(2022年7月1日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年5ヶ月)
*「5類」移行
政府は昨日(2023年1月27日)、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる決定をしました。
「5類」になったら、感染防止対策や感染者や濃厚接触者への行動制限はかなり緩和されるでしょう。
きっと特別養護老人ホームに入ったおママとの面会も頻繁に出来るのではないかと思います。
でも、コロナウイルスは消滅したわけではないし、これからも変異を続けていく。
「5類」になったら嬉しい反面、確実にクラスターは起こりうる。その不安は拭えません。
*コロナの影響は少なからず
この3年間、世の中は新型コロナウイルスに翻弄されました。
それは、私たち家族もです。
特に昨年夏は
ジジがデイサービスで倒れ、コロナ陽性となり、地獄の救急搬送からの入院。
濃厚接触者のおママと私は相次いで陽性となりました。ともに軽症で実家での療養中、おママより私の方が重く、介護は破綻状態になりました。
「5類」になったら濃厚接触者の行動制限はなくなるのかもしれませんが、この時は買い物要員として機能してくれたオネコを絶対に濃厚接触者にするわけにはいかない。
私も必死でしたが、起き上がれないものはどうにもならなかったのです。
「せめて,母だけでも何処か預かってもらわないと、もう共倒れです。」
何度も保健所からの電話で訴えましたが、末期認知症でコロナ陽性の高齢者を引き受けてくれるところはありませんでした。
この時の状況がオネコにも私にもトラウマになったと思います。
たとえコロナでなくても、今後オネコと私の姉妹のどちらかが病気で倒れたら…。
「最後まで在宅でおママをお世話したい。」
そう思っていた私に、コロナは厳しい現実を突きつけました。
「本当に最後まで責任を持って看られるのか?」
言葉が通じなくなってきたおママに、私が伏せっている状況を理解してもらうのは不可能でした。さらに不安になって家中を徘徊するおママを追いかける体力も気力も私にはありませんでした。
「本当に最後まで責任を持って看られるのか?」
下がらない微熱と激しい頭痛、そして気持ちの悪さでのたうちまわりながら、私は何度も自分に問うては、答えに窮しました。
結局、コロナがきっかけで、私はオネコの勧める特養申し込みを首是しました。
その後、冷静になって考えれば、おママは緑内障が悪化して近い将来失明の危機にあります。
これが最善のタイミングだったのかも知れません。
*コロナの感染拡大の中で
おママの入所が具体化したのは昨年12月後半でした。
新型コロナウイルスの感染は相変わらず高止まり状態です。
私は早くても今年の春頃だと予想していたので、この状況下でおママの入所を進めるのはどうなのだろうと不安でもありました。
しかし、ジジはちょっと違っていました。
オネコに「早めがよいのじゃないか」と言ったのです。
そもそもジジは自宅介護派でしたから、オネコは意外に思ったようです。
「なるべく長く一緒にいたいんじゃないの?」
「それは、お母さん次第で決めた方が良い。あっち(施設)にいるのと、ここ(自宅)にいるのとどっちが苦しいのか。こっちにいる方が苦しいのじゃないかと思う。
何があるかわからないから、早いほうがよい。」
確かに、ジジや私の感傷より、おママ本位で考えるべきなのでしょう。
ジジはおママの面倒を見るのは不可能で、私の泊まっていない夜には寝かしつけることも困難。夜中にトイレに起きて、おママはそのままベッドに戻れない事もしばしばでした。トイレでの失敗を自覚できずにそのままフラフラする事もありました。
それに、ジジもまたコロナが発端となって入院したことが尾を引いているのでしょう。
(今でももう限界だし、また何かあったら…介護破綻する。)
そう考えたのだと思います。
その話を聞いて、私も腹を括りました。
家族全員が元気で、コロナに罹る前に、そして正月明け早々に入所の段取りを組みました。
その施設は特養入所手続きできる日が週2回で曜日が決まっています。
直近の日は一人入所が決まっているので、スタッフから
「次の入所可能日までの3日間はショートステイをご利用していただき、発熱等がなかったら、そのまま本入所という事もできます」
との提案が…。
ショートステイの3日間は個室で経過観察となり、その間に37.5度以上の発熱にると、自宅に戻されて本入所は症状が治まり次第となるそうな…。
もちろん、特養に本入所したら、発熱があっても戻されることはありません。
確かに、ショートステイの間に発熱したら帰されますものね。
しかし、流石にコロナ禍。
なんだか特養入所の具体的なスケジュールもシビアでしたわ。
それでもショートステイからお願いしました。(^◇^;)
(つづく)
*本日アップの貼り絵
2022年7月1日の作品です。
この日のおママはとても元気で意欲的でした。既に(↓)の2作品を仕上げた挙句、更に取り組もうというのですから、私の方がヘトヘトでした。
(↓)おママは紙をたくさん挟んでいるクリアファイルから気になるものを取り出しました。赤い矢印がそのクリアファイルです。
(↓)おママは葉模様を切り抜いてみたくなったようです。
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年7月1日 15:33〜(1分14秒)
おママは話をしながら切り抜いていきます。
マ「こっちはこれで…これでこれこれこうなって、こうして、ちょんちょこちょん。」
マ「これでいいよって、、、、だいじょうぶ。」
私は何が大丈夫なのか判然とはしませんでしたが、一応相槌を打ちました。
チ「大丈夫。」
マ「あーーよかった。」
おママは引き続き2枚目を手にして切り抜き始めましたが、ケアマネさんとジジの込み入った話が録音されていたので、カットしました。(^◇^;)
(↓)切り抜くだけで満足したのか、おママは配置を考える素振りもなく、糊をつけ始めました。大丈夫なのか?
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年7月1日 15:42〜(1分37秒)
おママは仕切りに話を続けています。しかし,それは断片的で不明瞭です。
マ「できないかなぁーって言ってたのよ。」
糊をベッタリつけてどうするのかと、チャーコはハラハラしました。
そして葉書に貼り付けて、
マ「うれしいよー。」
嬉しくて何よりです。(^O^)
(↓)おママは小さな切れ端の入った箱から花菱模様を取り出しました。
(↓)模様の形を整えて貼ったら完成です。
(↓)関連作品です。
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。