(2022年8月12日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年6ヶ月)
*これまでの経緯
今年6月はおママの介護保険の更新がありました。そのために5月中旬に区分調査を受けました。
これまでは要介護3です。
まぁ、お箸やスプーンを持って自分でご飯を食べますし、身お守りと解除は必要ですが、自分で尿意便意を感じて歩いてトイレに行きますから、要介護3は妥当だったと思います。
しかし、今年に入っておママの症状は以前より進んでいます。なにせ言葉が失われて意思疎通が難しくなりましたし、認知機能の衰えは日毎に衰えています。排泄の問題も増えてきました。
「もしかして?今度は要介護4とか?」
私達もケアマネジャーさんもそんな淡い期待も抱いていました。
そして調査を受けてみたところ…。(↓)
結果は要介護3で、変わりませんでした。少しがっかり。
ところが、6月中旬におママは緑内障のせいで大部分の視野が欠損していることが判明しました。
そして、認知症専門クリニックの先生には「認知症末期です」と診断されました。(↓)
今後、おママの介護については色々考えていかなければなりません。
家の中でも生活の様々なところで、重い認知症の上に視野が狭く足元が見えないおママは、今までより介護が必要になります。私もオネコも同居しているわけではないので、外部のサポートは今後必要になってくると思います。
ヘルパーさんを頼んだり、ショートステイを利用することもあるでしょう。
利用できるサービスの限度額をひろげておきたいものです。
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/fee.html
●サービス利用者の費用負担等
要支援1 50,320円 要支援2 105,310円 要介護1 167,650円 要介護2 197,050円 要介護3 270,480円 要介護4 309,380円 要介護5 362,170円 <居宅サービスの1ヶ月あたりの利用限度額>
居宅サービスを利用する場合は、利用できるサービスの量(支給限度額)が要介護度別に定められています。
(1ヶ月あたりの限度額:右記表のとおり)限度額の範囲内でサービスを利用した場合は、1割(一定以上所得者の場合は2割又は3割)の自己負担です。
限度額を超えてサービスを利用した場合は、超えた分が全額自己負担となります。
*いざ、区分変更
前回同様に前準備としてオネコが調査員に渡す文書を作成しました。
(↓)ほぼ前回と同じですが、視野欠損のことを付け加えました。
介護者
・94歳の夫(要介護1)が同居
(歩行には手押車が必要、片耳失聴、片方も聴力が弱く身体障害者手帳あり)
・娘1 オネコ
(近くに住んでいるが仕事をしており、晩御飯の頃と休日しか来られない)
・娘2 チャーコ
(来るのに1時間弱かかる。週2回昼から晩ごはんまで世話)
食事
・用意は一切できない。
・目の前に出してもらい食べるように促されれば食べる。
・自分で箸で食べることはできる。
・皿数が複数あると食べにくい。
(なるべく一皿に全部載っていないと認識できない。緑内障の視野欠損と認知症の症状のせいか)
・食品かどうかを区別できない。
(ヤマト糊をパンに塗ったりお茶に入れる。ケチャップを海苔として使うなど)
排泄
・拭いたトイレットペーパーを便器に入れて流すという使い方がわからない。
(拭いた紙を床に落としたり、水栓タンクに投げ込んだ事があった。
今は使用済みペーパー用に便器の側にゴミ箱を設置。そこに捨てる事もあり)
・排便時に手を汚す。
(夫は対処できず、娘がいなければ不衛生なまま)
・排便後キチンと拭くことはできない。
(夫は対処できず、娘がいなければ不衛生なまま)
着替え
・促して手伝わないと着替えない。それを拒否する事も多い。
・適切な着衣の判断ができない。暑いのに厚着をして気分が悪くなる。
(寝巻きの長ズボンの上にキュロットを履いてデイサービスに行くなど)
風呂
・一人では入れないし、拒否もあった。家では入浴できない。
(デイサービスで週2回入れてもらっている。)
爪切り
・できない。デイサービスで入浴後に伸びていたら切ってもらっている。
歯磨き
・できない。娘が居る時は、娘が食後にやってあげている。
起居
・なかなか起きてこなかったり、ご飯時に寝てしまったりして困る。
徘徊
・1年くらい前までは外出たいと訴えて困ることがよくあった。
(今は今は出掛ける事すら思いつかないのか、あまり言わなくなった)
・もし、一旦一人で出てしまったら、帰れなくなることは容易に想像がつく。
(玄関は内側からも暗証番号を入れないと開けられないようにしている)
・孫やデイサービスのお迎えなど、誘引要素があると出てしまう可能性あり。
(最近も危ない場面があった。)
その他
・着替えなど何かさせようとすると抵抗する事がある。
・意に沿わないことをやられると、怒って椅子を振り上げた事もある。
