
(制作年月日不明 アルツハイマー型認知症の診断前2005年ごろ)
*入院中の申請
ジジは98歳。3月初旬に誤嚥性肺炎で大学病院に入院しました。
今年に入ってジジは室内での歩行も段々難しくなりました。排泄もトイレまでは行かれずベッドの近くに置いたポータルトイレを使っていたのですが、まず自分でズボンや紙パンツの上げ下ろしが出来なくなってきたのです。
「もう在宅では難しいのではないか?」
そう思っていた矢先の入院でした。ジジにはさほど潤沢な預貯金があるわけではありません。おママの特別養護老人ホームの費用もあります。ジジが入所可能なのは、やはりおママと同等くらいの費用の施設です。
そうなると特別養護老人ホーム。その一択❗️
ジジは要介護3ですから特養の申し込みはできます。しかし、待機者は大勢ひしめいているんですよ…。
実家のある自治体は特養の申し込書類の質問事項一つ一つに点数が付与されています。その合計得点が100点により近い方が緊急性が高い待機者として毎月リストアップされます。そして各施設に空きがあると、そのリストの上位者から入所手続きが進められます。
因みに、おママは要介護4の時に申し込みをして85点でした。その通知が来てから、凡そ2ヶ月半で入所手続きに入りました。その経験から、
「せめて要介護4にならないと難しいかな…」
と常々感じていた私達。
退院後のジジの施設入所を真剣に考え、ケアマネジャーさんとも相談しました。
そして、入院中に介護保険区分変更調査をし、要介護4を目指すことにしました。
いつも悩みの種の「主治医の意見書」は入院中の大学病院の先生が書いてくれることになりました。
そして、3月16日に調査員さんによる対面調査が病院で行われました。
*いざ,認定調査❗️
3月16日。今回はオネコとチャーコが立ち合いました。
まず私達は.調査員さんと話い合いをしました。
オネコさんが入院前の生活やジジの介護の状態を書いた文書を作成してくれたので、それを相談員さんにお渡ししました。文書と話し合いの内容は下記のようなものでした。(↓)
①歩行
入院前は、週に4回のデイサービスで、そのうち2回は入浴サービスを受けている。今年に入ってデイサービスでも自宅でも転倒が多くなった。そんな時は自力では勿論のこと、自宅では家族が介助しても身体を起こすのが難しくなった。すでに自宅では歩行器がないと歩けず、外出時は車椅子だ。入院前の1週間は、歩行器を使っても足が前に出なくて転倒している。この先、家の中やデイサービスでも車椅子生活になる可能性が高いが、自宅ではそれは難しい。屋内でも車椅子が必要になったら、デイサービスに通えるか分からない。デイサービスに行かれなくなる可能性が高い。
②排泄
排泄の失敗が増えている。自分でズボンや紙パンツの上げ下ろしが出来なくなってきた。認知機能も記憶力も衰えているのでトイレで排泄しようとしても失敗してしまう。
③食事
平日の夕食は宅配弁当を食べていますが、自分で温めることは不可能(自分でお弁当を持って歩くことはできない。今回,誤嚥性肺炎で入院したので、そろそろ普通食は難しいのかもしれない。
今回の入院で,自立歩行や排泄はさらに難しくなると予想され、退院後に自宅での一人暮らしは不可能と思われるので、退院前に介護保険区分変更を申請しました。
④その他認知機能について
5分前のことも殆ど記憶していない。過去60年分の記憶が失われ、自宅にいても「家はどうなっているのか?いつ帰れば良いのか?」などと言う。それは少年時代に住んでいた家を自宅と思っている。娘たちの名前は覚えているが、娘ではなく妹と思っている事が多い。「さっきひと回り出かけてきたよ」などとあり得ない話をよくします。食事を食べたことを忘れて冷蔵庫を漁り冷凍食品を凍ったまま食べようとしていたこともある。
若い頃から片耳を失聴している。
*質問とジジの迷回答
さて、これから調査員さんがジジに直接聞き取り調査をしました。
緑色の文字は調査員さんからの質問で、青文字がジジの回答、黒文字は私の感想です。
Q:お名前は?生年月日は?
A:ジジはスラスラと答えました。「100歳までいけるかな?」
Q:誰と暮らしていますか?
A:姉妹と暮らしています。女房は病院にいます。←姉妹とはオネコさんとチャーコか
Q:ここがどこだかわかりますか?
A:わかりません。
Qこのように出来ますか?
調査員さんは両腕を前に肩の高さほどに上げてから左右に広げて下ろした。ジジは難なく出来た。
Q:ベッドで寝ていて、起き上がる時はどうやっていますか?
A:「?」ジジは理解できなかったようだ。

Q:目の病気はありませんか?この名札は読めますか?
調査員さんは自分の胸につけている名札を示しました。
A:◯◯さん (←正解)
Q:朝ごはんは食べましたか?
A:食べた。お粥より硬いものだった。自分で食べた。
Q:トイレに行く時はどうしていますか?
A:声かけしてから行ってる。←実際は病院では必ず看護師さんが介助していました。
Q:この病院では着替えは看護師さんがやってくれますか?
A:はい,やってくれます。良い病院だよ。取引先の⬜︎⬜︎会社の紹介で入院したんだ。それでここの役員が親友で、この間病室に挨拶にきたよ。名前は分からないけど,顔を見たらわかるよ。(←妄想話が炸裂❗️)
Q:リハビリはやっていますか?
A:まだやっていない。入院してまだ2日目だもの。そんなに長く入院しなくてもいいし。
(本当は入院して13日経ってますが…。しかも毎日午後は15分ほどリハビリの先生が来て,支えてもらって立ったり少しづつ歩いたりしている。)
Q:今の季師は?
A:さあどうだろう。これから冬だね。←ようやく冬が終わって春なんですよ。
Q:お金の管理はしてますか?
A:してません。任せてます。
Q:最近、考えた事がありますか?
A:私が百歳になったら、どんな景色か見たい。
なんだか詩人みたいなことを言ってますね。(^◇^;)
Q:この方達を紹介してください。(オネコさんと私)
A:オネコさんのフルネームを答え,私は下の名前のみ。「良い娘たちです」と笑顔で言っていた。
そのやり取りの様子を聞いていて思ったのですが、自宅にいる時より、きめ細かく介助の手がある病院にいるせいか,ジジはストレスが少ないのではないか?
なんとなく、入院前より頭も冴えているような気がしました。
「要介護4は難しいかな…。」
とは言え、病院内の移動も全て車椅子。嚥下の問題もあり食事はペースト食です。
「入院中の主治医が意見書にありのまま書いてくれたらいけんじゃないか?」
期待と不安のまま1ヶ月が過ぎ、ようやく結果が郵便で届きました❗️
あゝ、要介護4❗️
この時,ジジは大学病院を退院して老健(介護老人保健施設)に入所していたので、早速オネコさんは老健のケアマネージャーさんと相談しながら申込書類を作成して、特別養護老人ホームの申込書類を投函しました。
*本日アップの貼り絵
制作年月日不明、2005年頃の作品です。今回も薄く削いだ色革をクラフトパンチで抜いて貼っています。

おママの貼り絵を見てくださり,有難う御座います。