アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母が作った貼り絵たち。

月末企画❗️今月のイチ押し(2020年2月版)笑ってね❗️新型肺炎に挫けないで。

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(2020年2月14日 アルツハイマー認知症の診断から約13年)

 

『月末企画❗️今月のイチ押し』とは…。

 このシリーズはその月におママが制作した貼り絵の中で、私やオネコが1番気に入った(面白いと思った)作品をご紹介するものです。

「月末企画❗️今月のイチ押し‼️」というカテゴリーがあるので、もし、ご興味があれば、他の月の「イチ押し」もご覧下さいませ。m(_ _)m

 

おママは今月2月28日現在で24枚の貼り絵を制作しました。

その中から「今月のイチ押し‼️」を選ぶ判断基準は⬇️こんな感じ…。

 

①綺麗もしくは興味深い作品。

②制作エピソードがある。

③制作途中の写真があれば尚良し。

④おママの独自性が強い作品 

 

今回は①②④に該当します。

 

2月28日金曜日にオネコと「イチ押しミーティング」を行ないました。

今月は私が意中の作品を「これにする!」と押し切った形になったので、少々オネコには悪かったなぁとは思っています。

 

なぜ、私がこの作品を強く押したか?

それはもう…24日月曜日に写真撮影をした時から、「これ❗️」って直感的に思ったから。

それだけです。(^O^)

そして、この作品は「お題方式」の貼り絵ではありません。夕方遅く私が帰った後に制作されたので、おママの独自性が強く発揮されています。

それだけ、今のおママがよく顕われた貼り絵と言えるでしょう。

 

スマイル

私がこの貼り絵をスマホで撮影した時、あれっ?って思いました。

 

あなた、笑ってますよね。

私には笑っているように見えますよ。

それもね、ちょっと困ったような微妙な笑い。

 

これは認知症歴13年の86歳のおママが創った貼り絵です。

恐らくおママは制作時に笑顔を意識してはいなかったでしょう。

何の意図もなく気の向くまま構成したと思います。

でも、微笑んでる…? 少なくとも私にはそう見えました。

 

あぁ、そうだわ。笑わなきゃ。

笑顔を作っていかないと、どんどん気持ちが沈んでしまうわ。

この貼り絵を見た時、私はそう思いました。

 

今はさ…、

例の新型コロナウイルス(COVIDー19)による肺炎の感染が広がりつつある状況で、

世の中、不安に満ちている。

目に見えない新型コロナウイルスをどう避けようか?

基本的に風邪やインフルエンザの予防と同じだと言われても、

手洗いうがい、アルコール消毒をしてみたとしても、自分がいつ罹るかも知れません。

もしかしたら私はすでに保菌者?

もしそうなら。私は家族や高齢のジジとおママに感染してしまうかも。

 

株価は下落し、今後の経済に不安感がある。

そして、全国一律で小学校、中学校、高校に来週から春休みまで一斉に休校にするよう、政府から要請が出た。

マスクが買えない状態が何週間も続き、昨日はデマが飛び交って、トイレットペーパーの買い占めが一部で起きている。私の身近なドラックストアでは生理用品を幾つも抱えている女性が何人もいた。

カップ麺やお米のを置いてあるはずのスーパーの棚はスカスカ。

 

戸惑う人々。そして、戸惑う私。

 

でも、この貼り絵を見ていたら、「笑おうよ、スマイル、スマイル」って言われたような気がしたのです。

 

おママの感性には敵わない

2月の初めに私は日本橋小津和紙に行きました。その時買った3枚の千代紙のうちの1枚を使いました。

これです。↓

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おママが好きそうだなと思って選んだのですが、実際おママに見せてみると、

黒と白のコントラストで眼がチカチカするとのこと。私の誤算でした。

そういえば、私もちょっとチカチカします。眩しい…。

 

それで、私が大きい一枚から4列くらいに切り分けたら、すかさずおママは2列に分割を開始しました。(^O^) ↓

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この日(2月14日)、おママはこの千代紙を更に小さく切り分け、私が実家にいる間に2枚の貼り絵を制作しました。

 

その様子を横目で見ながら、私はふとこの千代紙を三角に切ってみました。それがこの貼り絵に使われた4枚の三角形です。

私はそれらをテーブルの上で風車のような形に置いてみると、

(とてもオシャレ❣️)

