アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

2024年7月の面会 その2 絵本を読んだ

(2020年1月11日アルツハイマー認知症の診断から約12年11ヶ月)

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絵本を選ぶ

(↓)先月の面会の時に、私は絵本を持参しました。

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おママに読んであげようと思ったのです。

そのきっかけは、4月の面会の時に、おママが字を読もうとしていたからです。

(↓)おママが認識できそうな文字は平仮名だけのようです。

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今現在のおママには、どんな絵本が良いのかしら?

昔むかし、私達姉妹がおママに読んでもらった懐かしい絵本が良いかもしれません。

『ひとまねこざる』のジョージのシリーズ。

おママは『ぐりとぐら』も大好きでした。『ぐるんぱのようちえん』も良いな。

おママが繰り返し読んでくれた『ちいさいおうち』はどうでしょう。

どれも世代を超えて読み継がれた名作ですね。

でも、読み直してみると、全部無理そうです。

なぜなら、おママは5秒前の記憶も保てないでしょう。

そうなると、ストーリーは追えないのです。

「0歳児から楽しめるような絵本が良いのかもしれない。」

私は自宅の近くにある図書館の分室に行って、絵本を探しました。

(↓)それで見つけたのがこちらの絵本。写実的に果物が描かれています。

それが、とても美味しそうなのです。

おママは果物が大好きでしたから、絶対食いついてくるに違いない❗️(๑˃̵ᴗ˂̵)

(↓)講談社から今年の春の出版された絵本です。こちらのサイトにはページの見本写真も見られます。

「いちご  ころっ」

というような、文字が少なくパッと見てすぐに理解できそうな内容です。

cocreco.kodansha.co.jp

食いつき抜群

案の定でした。おママは熱心にページを見つめながら、チャーコが読んでいるのを聞きながら、

「バナナ」「りんご」「ようなし」「もも」「ぶどう」

など平仮名を目で追いながら声に出していました。

思わずオネコさんも

「読めるね❗️」

と感嘆しておりました。

youtu.be

<おママと絵本を読む動画>

2024年7月16日11時半ごろ〜(1分57秒)

『くだもの ころん』講談社 作 彦坂有紀 絵 もりといずみ

おママが「ぶ、ど、う……たべない❗️」と叫んでおりました。(^O^)

果物の思い出

おママはとても果物が好きな人でした。

ほぼ毎朝、朝食のデザートに何かしらの果物が食卓に載っていました。

季節ごとに、りんご、パイナップル、梨、柿、ぶどう、グレープフルーツ等々。

ジジや小さい頃に娘たちには食べやすく切って剥いてくれました。

オネコや私が中学生や高校生になると、「自分で剥けるように」と指導されました。

でも、私は朝の果物が本当に苦手だった。

今では信じられないことですが、小学校低学年の頃、私はとても少食でした。

登校前の朝は食欲もなく、トーストの1/4だって食べるのが辛かったのです。

「せめて果物だけでも食べていきなさい。」

おママがりんごや梨を剥いて差し出してくれても、それを飲み込むのだって難行苦行だったわ。少食な娘の健康を気遣い、良かれと思ってやってくれたのは分かるけど…。

おママさん、あの頃、私は辛かったよぉ〜。

本日アップの貼り絵

2020年1月11日の作品です。私のいない時におママが1人で取り組んだので、制作途中の写真も動画もありません。

ソフトバンクからの明細や請求書が入っていた封筒の内側を使っています。

おママは送られてきた封筒の内側に興味を持って、わざわざ丁寧に切り開いて利用しました。なかなか素敵な使い方をしたものです。今見直しても感心してしまいます。

(๑˃̵ᴗ˂̵)v

(↓)同じ封筒を使った関連作品です。

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おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。