(2021年10月29日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年8ヶ月)
*外を歩くのは無理かも
昨年秋の通院以来、ジジはめっきり外に出る機会が減りました。
シルバーカーを押しても、弱った足腰では思うように歩行が進みません。結局シルバーカーに腰掛けて何度も休むので、元気印のおママから叱責されてしまうのです。
おママだって認知症の症状がここまで進んでいなければ、歩行が難しい夫を気遣うこともできたのですが、今ではジジが他人なのか夫なのか親なのかもイマイチはっきりしていないし、「状況を飲み込む」という精神的高等技術も衰えているのです。
連れが捗々しく歩けない事を許容することは不可能なのです。
そのため(↓)この時のように、ジジは肉体的疲労と精神的な疲労をダブルパンチで受けなければなりません。
年末年始は歩いて6分ほど(普通の大人の場合)の距離に住んでいるオネコさん宅で、おせち料理やすき焼きなどをご馳走になりますし、ジジとおママの外出は数回に及びます。
「どうしたもんだか…。全員分の料理を実家へ運ぶのも難しいし、やっぱり来てもらうのが良いのだけど…。」
悩んだオネコさんはネットであれこれ調べまくり、実家のある自治体の「健やかセンター」で車椅子を借りれれる事を突き止めました。
介護度は関係なく、2ヶ月間無料で借りられるのです。ただし、予約はできないから、借りたい時に有れば借りられるというシステムです。
あれこれ問い合わせて、12月の初めに借りることができました。(^O^)v
手動のみのシンプルな車椅子です。左側の写真は折り畳んだところ、右側が開いたところです。
お正月はこんな感じで外出しました。
寒かったので,ダウンのフードをかぶっていました。押しているのは孫のアズキ(私の娘)です。
座り心地が良いわけではありませんが、やはり歩かずに移動できるのは体力的にも気持ちの上でも楽だったようです。
もう2ヶ月間延長ができれば、恐らく3回目のワクチン接種は楽勝なのですが、そう上手く行くとは限りません。
「車椅子をずっと借りてしまうか…。」
いつも介護用品をレンタルしている業者さんで借りてもいいのですが、介護保険の対象の対象となるのは「要介護2」からです。
この件をケアマネさんと話し合いました。
「区分変更申請をしますか?」
するとジジは首を振りました。
「あまりしたくないです。要介護2になると今よりデイサービスの費用が上がりそうだし…。」
「そうですね。それに,お家の中では何とか歩けているから、要介護2になるとも限らないし…。」
自費でレンタルすると、一番シンプルなタイプでも月々3000円から5000円くらいになりそうです。
悩ましい…。
いつも実家に車椅子があれば、ジジもおママとお散歩に出られるかも…。
通院の時は楽だし…。思案中です。
*めでたい
年が明けてジジは94歳になりました。ここ半年で介護ベットを導入したり、車椅子に乗ってみたりと衰えを感じながらも、元気でお正月と誕生日を迎えられました。
2022年は年初から曽孫にも会えました。
使える介護用品を使いながら、今年も頑張って参りましょう。(^O^)
*本日アップの貼り絵
昨年10月の末に小津和紙へ行きました。その時,何枚かおママ好みの千代紙を買ったので、早速「お題」に使おうと思いました。
おママはどんな紙を見ても新発見なのですが、今まで好んで使ってきた紙には若干懐かしさがあるようです。それらを見た時は再発見のような気持ちになるようです。
これが初めての紙だと、記憶が1分も保たないおママでも、不思議と目新しさを感じるようです。特に今回の千代紙はおママが好みそうな図柄と色彩ですから、とても気になるようでした。
(↑)おママはこの時ペーパーナイフで切り離した端っこを貼り絵に使うことにしました。そして、急に
「あれする長いのは…どこ?」
と身振り手振りで定規を要求しました。
(あぁ、測りたいんですね…。)
<貼り絵制作動画①>
2021年10月29日 14:43〜(4分11秒)
ハガキの大きさは14.8cm×10cmです。おママはこの長い方の辺を3分割する目盛をつけたいのです。
それにはハガキの端を「0」の目盛りに合わせて「5」と「10」の目盛りのところに印を打てば良いのです。
しかし、おママには1cm刻みの目盛を追うことが難しい…。
チャーコは何度も正しい目盛の追い方をアドバイスしますが、理解が定着せず忘れてしまうようです。しまいには少し懐疑的になってしまいました。
「信じて〜〜‼️」とチャーコは悲痛な叫び(大袈裟です)をあげております。
平行に2本の細長い紙を貼ったら、おママは満足して別の紙に興味が移ってしまいました。(^◇^;)
しかし、ここでおママは行き詰まりを感じているようです。
この先何をどうしたものか?取り敢えず同じ紙をもう少し切ってみることにしました。
<貼り絵制作動画②>
2021年10月29日 15:17〜(3分36秒)
最初は迷っていましたが、千代紙の模様に目が慣れてくるのでしょう。おママはどうハサミを入れるか思いつきました。
そして、細長いピースが出来上がりました。
しかし、自分の発言をすぐ忘れるおママは直ぐに制作は再開させました。
何度も登場するおママのお気に入りはここでも大活躍しました。
小津和紙で購入した友禅紙「波紋」の赤。そして、緑地に黒の市松模様です。(↑)
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。