でも、おママがこれに影響されるのは如何なものか。それで、私は早々にこの4枚の三角形を切れ端を集めた箱の中にしました。

 

ところが、おママは私が帰った後で、件の三角形を見つけてしまったようですね。

そして、出来上がったのがこの作品です。

私が予想だにしなかった構成❗️(^O^)

信じられないことですが、パンの袋を留める青い「バック・クロージャー」が2枚も貼られています。(過去に1枚貼られた作品はあったかも)

 

そして、おママに全くそんな意図はなかったと思うけど、スマイル。

 

おママは私よりずっと自由で突き抜けているんですね。

前衛的なのです。

 

そんなこんなで、

「笑ってね❗️新型肺炎にくじけないで、笑おうね」

そんな風に微笑んでいるこの貼り絵を、

「今月のイチ押し❗️」に決定‼️

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

 

↓これも印象的ないスマイルで懐かしい作品です。

harienikki.hatenablog.com

 

 ↓この時に買った千代紙です。

harienikki.hatenablog.com

 

おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

お墓の掃除

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(2019年10月18日 アルツハイマー認知症の診断から約12年8ヶ月)

 

 覇気のないおママ

2月26日水曜日の東京は久々にじーんと寒い1日でした。雨は朝方に上がったけど、お日様が少なくて、おママを買い物に連れて行くのも気が進みませんでした。

おママは元気がないわけではないのです。とは言え、あまり動きたくないようにも見えました。

所在なさげで詰まらなそうにしているので、私は計算ドリル(影山メソッド プレ百ます計算)をおママに勧めてみました。少しやりましたが、イマイチ気が乗らなかったようです。

 

私の今までの経験から行くと、こんな時のおママはコキ使って上げた方が張り切るのです。

 

それで、私は掃除機を持ち出してガーッとかけ始めました。

案の定、おママは近寄ってきて、

「申し訳ありません、ありがとうございます」

なんて言うではありませんか。私は内心ほくそ笑みながら、おママに掃除機を渡しました。

「では、後はお願いします。」

「え…、はい…。」

おママは戸惑いながらも掃除機をかけ始めました。

 

 チャーコは大雑把

大雑把な人は床に置いてある物をどけないで、

見えている床だけ掃除機をかける。

 

そんな話を聞いたことがあります。

自慢じゃないけど、私はそのくちだと思います。

おママはどうでしょうか?

一生懸命にゴミ箱や椅子やセラミックファンヒーターなどの床に置いている物を退けながら丁寧に掃除機をかけているので、やはり几帳面なのでしょうか…。

 「お母さん、そんなに丁寧にやらなくても、ほら、お墓の掃除で良いから。」

 

おママはアハハッと笑い、床に置いている物を退けながら掃除を続けました。

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 教えてくれたのはおママ

私は自分で口にした「お墓の掃除」が妙に引っかかりました。

まだ私が子供の頃、夏休みのお手伝いで掃除機を掛けていたら、おママに言われたのです。

 

チャーコ、お墓の掃除じゃないんだから、ちゃんと物を退けながらかけなさい。」

 

私は最初飲み込めませんでした。

「お墓の掃除って?」

 

おママの話によると、床に置いてある物をどけないで、見えている床のみ大雑把に掃除する喩えだそうです。

 

「お墓は動かせないでしょ。だからその周りを掃除するだけじゃない?

今チャーコがやったみたいに、ゴミ箱やちょっと床に置いている物を退けないで、その周りだけ掃除するのも同じようなものでしょう。そんなやり方をしていると、『お墓の掃除じゃないんだから!』って怒られちゃうのよ。」

当時の私はなるほど❗️と思いました。

 

だいぶ後になって聞いた事ですが、実はおママもお掃除は苦手で「お墓のお掃除」派だったそうです。でも、娘はちゃんと躾をしなければいけないので、口を酸っぱくして繰り返し言ったとか…。仕方なく娘の前ではちゃんと物を退けながら掃除機をかけたとか…。(^O^)

 

でも、あまり他所でこの言い回しを聞かないし、おママや祖母だけが言っていたのかしら?

 

お墓の掃除でいいから

(なんでだろう…?

