(2022年7月24 アルツハイマー型認知症の診断から約15年5ヶ月)
*黒豆大好き
松も開けようとしておりますが、一向にブログは更新できず、いたずらに日々を過ごしておりました。
世間は七草粥、正月飾りは取りましょうと言う段階なのに、今回の記事はおせち料理の定番です。どんだけ私は正月気分が抜けないんだか❗️(^◇^;)
私の独断と偏見で申し上げますが、おせち料理と言えば黒豆です。
私のおせち料理は黒豆に始まり、黒豆で終わります。
だって、黒豆とキントンしか作らないんですもん。(^O^)v
大晦日は前夜から煮汁に漬け込んだ黒豆を朝から煮始め、昼頃には鍋の火を止めます。
黒豆は完全に冷めるまで鍋蓋を開けずにじっと煮汁に浸しておきます。
午後はキントンを作り、夜には冷めた黒豆を容器に分けて冷蔵庫に入れてお終いです。
まさに言葉通りなのです。
此処何年も、私は年末に黒豆ときんとんを作り、元旦にオネコさんの家に持参します。他の煮物などおせち料理はオネコさんが作ってくれるので、丁度良い分業になっているのです。そして、ジジやおママも一緒に正月を祝うのが恒例行事。
溢れんばかりの私の黒豆愛。
元はと言えばおママの黒豆でした。
娘時分の私はおママが作っていた黒豆が大好きでした。
丁度良い加減の甘さで、柔らかい。
ふっくらとして皺が寄らず、
黒く艶やかに光っている。
それがおママの黒豆でした。
*おママと黒豆
おママが黒豆を煮るようになったのはいつ頃からだったのか?、
朧げな記憶を辿ると、私が中学生くらいではなかったか?それまでは黒豆は買っていたと思います。
ある年を境におママは黒豆を煮るようになり、私はとても美味しくて感動しました。
是非とも来年のお正月も食べたい。
だから私は「本当に上手、完璧な黒豆❗️美味しい、美味しい」と褒め讃えました。
するとおママは嬉しそうに言いました。
「土井勝さんのやり方で煮てみたの。」
それとも友人に教えてもらったのでしょうか?
おママも出来栄えに満足だったようです。
(↓)こちらによると、土井勝さんの黒豆の煮方は1978年12月27日付朝日新聞東京本社版が初掲載だったようです。そういえば、実家は朝日新聞で、まさに私が12歳の時です。
https://www.mame.or.jp/Portals/0/resources/pdf_z/079/MJ079-04-TK.pdf
それは家庭でも失敗なくできる画期的なレシピと評判になりました。
昭和から平成、そして令和の世になっても、土井勝さんの黒豆は支持され続けているのでしょう。あちこちのレシピを見ましたが、おおむね土井勝さん流だと思います。
土井勝さんの息子さんも踏襲していらっしゃいますね。(↓)
でも、おママは毎年必ず煮てくれるとは限りませんでした。
「いい黒豆が買えなかったの。」
そんな年もあったし、祖母の介護で忙しかったり、やる気の出ない年もあったようです。
でも、私が実家で暮らしている間は、煮てくれることが多かったと思います。
だって、美味しかったんですもん。
煮てくれろと言い募る娘もいましたしね。
私がしつこく言うと、おママは少々面倒くさそうに答えたものです。
「煮ている間は噴きこぼれたら台無しだから、そばを離れられないのよ。」
黒豆は煮汁に浸っていないとシワが寄りますからね。
自分でやるようになって、よく分かりましたわ。(^◇^;)
おママありがとうね。
*チャーコの黒豆
私が自分で黒豆を煮るようになって、16年になります。
生協のカタログ(2007年の12月2回号)で作り方を見て始めました。
この2007年の2月におママはアルツハイマー型認知症と診断されたのです。
その数年前から、おママは黒豆を煮なくなっていました。
結局、親をアテにせずに、自分で食べたいものを作るしかありません。
生協のレシピを読んだ時、
「あ、これはおママのやり方と似ているわ」
と思いました。都合の良いことに生協で購入する200gの黒豆一袋用のレシピになっています。調味料の分量は異なりますが、煮る方法はこれも土井勝さん流の黒豆だと思います。
乾燥黒豆 200g
砂糖 200g
しょうゆ 小匙1と1/2
塩 小匙1/2
重曹 小匙1/2
おママはちゃんと釘に錆がつくように、表面を水で濡らして何日も台所の隅で放置していました。でも私は鯛の形の鉄を買って錆釘の代わりに入れています。
私は、沸騰させて灰汁を数回取ってから、弱火で大体4時間くらいコトコト煮て、火を止めています。
私は料理が苦手です。
食卓に上がるメニューのほとんどはおママには遠く及ばなかった。
でも、黒豆だけは、おママに遜色ない出来だと自負しております。v(^O^)v
昨年の夏に、私はホットクックを買いました。
私は日々使い倒しております。特に煮物はよく沁みて美味しくできるんですよ。
付属のレシピ集にも「黒豆」があります。美味しくできるんですって。(๑˃̵ᴗ˂̵)
Betty (id:Betty0918)さんがブログで紹介していらっしゃいました❗️
私もやってみようかな…。
灰汁を取るのと、噴きこぼれないように火加減を注意しなくて良いんですもの。
かなり心が動きましたが、もう暫く、土井勝さん流のやり方で続けてみようかな。
だって、おママも煮て笑顔になった黒豆だから。
そんなことを思いつつ、来年はホットクックで煮てたりするかも知れませんね。(^O^)
*本日アップの貼り絵
2022年7月24日の作品です。
夏に制作されましたが、使用している紙が和風ですし、黒豆がテーマの生地にぴったりなのではないかと思い選びました。(^O^)
この日は全く私に「お題」の心算がなかったので、おママに自分で好きな紙を選んでもらいました。
特に大好きな緑と黒の市松模様の友禅紙から切り始めました。
この日は一列づつに細長く切っていました。
そして、次に手にしたのは(↓)こちらの模様。これもおママの好きな柄です。
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年7月24日 14:39〜(38秒)
おママは黒と緑の市松模様を配置しています。
動画終了後、おママは糊付けを始めました。
(↓)おママは余り考えずに植物の小さなピースに糊を付けていました。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年7月24日 14:49〜(2分35秒)
おママはピースに糊をつけた後から考え始めました。
(↓)茶色の市松模様でさらに華やかになりそうです。
使った紙は小津和紙で購入しました。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。