
(2020年2月26日アルツハイマー型認知症の診断から13年)
*なぜ有るのだろう
時々、実家のテーブルに(↓)のようなのど飴があります。私は買わないし、オネコさんもわざわざ買ったりしないでしょう。

「この飴、どうしたの?」
ジジに聞くと、要領を得ません。
「会社でもらったんだろう。」
最近のジジはデイサービスを会社だと思っています。
自分はもう高齢だから、会社では相談役だ。
無休だけど頼まれたから行ってあげている。
そんな風に思っているようです。いちいち私は「会社ではなく通所型の介護施設だ」と伝えていましたが、最近それにも些か疲れてしまいました。
「へぇ、会社でもらったんだぁ(ほぼ棒読み)。」
ほんとかなぁ。
*噛んだらいかん
これはのど飴、ジジはそう思っている時もあるけど、時には誤解をしています。誤解というより認知の歪みでしょうね。
「このガム、変なんだ。硬くて噛めないんだよ。」

「これはガムじゃなくて飴。そりゃぁ、無理に噛もうとしたら歯が折れるよ。」
「ええええっ、ガムだと思って一生懸命に噛んでいたのに…。」
パッケージに「のど飴」って書いてあるのに。
ジジは実は歯が丈夫です。虫歯の治療はしてありますが、1本も抜けていません。
「いや、噛まないで舐めなよ。」
ジジは97歳、それなりにボケてますが、食欲があるのはやはり歯がしっかりしているからですね。でも、飴は舐めてね。
*飲んだらいかん
ジジが飴をガムと思ったことから、私は子供の頃を思い出しました。
思い返せばジジはよくチューインガムを背広のポケットに入れていました。
おそらくロッテの板ガム「グリーンガム」だと思います。
「ガムが欲しいの。ちょうだい。」
私がおねだりするとジジはいつも一枚だけくれました。ガムは小学校低学年くらいの子にとっては大人のお菓子でした。ちょっと背伸びをする気分です。子供の私がペパーミントの香りと風味を覚えたのはこの「グリーンガム」のおかげでした。スースーして気持ちが良いので大好きな味になりました。
ジジは板ガムを包んである銀色の包装紙を指さして
「この紙は捨てちゃダメだよ、味のなくなったガムはこの紙に包んで捨てるんだからね」
と念を押しました。
ええ、捨てませんとも。私はこの紙を正方形に整えて折り紙にしましたから。
ところが、不器用な私はガムの味が無くなる前に、うっかり飲み込んでしまったのです。
「うえっ❗️」
ガムを飲み込んだ時、ちょっと嫌な感じがしました。身体の奥の方からペパーミントの香りが戻ってくるような変な感覚です。
「ガムは飲んだらダメ。」
ジジだけでなくおママからもそう言い聞かされていましたが、どうしても不注意で飲み込んでしまうのです。私は何度もこの失敗を繰り返しました。中学生になった頃から、普通にガムを噛んだ後に紙に包んで捨てられるようになりました。でも、実は大人になっても10回に1度くらいは飲み込んでしまうので、現在はガムは食べないようにしています。
そういえば、ジジは高齢になっても時々ガムを噛んでいました。基本的にガムが好きなのでしょう。ジジが89歳で損害保険代理店の募集人を引退するまでの最後の9年間は私も一緒に仕事をしていました。その時分にジジが買っていたのは板ガムではなく粒のガムでした。
そっか、粒状のガムは形が飴に似てなくもない。
ジジが飴をガムと間違えても仕方なかったかも知れませんね。

*本日アップの貼り絵
2020年2月26日の作品です。
おママは小さな紅葉の形を綺麗に切り抜いたのですね。この頃、オネコさんから(↓)この包装紙を貰いました。勿論、生もみじ饅頭」もお相伴しましたわ。美味しゅうございました。

(↓)おやつをいただいたら、すかさずハサミでカッティングが始まりました。

(↓)それで私はこんな『お題パック』をセットして作業机に置いておきました。おママは机の上の小さな紙片のストックからも橙色の四角形などを選んだのですね。

(↓)早速おママは貼り絵に取り組んでいました。
おママが自分の作業机で黙々と貼り絵をしていたのは2021年の春くらいまでです。
とても懐かしく感じます。

(↓)関連作品です。
おママの貼り絵をみてくださり、ありがとう御座います。