認知症になると、もっとズボラになりそうなものだわ。)

昔は「お墓のお掃除」派だったおママが、認知症歴13年の今、床に置いている物を退けながら掃除機をかけているのが不思議でした。

 

ふと、考えてみれば…。

今のおママにとって、私は娘でもなく家族という自覚もないようです。

だから、他人様の前ではキチンと掃除をして見せないと、

「お墓の掃除じゃないんだから!」って、

私に言われたちゃうと思っているのかしら?それで、頑張っているのかも知れませんね。

 

昔、「お墓の掃除じゃないんだから!」とおママに躾けられたけど、

今、全力で「無理せずに、お墓の掃除で良いから!」と、おママに言いってあげたいです。

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応援はしているけど、無理に頑張らなくて良いから…。


 

本日アップの貼り絵

 赤系の短いライン。

元は白地にこのラインが印刷されていてようです。それを平行四辺形に切リ分けています。

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 おママ好みの左から右へ上昇するようなデザインです。

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 おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

精神修養を積まないと…。

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(2019年12月9日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

台所での事。

最近でも、私が昼食や夕食の支度をしていますと、おママは気になって台所にやってきます。

「まぁ、すみません。良いんですよ。そんな事なさらなくても…。

私がやりますから、大丈夫ですよ。」

絶対に私を娘だとは思っていませんね。

おママはそんな丁寧で他人行儀な口調で私の作業を邪魔します。

 

確かに邪魔なのですが、邪険にしてはいけないと思いつつ、私も最近は堪え性がなくて、ついキツい口調になってしまいます。

「今、私がやっている最中なので、座っていてください。」

「はい……。」

おママが明らかに不満顔なので、私は仕方なくおママにできそうな仕事を考えてみました。

 

丁度、片手鍋で野菜スープを作っている真最中。具材は煮えて柔らかくなってきたので、私はブイヨンを投入しました。

「お母さん、すみませんが、お玉でお鍋をかき混ぜて下さいな。」

おママはお仕事を振られたので嬉しそうに微笑みました。しかし、事はそう簡単ではありません。

沸騰している片手鍋を見ながら、おママは狼狽えています。

「これって、どうしたら良いのかしら?」

私はサッと火を細め、お玉でかき混ぜるように再度お願いをしました。

すると、おママったら、

「おたまって何ですか?」 

誰でも台所の家事を少しかじれば、汁物をお椀によそう道具がお玉だと分かるでしょう。その形状も判りそうなものだわ。

しかしもママはアルツハイマー認知症歴13年になりました。

(お玉がわからない日があってもおかしくはない…。)

「ほら、その、壁にぶる下げている、それですよ。」

私が指差すと、おママったら…、

「壁って何でしょうか?」

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おママ、そこからですか⁉️

 

壁とは…。壁とは何ぞや…。

心の壁でしょうか?社会の壁でしょうか?

いえ、もっと単純な問題です。

壁ドン出来る壁の事です。建物には必ずある壁ですよ、おママ。

 

私は身体を伸ばして、おママのすぐ横の壁からお玉を取り、

「はい、これですよ」

と手渡せば、おママは屈託なく笑って受取りました。(^◇^;)

一緒に笑って済ますしかないのですが、これで動揺するのですから、

私もまだ精神修養が足らないのかも…。

 

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心の壁とは…。座禅してみたい。

本日アップの貼り絵

お題方式の貼り絵です。(注)

お題は⬇︎こちら。以前にも別の貼り絵のお題としてアップしている写真です。

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私が12月9日に作業机に出しておいたこの「お題」は、3枚の貼り絵になりました。

その日のうちに2枚制作され、それが1番上の貼り絵とこちら⬇︎

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(2019年12月9日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

 そして、2日後に制作された3枚目がこの作品です。⬇︎

とてもエネルギッシュな作品となり、2019年12版の「今月のイチ押し」になりました。 

harienikki.hatenablog.com

 

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 おママは認知症になる随分前から、毎朝この紅茶を飲んでいました。どういうわけか、おママは個別包装袋が気に入ったようで、このように綺麗に揃えて残していました。

因みに上の写真で赤いのが見えますが、これもティーパックの袋です。

今もまだまだあります。(^O^)v

 

 

(注)昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 

 おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。

スウェードのベスト

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(2019年11月25日 アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

 

懐かしいベスト❗️

2月初旬、おママが突然古いベストを着ていました。

どっから出してきたんだろう?

恐らく、タンスのどっかに入っていたのだと思う。

それは中学生か高校生の時か…?ですから、かれこれ40年近く前におママが拵えたスウェードのベストでした。

 

⬇︎これです❗️モデルはオネコさん。

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40代で革工芸を習い始めたおママ。きっと、これも講習で教わった課題の1つだったのでしょうか?

