくなるのは有り得ると思います。
しかし、ジジによると、ジジが作った朝食とデイサービスの昼食、そして私が作った昼夜の食事は残すのに、コープデリのお弁当は完食しているとの事。
そうすると、イマイチ整合性がありません。
*推理その2
おママが残しがちの食事は、お皿や小鉢に盛り付けられていました。
勿論量は少ないです。
一汁三菜の二菜は一皿に盛り合わせているとしても、おママは目の前に器が並びます。すると料理を前におママは途方に暮れました。
「困ったわ、どうしたらいいのか…。」
お箸で突っつきながら、ぶつぶつ言いって一向に進みませんでした。
なのにお弁当箱の入っているコープデリだと積極的に食べるとは、如何なることか⁉️
(°_°)
「もしかして、区切られたお弁当箱だと食べる気になるのかな?」
「昔から区分けのランチプレートが好きだったよね。」
「でも、私が土日にカレーやシチューを作ってもってきた時はお弁当箱ではないけど食べるけど…。」
オネコと話し合いましたが、決め手にはなりませんでした。
それでも、私は自分が実家へ行った日に試してみました。
昼はコープデリのお弁当箱を拝借して盛り付けをし、夕食はランチプレートに盛り付けてみると、思いの外おママの食が進みました。
やはりおママはワンプレートの方が好きなのかしらね…。謎…。(^◇^;)
*推理その3
今年の春くらいまで、おママはおにぎりを見ると、自分で半分に切って食べていました。
しかし、最近は自分で切ることもなく、「困っちゃうわ」と言いながらお箸で突っつくばかりです。埒が開かないので、私はおにぎりを半分に切って上げました。
ところが相変わらず
「どうしようかしら、こんなに、困っちゃうわ」
が続き、挙句に「これダメだわ」と言いながら海苔を一生懸命剥がし始めました。
海苔が剥がれたおにぎりは崩れてお弁当箱の中に落ちて、おママはそれをお箸でほぐして食べていました。剥がされた海苔は可哀想に食べてはもらえなかったのです。
「食べ方が分からなくなっているんじゃないか⁉️」
恐らく、これが今のところ正解のようです。
(↓)の写真は昼食の1例です。
枝豆は鞘を指で押して豆だけ口に入れる物ですが、この時のおママはその食べ方は出来ませんでした。
口の中に鞘ごと入れ、歯で噛みながら鞘だけ出すという離れ業をしてのけたのです。
しかし、おママはそれもすぐに嫌になって、食べるのをやめてしまいました。私が鞘から豆だけお皿に出しても、怪訝な顔で食べませんでした。
おにぎりはこんな風に切って断面を上に向けて盛り付けると、「ご飯」の仲間だと認識して食べてくれます。
野菜は素材がしっかり見えるシンプルな調理法の方が、おママの理解が得られるようです。
鰯の味噌煮(缶詰) シャケのおにぎり(市販) 千切りキャベツ
もやしとオクラのスープ
※おママは約7割ほど食べられました。
(↓)こちらは夕食の1例です。
右側がジジのお皿、左側がおママのです。
最近のおママは切り身魚であっても、食べ方がわからないようです。
完全に骨を取り除けてはいませんが、事前に私がほぐさないと食べる気になりません。
その割には缶詰のアジやイワシは自分の箸でちぎって口に入れています。
私にはおママのその区別が今ひとつ理解できませんが、食べやすいなら缶詰は大歓迎です。私が楽ちんですもの。(^◇^;)
シャケの切り身 きゅうり揉み 梨 さつま芋の蜂蜜レモン煮
豆腐とわかめの味噌汁(写真なし) ご飯軽く一膳(写真なし)
※おママ約9割くらい食べられました。
今はまだ、おママは箸で摘んで自分の口に持っていけるし、
分からないのは食べ方だけです。
でも段々に、食べる事自体がわからなくなっていくのだと思います。
口に入れる行為が分からなくなって、食べられなくなっていくと考えると、
先々不安では有ります。
でも、まぁ、その時はその時で、何とかしていきましょう。(^O^)
*本日アップの貼り絵
「お題パック」による作品です。
6月13日の作品ですから、ちょうど3ヶ月前だったのですね。
今はたとえ「お題パック」を使ってもなかなかおママ一人では制作できません。
そう考えると3ヶ月の月日の差は大きいです。
シンメトリーを意識した、よく考えられた作品だったと思います。
実は(↓)こちらの作品で残った部分を活用しました。
(↓)お題パックはこちらと
(↓)こちらです。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
元はクリネックスの空き箱でした。
今回の「お題パック」は赤丸で囲んである部分が使われています。
上の写真の赤丸部分は(↓)横にミシン目が入っていて、このように分割されます。
昔から今に至るまで繰り返し使っているクリネックスの空き箱は、とても綺麗でおママを刺激してくれるようです。(^O^)v
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。