アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

推理する楽しさ

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(2017年10月26日  アルツハイマー認知症の診断から約10年8ヶ月)

 

楽しみのひとつ

  推理小説はお好きですか?

私は最近あまり読んでいませんが、サスペンスドラマは大好きです。

あらっ?私ったら、なんの話をしているのやら…。(^。^)

 

  ブログを始めてから、私はおママの貼り絵をしっかりと見るようになりました。

それまでは私の感想も「キレイね」「色の組み合わせがいいわね」と言う範囲でしたが、もう少し突っ込んで考えるようになったと思います。

 

「これは…、何を使ったんだろう?」

パーツの元となった紙は何なのか?それが気になって仕方がありません。

 

何だろう?何なんだ!

 

  私は事件現場の刑事のように(刑事ものドラマの見過ぎか?笑)おママの作業机の周囲に何か残骸が残っていないか調べます。

ゴミ箱を漁って切り残しがないか丹念に中身を洗い出します。

「何しているのよ〜。」

おママには怪訝な顔をされますが、私はその白い視線に負けません。

「これって何を使ったの?」

そんな事を聞いても、おママから正解を教えて貰える可能性は皆無です。

 

  作業机の周辺を捜索しても判明しない時は、

手掛かりが見つかるまで、じっと網を張って待つか?(ひょっこり残りの紙片が出てくる事があります。)

又は推理力を働かせるか?

 

この推理したり、手掛かりを求めて捜索するのが、思いのほか楽しいのです。

 

本日アップの貼り絵の場合

   この貼り絵を見た瞬間、私は腕組みをして唸ってしまいました。

紫と金が基調となったスッキリとした品の良いデザインだと思います。

1番上の写真は少し暗いので、もう1枚⬇️アップします。

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しかし、私が唸ったのはデザインではなくパーツの材料です。

紫地に金色の模様が入った千代紙はわかるのですが、白い楕円形に金の菱形が組み合わさったパーツが気になりました。

 

「これは…、何かのマークに違いない…。」

残念ながら、私が実家に行っていない日に、おママはこの貼り絵を制作しています。

私はすぐに捜索を開始しましたが、頼りのゴミ箱はすでに空。

 

しかし、作業机の周辺には若干の手掛かりがありました。

同じパーツが5枚ほど残っていました。どれもキレイに切り抜いているので、

元の紙にはこのマークがいくつも印刷されていたのでしょう。

「おそらく包装紙ではないか?」

問題はどこの包装紙かです。

(楕円形に菱形…。どこかで見た気がする。どこだったか…。)

最近も外で目にしているような気がしました。

「もしかして、どっかのデパート?」

私は1週間ほど考えても思い出せませんでした。

 

解決した時は喜びもひとしおです。

それで、かつておママが行った事のあるデパートを全部パソコンで検索してみました。

すると、出てきました。分かりました。本当に便利なgoogleさん!

東急百貨店公式ホームページ

⬆️を開いていただきますと、見つかります。

 

「昔は渋谷の東急本店も東横店も、おママには使い慣れたデパートだったわ〜。」

  特定できた達成感とともに、懐かしさで胸がいっぱいになりました。

 

  私がまだ結婚する前の事。おママと一緒に渋谷のBunnkamuraで展覧会を観た後に、隣の東急本店に寄った事が何度かあったわ。

乗り換えのついでに「東急のれん街」で食品をみたり…。

今は取り壊されてしまったけど、渋谷の東急プラザ地下には「渋谷市場」という庶民的な食料品フロアがあり、ジジとおママはよく連れ立って買い物に行っていたっけ…。

あれこれ走馬灯のように蘇りました。

 

  全く家族目線でしかない話ですが…、

推理して解明できると、まだアルツハイマー認知症になる前のおママの暮らしや嗜好、行動パターンが思い出される事が多いのです。

それも、ちょっとした喜びでもあります。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。