「お母さん、これって、お母さんが作ったのよ。覚えてる?」

私が問い掛ければ、おママは笑顔で言いました。

「そう、そうなのよ。」

本当に覚えていたのかは、ちょっと微妙ですが、「言われてみれば、そうなのよ」と言いたげな表情でした。

 

私はおママがこのベストを制作している時のことをよく覚えています。

スウェードって?」

スウェードはね。わざと皮の裏側をやすって起毛させているのよ。」

へぇ〜と思いました。当時、あまり私は理解できていなかったのですが、なめした革の表側を使わずに、わざわざ起毛して裏側を表に使うということは、何となく想像がつきました。

 

スウェードは元々子羊の革を加工して作られていたのですが、現在は子牛の革が多いとか?後年、私は聞いた事ががあります。

柔らかくしっとりとした、温かみのある風合いは、手袋や服にもよく使われいます。

 

このベストは主に長方形に切ったスウェードをつなぎ合わせて形作られています。

スウェード一枚一枚それぞれの4辺に等間隔で小さな穴を開ける。

かぎ針編みでその穴を掬いながらはぎ合わせベストの形にする。

襟ぐり、脇、裾はかぎ針編みで丁寧に仕上げております。

 

おママは編み物もお得意だったから、実に楽しそうに制作しておりました。

元々はボタンが付いていたのですが、今は写真の通りです。キツくなったから前が止められなくなってボタンを取ったのか?

今となっては謎です。

 

スウェードは革ですから、着てみるととても温かいベストです。

 

ジジが自分のベストを出してきた❗️

私とオネコがあれこれ話しながら写真を撮っていますと、

「あれ?私のも有ったな…。どこだろう。」

ジジが思い出したようにタンスの中を探って出してきたのがこちら。⬇︎

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 ジジが会社勤めをしていた時、冬は背広の中(ワイシャツの上)に着ていたそうです。

「温かかったよ。」

ジジのベストは2作目のベスト。おママのアレンジで作った応用編です。

モデルはおママです。⬇︎

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もう一枚あったよね。

 私は写真を撮りながら、このスウェードのベストには3枚目が有ったことを思いだていました。

それはちょっとほろ苦い思い出でもあります。

 

ちょうどジジのベストをおママが制作している時の事。

まだ10代半ばの私はこのスエードのベストが欲しいなぁと思いました。

「私にも作ってよ。」

と言えば、おママは喜んで引き受けてくれました。

色は赤が良い。

襟も付けようか?

あまりスウェードは細かくない方が良いなぁ。

あれこれ話し合い、おママは洋裁の本を見ながら自分で型紙をおこして、オリジナルで赤いスウェードのベストを作ってくれました。

 

それは色も形も良いのだけど…、

自分で作ってくれと頼んだくせに、私は1度しかそれを着ませんでした。(^◇^;)

「せっかく作ったのに、何で着ないのよ❗️」

おママが文句を言うのも尤もだわ。

「チャーコが着ないなら、私が着るわ❗️」

ところが残念。おママにはキツくて前が止まらない…。

娘用だから自分が着るサイズよりスリムに作っちゃったのよね。(^◇^;)

 

その赤いベストは、

10代のまだ子供の私には着こなせないと言うか…。

だいぶ私の身体にはサイズが大きいようで、ガバガバしているというか。

いづれ着こなせるようになったら、必ず着る❗️」

私はそう宣言して自分のタンスに仕舞い込んだのでした。

 

それから40年近い歳月が流れました。

(おママ、あの赤いベストは何処にいったのでしょう…。)

ここしばらく、全く見かけません。

何処かへやったのは、おママではなく私。

(確か、結婚する時に持っていったはずだが、その後どうしたっけ。)

 

嫌な予感がしました。

実は6年前、結婚後ずっと住んでいた千葉県の家を手放す事になった時、私は自分の持ち物の8割くらいを処分しました。今後ずっと住む場所は収納スペースがなくて、衣類は必要最低限のものを残して、多くは捨てたのです。

 

その家にはアズキを育てきた思い出が詰まっていました。

義父やダンナの事情での決定ですから仕方なかったけど、私はかなり凹みました。

(もう、全部捨ててやる‼️)

その時、私はやさぐれ気味に思い出の品も服もゴミ袋に投げ込んでいました。おママが作ってくれた赤いベストも、

「今まで着なかったから、これからも着ないよね」

とゴミ袋に入れた記憶があります。

しかし、思い直して袋から拾い上げたような気もします。

家を不動産屋に引き渡す期限が切られ、焦りながら片付けていたあのころ。

私も必死だったのでしょう。断片的な記憶しかありません。

 

捨てたかな?

