アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

連れション

(2022年11月8日 アルツハイマー認知症の診断から約15年9ヶ月)

 

あと追い

ご紹介したおママの貼り絵はクリスマス風で良い感じなのに、

何たるタイトルでしょう❗️(^◇^;)

チャーコ、あんまりだわ❗️

 

最近、おママはジジの後について歩いています。

いわゆる,後追いですね。

でも不思議とそれはジジがトイレに行く時が多いようです。

「お〇⚪︎こ、してこよう。」

ジジがそう言ってソファから立ち上がり、歩行器に掴まりながらトイレに行こうとすると、おママは「私も…」とつられて立ち上がります。

ただでも狭い古い木造住宅の廊下ですから、人間一人が歩行器で進めばぎりぎりの幅です。ジジはトイレの前に歩行器を置いて中に入ります。しかし、おママが歩行器の後ろで

「あなた、どうしたの?なんで?」

などと言い立てますと、おちおち用を足してもいられません。ましてや相手は言葉もろくに理解しない認知症末期のおママです。ジジは慌てて済ませておママに場所を譲るのですが、その時おママは既に何故自分がここにいるのか、すっかりお忘れになります。

「出たいんでしょ。速くお入んなさい。」

「え、どうして?」

「だって、お〇⚪︎このために来たんでしょう」

「わたし?なんで?」

こんな時は、ジジとおママの不毛な押し問答がしばらく続いてしまいます。

私が実家にいる時は、そこに介入しておママのトイレの介助をします。

しかし、私がズボンやリハパンツを下げようとしたら

「いや❗️ダメ❗️なんでそんなことをするの❗️」

とおママの逆鱗に触れる事もしばしば。(°_°)

たとえすんなりリハパンツまで下げたとしても、おママは便座に座る事が理解できません。

「座ってくださいな。」

「え?なに?分からない?」

立ったままされたら大変ですし、私も必死に説得しますが、余計おママは混乱をきたします。「立つ」「座る」という、日常的な動作を表す単語も理解できなくなるレベルに達すると、本人も介助者も意思の疎通が出来なくて困惑してしまいます。

おママさん、出たくないなら、ジジの後を追ってトイレまで付き纏わないで…。

そう言っても、後追いしたい時期なのでしょう。

ジジが動いたら、気になってしょうがないのね。(^◇^;)

本日アップの貼り絵

前回ご紹介した貼り絵と同様にルピシアの冊子を使っております。

 

harienikki.hatenablog.com

(↓)こちらです。

www.lupicia.com

(↓)おママは綺麗なイラストが描かれたページを喜び、ハサミを入れ始めました。

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画①>

2022年11月8日 8:28〜(1分12秒)

おママは円形に広がるスカートのイラストを丁寧にカットしていきます。

ところが、おママは卑下していました

マ「あたしなんか、だめなのよ。」

チ「あら、ダメなの?」

上手に切れるし、ダメじゃないですよ。(^◇^;)

おママは自分でも自分に違和感を感じているのかもしれません。

 

(↓)更にイラストを切り抜いています。

 

メインピースは決まりましたが、それにどんな紙を合わすのでしょうか?

おママは小さな切れ端の入った箱を物色中です。

使う紙片は大体決まりましたが、おママはそれらをどう組み合わせていくのでしょうか?

2枚目は3枚のピースだけで構成するようです。

youtu.be

<おママの貼り絵制作動画②>

2022年11月8日 8:47〜(1分47秒)

おママは配置を考えながら貼っています。

マ「あのひとはね、とってもね…。」

おママは手を動かしながら誰かの噂話をしているのでしょうか?(^◇^;)

一体誰の事かしら?とても何なのかしら?

おママは続きをしっかり話してくれないので、チャーコは全くわかりませんでした。

でも、一生懸命に貼り終わった時、おママはとても充足感があったのでしょう。

マ「うれしいよ〜。」

満面の笑顔で喜んでいました。(↓)完成しました。

(2022年11月8日 アルツハイマー認知症の診断から約15年9ヶ月)

 

そして2枚目へ。

(↓)当初の計画のまま、おママは微調整をしています。

 

(↓)糊つけも順調です。既に大きな2ピースは貼り終わっています。

2枚目はあっという間に完成しました。

 

(↓)他の紙について

 

おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。