(2024年7月16日アルツハイマー型認知症の診断から約17年5ヶ月)
*6月
毎月一回、特別養護老人ホームに入所したおママに会いに行っています。
でも、6月はオネコさんも私も予定が詰まっていて、面会に行かれませんでした。
昨年から面会時におママとシール遊びをしていますが、5月の時点でかなりおママの視野欠損が広がってきたのを実感していました。
「2ヶ月ぶりの面会だし、おママの目はどこまで見えているかな…。」
うーむ。気掛かりだ。
おママの両目は緑内障になっています。
2022年6月におママの視野のほとんどが欠損しているのが分かりました。
その後、ジジのコロナ入院やおママ自身が罹患したことを通して、私たちはおママの介護について改めて考えました。
「全盲になったら、在宅では難しい。」
もし施設に入所させるなら、全盲になる前にしたい。せめて、新しい環境に慣れた状態で徐々に見えなくなった方が、おママには良いのではないか。
それで、2023年年初におママは特別養護老人ホームに入所しました。
それから1年以上経過しました。
「やはり視野欠損はかなり進んでいる…。」
5月にそう実感したのですが、一応7月16日の面会の時も、シール遊びの準備はしていきました。
前回は少しだけハサミを使えたので、まだ希望はあるのではないか?(^。^)
*おママさん、見えていますか?
7月16日に準備したのは、毎度お馴染みの(↓)このようなシールや友禅紙の紙片と台紙となる画用紙です。
面会時にスタッフと一緒に現れたおママはご機嫌でした。
「お母さん、久しぶり❗️元気そうで良かったわ。」
オネコさんが声をかけたのですが、おママは私たちの姿をなかなか認識できないようでした。既におママには私たちが娘であることも、家族であることも理解できなくなっているのは承知しています。しかし、今回の認識できないのは、おママの視線に私たちの姿が捉えられていないような気がしました。
シール遊びも全くピンとこないようです。
仕方がないので、私がピンクの画用紙を選び、そこに友禅紙の紙片を貼りました。
あとはシールで周辺を飾るだけなのですが…。おママさん,どうでしょうか?
<おママがシールを貼る動画① 緑内障による視野狭窄の影響あり>
2024年7月16日11:00頃(43秒)
チャーコは星型のシールをおママの手に持たせようとしますが、なかなかおママの視野に入らないようです。
「見えますか?ここ,見える?」
チャーコが訊ねると,おママは一応「うん」と答えますが、おママの視点は手元を捉えてはいませんでした。ほぼチャーコがおママの手を取り導いて,ようやく貼ることができました。
<おママがシールを貼る動画② 緑内障による視野狭窄の影響あり>
2024年7月16日11:00頃(1分10秒)
おママの指に赤い円形のシールを付けてあげました。
動画開始14秒くらいにおママは目を瞑り手探りで指についたシールのベタベタ感を確認している。
しかし次第におママの意識にシールの存在がしっかりと認識されたようです。視線をしっかり合わせて、画面の中にシールを貼ることができました。
<おママがシールを貼る動画③ 緑内障による視野狭窄の影響あり>
2024年7月16日11:00頃(20秒)
おママはシールの存在と、それを画面に貼る事が理解できてきました。
右手の人差し指に付いたハート型のシールを、能動的に画面に貼ろうと試みています。
「どっか好きなところに貼っていいよ。重ねってもいいよ。」
おママはオレンジ色の円形シールに重なるように、ピンクのハートをつけました。
「だいぶ調子が出てきましたね。」
前回の5月の時より、おママはシールをなかなか認識できませんでしたし、狭い視野の中に指先を捉えるのも難しそうでした。
ただ、見えているの部分はしっかりクリアに見えているようです。
「食事時とか、日常生活はどうしているんだろう。」
毎回頂く直近の個別記録を見ても、目立った問題行動もありませんでした。
食事は完食ですが、少し便秘気味。これはおママにとって平常運転です。
もしかしたら、日常的におママの様子を見ている人の方が、この進行に気がつきにくいのではないか?
在宅の時には私たちだって、なかなか気がつけなかったのですから。
次回面会をする時には、スタッフさんにこの事を相談したいです。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。