私は今月おママの作った赤いベストを探しました。

衣装ケースを引っ掻き回して探したけど、見つからない。

捨てたのか…。

私も随分な娘ですね。自分でおママに作らせて、ろくに着ないで捨てるなんて。(^◇^;)

でも、私って、そういう薄情な娘だったかな。否定はできない。

 

探しながら、段々記憶が蘇ってきました。

荷物を運び出す直前に、私は衣類ではなくバックやベルトなど革製品の段ボール箱に赤いベストを入れたような気がしてきました。

一度も開ける事なく物入れの奥に仕舞い込まれたその段ボール箱を出して見たら、

有りました‼️

本当にあの時の私、捨てなくて良かった❗️*1

 

それがこれです。⬇︎

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今、改めてこのベストを手にして思いました。

これがゆるかったなんて!10代の私は今からは想像もつかないほど痩せていのね。

 

(今なら絶対着こなせるわ❗️だって私は充分に大人よ。)

 

袖を通してみたら…、あら、私は大人になりすぎたのかしら。

キツくて前のボタンが止まらないじゃないの。

私が着なくて腹を立てた昔のおママみたいに、着たくても今は着られない‼️(^O^)

 

それで、モデルはオネコさんにお願いしました。⬇︎

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 本当に捨てないで良かった。

私、新たな目標ができました。

痩せておママの赤いベストを絶対着こなしてみせるわ。

乞うご期待‼️

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チャーコ「やせてやるーー。」

 本日アップの貼り絵

おママは 作業机の上にある切れ端を選んで貼ったようです。

何だか見たことのある物ばかりです。

ティッシュボックスから切り取ったものが3つ。

折り紙の切れ端が2つ。坂角の包装紙が1つ。マーブルペーパーの切れ端が1つ。

ハワイのマカデミアナッツチョコを包んでいた包装紙と小津和紙の千代紙の欠片。

女の子のイラストと肌色の切れ端は元が不明です。

 

 おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

*1:o(^∇^)o

「大切な記憶は何ですか?〜アルツハイマーと戦う」の感想とリコード法

 

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(2019年12月16日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

リコード法のドキュメンタリーを見ました。

2月16日(日曜日)に下記のドキュメンタリーを見ました。

 

NHKBS1

「大切な記憶は何ですか?〜アルツハイマーと戦う」(110分)

 

見たといっても110分と長い番組なので、私は録画をして2度に分けて視聴しました。やはり録画しておいて良かったです。

この題名だけだと、認知症についてのどんな内容なのか分かりませんよね…。

これは認知症の治療法「リコード法」のドキュメンタリーでした。

リコード法」の効果や限界、そして、なぜ認知症がい起きるのか?など、とてもよくまとまっていて勉強になりました。

 

www.nhk.or.jp

 

www4.nhk.or.jp

私が印象に残ったのは、患者達へのインタビューかしら…。

アルツハイマー認知症の初期から「リコード法」で改善した彼らが、かつての自分の症状を語っていました。

言葉が出てこない状況、人の顔が見分けられないなど、私はおママを見てきて知識としては分かるのですが、その本人の実感と言うものは理解しがたい。

でも、彼らの話を聞くと、「おママもこうだっったんじゃないか?」「私もいずれはこうなったら認知症の入口なんだ…」と考えさせられる事が多かったです。

 

そして、実際に取り組んでいる日本人のご夫婦の姿にも心が打たれました。

 

このドキュメンタリーでは「リコード法」の効果の他に、その難しさも取り上げていました。

まず、生活習慣を見直すのは個人の意思と努力が要る。これは続かない場合が多い。

そして、この治療法に取り組むにあたって、「リコード法」を指導できる医療機関が日本にはまだ少ないし、詳しくて細かい個人のバイタルデータを取る検査はアメリカでしかできないものもあり、医療保険が効かないので高額になる点。

医師やヘルスコーチ(リコード法を履修して学んだ人。生活改善や治療をサポートする人)の指導の元で、継続的に自分に合ったオーダーメードの治療を受ける場合の費用の高さにも触れていました。

