(2022年3月18日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年1ヶ月)
*小賢しい過ち
本日ご紹介した貼り絵ですが、
表面がかなり荒れています。特に上部がひどいのです。
これについて、私チャーコは懺悔いたします。
3月18日の昼。
私が実家へ着くと、テーブルの上に一枚の貼り絵がありました。(↓)
なんとなく、まだ途中のようです。
(お昼ご飯が終わったら、今日はこれの続きをやってもらいましょう。)
恐らくおママは自発的に細かい紙片の入っている箱から選んで貼ったのでしょう。
精力的で何より❗️(^○^)
しかし、じっくりみてみますと、なにやら画面のあちこちに妙なシミがあります。
薄桃色のこれは何なのでしょうか?
見えにくいと思いますので、拡大してみました。(↓)
むむむ…。これは…?あれでしょうか?(^◇^;)
ジジに確認してみますと、今朝は起きてすぐにおママは紙片を集めて貼り絵を始めたそうです。
それはとても良かったのだけど、おママは貼った貼り絵の上部と下辺中央に、朝食のいちごヨーグルトをスプーンで付けたのです。
「いや、びっくりしたよ。だって、絵具をつけるようにスプーンでハガキに塗ったんだよ。もちろん『やめなさい』と止めたんだけど、散々塗った後に、
『あぁ、これでいいわね』というので、もう仕方ないからテーブルの上に出したまま干しておいたんだ。」
やっぱり、いちごヨーグルトだったのですね。(°_°)
私は勤めて心を平静に保とうと勤めました。
昨年の春に、おママは糊の代わりにトマトケチャップで貼り絵をして、私を驚愕させています。
それに比べれば比べれば何と言うこともないです。(°_°)
本当になんてことない。何でもないですよねぇ。(°_°)
しかし、昼食後、私はこの桃色のシミを硬く絞った塗れ付近で擦ってみようと思いました。いちごヨーグルトを綺麗に取ってから、続きをやってもらおうと思ったのです。
ところが、擦ったら、
越前耳付きハガキの表面がごそっと剥がれました。(°_°)
しかし、そこは分厚い手漉きの和紙ですから、破れることはありません。
でもさ…。画面上部がザラザラガサガサになって、本当にボロボロ状態になってしまいました。
「ごめん、おママ。」
私は大きな間違いを犯したのですね。
おママがいちごヨーグルトを絵の具の代わりに付けたなら、それが完成形だったのです。衛生面や「まだ途中なのだろう」という私の小賢しい固定概念が、おママの感性をぶち壊したのです。
「本当にごめんなさい」(T_T)
謝っても、おママに記憶はありませんから、どうにもなりません。
私は猿でもできる「反省…」をしましたが、後悔先に立たずとはこの事です。
そして、荒れ果てたハガキの表面を私は必死で指で擦って慣らしました。
*反省は束の間
しかし、私の短慮のせいで荒れ果ててしまった貼り絵をこのままにしておけません。
私はおママに見せて、しれっと言いました。
「芙貴子さん。どうやら、これは出来上がっていないようですよ。」
「あらそう?」
おママはご機嫌でした。本当におママ、ごめん。
私は紙片を貯めている箱を開けて、
「ここからいくつか選んで続きを貼ったらどうですか?」
「そうね、しようか。」
(↓)
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年3月18日 14:21〜(6分06秒)
おママは2枚の重ね貼りに苦心しています。
動画の最後で本人は「出来上がり」の気分になっていましたが、その後も制作は続きました。
(↓)箱から新たに紙片を選んでおります。
(↓)賑やかになってきました。
完成した貼り絵を見ますと、おママのお気に入り友禅紙「波紋」のカケラが4ヶ所に使われています。そのうち2つは紺色を裏返しに貼っています。
おママは間違えて裏を表に貼ってしまったのか?
それとも意図してこのようにしたのか?
私が見つけた時は既に貼られていたので、定かにはわかりません。
しかし,全体的にみると「波紋」の組み合わせに濃淡が生じて、これもアリだと思いました。
(↓)小津和紙で購入した友禅紙「波紋」
おママは細長く切って使うのがお気に入りです。
実は同じ日に、おママはこの作品を完成させた後で、こちらの貼り絵も制作しました。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。