アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

黄金の冠

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(2022年1月28日 アルツハイマー認知症の診断から 約14年11ヶ月)

 

黄金の冠

キラキラ光る冠は、誰にあげましょうか

輝くその金が似合うのは誰でしょう

富と力を飾るとも、真実は魂の色なのです

どんなに壊しても溶かしても色褪せない心の核を顕わします

だから皇帝ではなく

ひたむきに、日々を営む人々へあげましょう

 

キラキラ光る冠は、誰にあげましょうか

雫のような宝石が似合うのは誰でしょう

虚飾の園を彩れど、真実は涙の輝きなのです。

どんなに泣いても堪えても止めどもなく溢れる心の声は響きます

だから権力者ではなく

迷いながら、前へ進んでいく人々にあげましょう

 

キラキラ光る冠は誰にあげましょうか

上品なビロードの赤が似合うのは誰でしょう

祝勝会の幕となりしも、真実は命の色なのです

どんなに美麗な言葉で飾っても多くの未来は潰えます

だから英雄ではなく

名も知れず斃れた無辜の人々に捧げましょう

 

 

ごくたまにですが、私はおママの貼り絵を見ていて、詩のようなものを書きたくなります。最近は時節柄、心が休まる事がありません。モヤモヤしたものに悩まされております。

詩とも言えない拙い作文ですが、恥ずかしながら載せてしまいました。(^◇^;)

 

(↓)私、過去にも何回かやっているんですね…。(^。^)

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本日アップの貼り絵

(↓)今日ご紹介した貼り絵は、この作品が完成した直後に制作されました。

2022年1月28日制作の第1作目。

harienikki.hatenablog.com

 

「お題方式の貼り絵」です。

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

「お題」は前回の貼り絵と同じ『湘南の宝石』のチラシです。

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enoshima-seacandle.com

1作目と反対に、おママは紗綾文様の千代紙と因州板締め染め和紙を中心に配置したいようです。

和紙を真っ直ぐに切りたいのですが、最近のおママはハサミだと切り目がよろけるので、ペーパーナイフを勧めてみました。

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youtu.be

<おママの貼り絵制作動画①>

2022年1月28日 14:49〜(2分59秒)

ペーパーナイフを使うのは危なっかしいのですが、おママはそこを慎重に確実に行います。結果的に上手く切れました。

そして、赤い因州板締め染め和紙と紗綾模様をどう組み合わせましょうか?

おママは指でピースを動かしながら考えています。

動画の最後は(↓)こんな感じに決まりました。(^O^)

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さて、ここまでを乗り付けしてしまってから、どうしましょうか?

 

(↓)ここで、残っていた『湘南の宝石』のチラシが登場しました。

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youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>

2022年1月28日 15:01〜(3分25秒)

おママはチラシの中の宝石のように輝いているライトを切り抜き始めました。

どうやら画面には映っていませんが、ジジはパソコンの前で椅子に座ったまま爆睡しているようです。オネコが心配して起こしたりしています。

しかし、おママの集中は途切れません。綺麗な配置が出来上がりました。v(^O^)v

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おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。