 

その効果は…。

2018年にデール・プレデセン博士が発表した論文では、48歳から91歳までの100人のデータを元にすると、なんらかの効果がある割合は、

MCI(軽度の認知障害認知症の一歩手前)なら全体の70%。

早期認知症になると全体の30%になってしまいます。

つまり、この療法は認知症の予防やごく初期の段階なら効果がありそうですが、おママのように既に子供や家族も分からなくなっている状態では難しいと思いました。

 

むしろ、これから認知症になるかもしれない40〜50代向きの内容でした。

そして、「親が少し怪しくなってきたかも?」と悩んでいる方にも良いと思います。

生活習慣を変えていくのは若い世代でも大変です。時間もかかり意思を強く持たなければなりません。自分の為に「リコード法」の考え方を取り入れた暮らしが出来れば、認知症の予防は可能なのかもしれません。

 

再放送があります。

NHKBS1 2020年2月23日(日) 午前10時00分(110分)

「大切な記憶は何ですか?〜アルツハイマーと戦う」(110分)

 

リコード法」にご興味のある方は是非❗️

 

ドキュメンタリーを見てチャーコが学んだ事(忘備録)

リコード法とは)

リコード法」はデール・プレデセン博士(米カリフォルニア大学ロサンゼルス校)が提唱する認知症の治療法です。

現在、認知症の治療薬は4種類。しかし、それは進行を遅らせる可能性はあっても、症状の改善というわけにはいきません。

リコード法」は患者個々の詳細なデータをもとに食事や運動などの生活習慣を徹底的に見直すことで症状を改善させようとする試みです。

実際、生活習慣を見直した事で、改善している患者も多いと言われます。しかし、まだ、それが完全に認められたわけではありません。

それでも、糖尿病、悪玉コレステロールなど全体的に改善することによって、認知症の予防になる事は世界的に認められつつあるそうです。そして、2019年6月にアメリカで「リコード法」の治験が始まったとの事です。

 

認知症の原因と対策)

認知症アミロイドβ(加齢とともに脳に増えるタンパク質)が蓄積し、神経細胞がダメージを受けることによって起きます。

脳の神経細胞にはシナプスという接合物質があり、幾つもの神経細胞同士をシナプスは繋いでおります。記憶の情報もシナプスからシナプスへ伝わるのですが、アミロイドβが増えてしまうと、このシナプスが機能しなくなります。そうすると、記憶を海馬から引き出すことができなくなり、記憶を失うのですね…。脳細胞がダメージを受けるので、様々な判断や見当識が難しくなります。

 

では、なぜアミロイドβは増えてしまうのでしょうか?

その原因をプレデセン博士は「炎症」「栄養不足」「毒素」」と言っています。

「炎症」は肥満、歯周病などによる慢性炎症、食品に含まれるトランス脂肪酸やAEG(老化物質)の増加と蓄積

「栄養不足」はインスリンが正常に働かない為、糖をうまく使えずに脳が栄養不足に陥っている。そしてホルモンやビタミンが不足している。

「毒素」は水銀、ヒ素、農薬、殺虫剤、除草剤、喫煙、カビ、病原菌など。

 

毒素はなるべく排除するとして、「炎症」「栄養不足」は生活習慣を見直す事によって解消していくのが「リコード法」です。

具体的には⬇︎こんな感じです。(テレビ画面を写メしました。)

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 私は毎日30分以上の有酸素運動、プチ断食は心掛けていますが…。

 

野菜中心に食べる。

→→主に小麦や米などの糖質を避ける。砂糖を含んでいるものも摂取しない。

(お菓子を食べながらこの番組を見ていた私には至難の技かも)

8時間睡眠が望ましい。

→→質の良い睡眠は脳に溜まったアミロイドβを洗い流す。

(私は5時間くらいです。)(TT)

めい想をする。

→→脳を休ませストレスを解消するため。

(私は妄想なら四六時中やっていますが…)

 

リコード法」とチャーコ(反省文)