・2022年6月に緑内障により、ほとんどの視野が欠損していることがわかった。
今回の調査員は中年の女性、とても気さくな感じの方でした。(^。^)
まず、お決まりの本人への聞き取り調査がありました。
「お名前を教えて下さい。」
おママはイマイチ聴かれていることが理解できていないようです。
「なんですか?」
おママさん、質問に質問で返さないでください。(๑˃̵ᴗ˂̵)
「下の方のお名前を教えて下さい。」
「あ…、え…、そうなのよね。」
埒が開きません。(^◇^;)
「お年はおいくつですか?何歳かわかりますか?」
おママは首を傾げていました。
「では、生年月日を教えて下さい。」
おママは小首をかしげながら、満面お笑みを浮かべて答えました。
「そうなんですよねぇ。」
全然噛み合っていないじゃないの。(°_°)
ここで、調査員の方は当人への質問をやめました。
「では、私と同じようにできますか?こうして腕を上げます。」
調査員は両手を前に出してから横へ広げました。そして最後に頭の上に腕を高々と伸ばしました。おママは今度はバッチリ同じ動作をして嬉々としていました。
「では、これはできますか?」
調査員は座ったまま膝を伸ばして足を上げました。ところが、おママはこれはできませんでした。
「こうですよ、わかりますか?」
再度言われても、おママはあまり理解できていなかったし、視点も調査員の膝の高さから外れていました。
「できないのですね…。歩いたり立ったり座ったりする時にご不自由がありますか?」
私はそう聴かれたので、
「言葉が通じなくて、どうしたらいいかわからないので、動きが鈍るようです。ただ、最近は歩くときに若干不安定でよろけます。それに視野の問題もあると思います」
と答えました。
その後、調査員は家族に日常生活や症状について聞き取り調査を行いました。
オネコの作成した文書をお渡しして、それをもとにお答えしました。
その間、おママは自分の話なのですが、
しっかり居眠りをしているではありませんか❗️(^○^)
おママはかなり脳が萎縮しています。それで、飛び交う会話を解析する能力はすでにありません。何人もの話し声は意味不明です。きっと脳はキャパオーバーで疲れて眠くなるのでしょう。
*1つ上がった
9月に入って結果が出ました。
おママは要介護4になりました。
これまで、近所のかかりつけ医(内科)に意見書をお願いしていました。今回は認知症専門クリニックの先生が書いてくださったので、おママの認知症の症状が的確に反映されたのかも知れません。
これで新たなサービスを使いつつ、今後のおママの介護の在り方を考えていきたいと思います。
*本日アップの貼り絵
2022年8月12日に制作された貼り絵です。
この日はまさに区分変更のための認定調査が行われた日です。おママは調査員が帰ってから取り組みました。
過去に何度か登場している青柳総本店の「カエルまんじゅう」の包装紙を使っています。
これは、8月にアズキが彼氏とお伊勢様参りをして、その時ジジとおママに買ってきた「カエルまんじゅう」の包装紙だったのです。
アズキったら、確か3月に私とお伊勢様へ行ったよね。
半年も経たないうちにまた行った❗️まぁ、お伊勢様は縁結びの神様でもありますし、ええ、いいんですけど❗️(^◇^;)
久しぶりに可愛いカエルさんの包装紙が手に入ったので、早速、私はお題にしてみました。
「この抹茶と書いてある丸を切り抜いてみましょうよ。」
私が勧めると、おママは楽しそうに切り抜き始めますが…、
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年8月12日15:45〜(1分14秒)
「切れるかな?」
しかしおママは境界線を切るというよりは、どんどん内側に切り進めてしまいます。
その切り落としは、まるでリンゴの皮剥きのように、長くつながっていくではありませんか。
私は「上手、上手」と口では言っていますが、止まらないおママに内心ヒヤヒヤしています。おママはおママで謎の発言をしています。
「うちのおじちゃん、あれのね、それをやっていればいいのよね、それがかんたんに、こおりはしませんよってね、ゆうこときたってね、これでいいよって…」
止まらないおママのハサミを、チャーコは慌てて止めに入りました。
「ちょっと、これ、切り離してくれる?」
見返してみましたら、結構面白い動画でした。
カエルさんも切ってみる。(↓)
大体、構成が決まりました。(↓)
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年8月12日 15:54〜(1分44秒)
おママは糊付けをしながら自分で数分前に構成した配置を忘れてしまいました。過去に切っていた茶色と白の市松模様のピースを使うことになりましたが、結局は(↑)の写真の構成に戻っていくのでありました。
おママの貼り絵を見てくださり、有難うございます。