(2022年12月16日アルツハイマー型認知症の診断から約15年10ヶ月)
*2年前
おママが特別養護老人ホームに入所したのは2023年正月明けです。
貼り絵制作はその直前の2022年12月19日まで続けていました。
しかし、この年の11月から12月、認知症の症状が進んだおママは、ハサミを持つのも糊をつける事も、直ぐに判らなくなっていました。
そのため作業中、一回一回、私はハサミの持ち方使い方をおママに教えていましたが、思うようにできないとおママ自身ハサミを持とうとしない日もありました。
(あんなにハサミで紙を切るのが好きで、上手だったのにね。)
そう思うと、私は悲しくて仕方がありませんでした。
私がもう少し粘れれば、もう数日可能だったかも知れません。
でもこれが限界だったと、今でも思っています。そんな「おママの貼り絵」の最晩期で、まだブログに掲載していなかった貼り絵が5枚ほどあります。私としては印象深い作品でした。
それらをこの11月と12月でご紹介していこうと思います。
*やはりハワイの包装紙
2022年12月16日の作品です。
この日はおママにファイルから好きな紙を選んでもらいました。この頃はあまりハサミや糊も使えない事が多くなっていたので、おママの気分が高揚するような紙を自分で選んでもらう事が多くなりました。
そうなると,やはりおママの大好きが優先されます。
なんといっても、ハワイの包装紙ですね。(↓)見つけたら直ぐに切る気満々。
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年12月16日 11:45〜(1分6秒)
ハワイの包装紙から円形を切り抜いたおママ。形を整えるのに余念がありません。不思議と円形に小さなオマケが付いていますね。
さぁ、その先はどうしましょうか?
以前マーブルペーパーを切った残りを画面に配置しています。
全体を見るとかなり個性的なのですが、切り抜いたピースを見ると案外合わせやすくて重宝しました。
でも,おママ,大きすぎるよ。(^◇^;)
(↓)おママはこれを斜めに配置。はみ出した部分は迷わず切りました。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年12月16日 11:48〜(1分35秒)
おママは頑張って糊付けをしています。指にもしっかり付けてますね。(๑˃̵ᴗ˂̵)
*好きな手鞠
(↓)余白を埋めようと考えたおママは箱から手鞠のピースを取り出しました。
これもおママが好んでよく使った和紙です。
<おママの貼り絵制作動画③>
2022年12月16日 11:54〜(48秒)
先ほど切断したマーブルペーパーの切れ端も使います。(๑˃̵ᴗ˂̵)
そして出来上がり❗️
(↓)小津和紙で購入した友禅紙です。2017年5月におママとオネコと私の3人で行った時に、おママが自分で選んで購入しました。
他にも色や印象の異なる手鞠模様の友禅紙はあったのですが、おママが好んだのはやはりこれでした。
繰り返し使って、一度は無くなったのですが、2022年にもう一度小津和紙のお店で見つけて再度購入しました。
おママのイマジネーションを掻き立ててくれた紙の一つです。
私はハワイの包装紙など、おママが好んだ紙には「おママの貼り絵」を支えてくれました。とても感謝しています。
おママの貼り絵を見てくださり,有難う御座います。