(2021年10月3日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年8ヶ月)
*やられたーー❗️
10月4日月曜日
昼頃に実家へ行ってみると、ジジが開口一番に言いました。
「昨日、お母さんは貼り絵やったよ。」
今夏は「お題パック」が不調でした。ところが秋の到来とともに、おママの気力が戻ってきたようで、私はとても嬉しかったです。
しかし、ジジの表情はイマイチでした。
「実はね。自分で出来たら気に入って喜んでいたんだよ。それで、本に張り付けちゃったんだ。チャーこさん、ちょっと見てね…。」
ふむふむ。
日頃おママの手近にある本といえば、あのお気に入りの絵本でしょうか?
(↓)何回かこれまでもご紹介しているきれいな絵本です。
「どこに貼ったんだか?」
私は恐る恐る開いてみると、裏表紙の「見返し」にありました。
(↓)こんな感じです。
「そんなところに貼るのはやめなさいって言ったんだけど聞かなかったんだ。
『これは良いから貼るの❗️』って聞かなかったんだよ…。きれいに剥がれるかな?」
「剥がれなかったらこのままにするわ。」
しっかり貼り付いていて取れるかどうかはわからなかったけど、(↓)おママのアピールカッターの刃を差し込んでみたら、意外にもすんなり取れました。(^○^)
やれやれです。
しかし、貼り絵を剥がし取った後に、一抹の後悔が私の胸をよぎりました。
おママは貼り絵だけでなく、すぐ隣に四角い枠と大好きな友禅紙「波紋」を貼っていたのです。
四角い枠は、もしかしたらピンとくる方もいらっしゃるかも知れません。
(↓)おママが貼り絵に繰り返し使っていたティーパックです。
おママはこれを二つに折って、ハサミで内側を切り取ったのですね。以前のおママがよく用いた手法です。それを覚えていたと言うよりは、当たり前のように思いついたのでしょう。
(↓)過去にはこんな作品もありました。
(↓)そして、今もヘビーローテーションで使用頻度の高いこちら。
小津和紙で購入した友禅紙「波紋」の紺色です。
(おママはお気に入りの絵本に、お気に入りの紙を貼りたかったんだね。)
考えてみれば、風景の挿絵を上手に避けて貼っています。
おママなりに考えてやった事なのでしょう。
これはこれで、
剥がさないままの状態が、おママの作品だったのかも知れません。
「なんか、悪いことしちゃったな…。」
私も剥がす前に思い至ればよかったのです。でも、見つけた時は
「おママにやられたーー」
と言う気分が強かったし、今となっては仕方ありませんわ。
お陰様で、他の作品と同じように写真が撮れましたから、良い事にしましょう。
*本日アップの貼り絵
「お題パック」を使って、おママが一人で取り組んだ作品です。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
実は「お題パック」をセットした9月27日の夕方に、おママにも手伝ってもらいました。(↓)
(↓)そして、このような「お題パック」が出来上がりました。
赤い紙片だけは元々何に使われていた紙だったか不明です。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。