実は一昨年、私は当ブログで「リコード法」について忘備録的に書いていました。⬇︎

harienikki.hatenablog.com

 そして、私はこの本を即買いしたのですが、その分厚さと文字の多さに目眩を感じました。⬇︎

www.molcom.jp

それで、ヘタレな私がした事は…。

90歳になるジジ(私より視力がまとも)に「先に読んでね」と渡して読んでもらったのです。真面目なジジは必死で読んで、

「ハムとかブイヨンとかの加工品がよくないらしいよ」

などと、あれこれ話してくれました。

「えーーー、おママは毎日のように、ハムやソーセージの入った野菜スープをブイヨンで作ってたね⁉️」

なんて驚いたものです。しかし、私は根性なし。

この本は読めませんでした。(^◇^;)  ジジ、ごめんなさい。m(_ _)m

 

その後、私が購入したのはこの本です。⬇︎

www.hmv.co.jp

こちらは上記のデール・プレデセン博士『アルツハイマー病 真実と終焉』の日本語監修をした白澤卓二博士が、日本の家庭で「リコード法」を取り入れやすい方法を解説しています。

字が大きくてコンパクト❗️ 分かり易い挿絵や参考になるレシピの写真があったりと、実に私向きな本でした。 

効果の程はまだ分かりませんが、

プチ断食だけは絶賛実行中です‼️

 

本日アップの貼り絵

前回アップした貼り絵と同じ「お題」から制作されました。

つまり以前使われた「お題」の残り物から生まれた「お題方式」の貼り絵です。

 

「お題」はこちら⬇︎

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 おママらしい末広がりな作品がしあがりました❗️*1

 

「お題方式の貼り絵」 とは…。

昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それが出来ない時が増えてきました。

それで、あらかじめ私が作業机に何種類かの紙や切れ端を出して置き、まるでおママが貼り絵をやり掛けていたと思えるようにお膳立てをする事が増えました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

⬇︎同じ「お題」の第1作

harienikki.hatenablog.com

 
ママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

*1:o(^∇^)o

お電話ありがとうございました。そして、回想法を試みた。

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(2019年12月6日 アルツハイマー認知症の診断から約12年10ヶ月)

 

感謝を込めて、同じタイトルで3度目の記事

昨日(2月16日曜日)、おママの幼なじみの Oさんがお電話を下さったそうです。

ジジが最初に電話に出て、おママにも代わって、一頻りお話をしたそうです。

 

国民学校の時に出会い、女学校も一緒だった Oさん。

そのお付き合いは70年以上ですね。

今もおママを気にかけて下さり、ありがとうございます。

 

「楽しそうに話していたよ。」

ジジは少し顔を曇らせながら言いました。

電話でお話しした事も、恐らくすぐに忘れてしまうおママ。

そう思うと切ないです。

でも、Oさんとお話ししている時は、きっと昔に戻っていると思います。

お友達の声を聞くと70年も75年もひとっ飛びでしょう❗️(^O^)

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当ブログでは、過去にも同じタイトルの記事があります。

Oさんは年に何回かお電話を下さいました。

 

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回想法になるかしら?

私は今、この本を読んでいます。⬇︎

 

題名 なぜ、「回想療法」が認知症に効くのか(祥伝社新書)

著者 小山敬子

出版社 祥伝社

www.s-book.net

回想法とは…。

子どもの頃に慣れ親しんでいた暮らしや遊び、若いころに流行していた物、映画、音楽などを思い出し回想する療法です。

過去を思い出しやすくするための道具(玩具や生活品、写真、音楽のCD、昔の映像など)を用意し、聞き手は必要に応じて問いかけをしながら、思い出話に耳を傾けます。

効果としては、回想することで自分の人生の価値を再発見したり、当時の記憶がよみがえって脳の活性化が期待できます。「話す」「聞く」「コミュニケーションをとる」という行為が記憶を維持し、認知症の進行を遅らせる例もあるようです。

結果的に孤独感や不安を減少させ、意欲を高める事ができるとされています。

 

上記の本に「昔を思い出して語り合う」という項目があります。

折角、Oさんがお電話を下さったのです。だから、Oさんも写っている写真があるから、おママの結婚前のアルバムを出して、ジジと3人で開いてみました。

 

最初のページはおママの亡くなったお父さんの写真。

次はおママが赤ちゃんの時の写真。

戦争で焼けてしまった事もあり、おママが子供の頃の写真は10枚もあるかどうか…。

でも、反応ありました。

「これは…お母さんよね…。これはお兄ちゃん…。それで、これが私かしら?」

 

そうです、そうです。

た。

女学校(途中から新制高校)を卒業した頃でしょうか。Oさんと旅行をした時の写真もありました。

「ほら、この人が Oさんよ。」

「あ、あ、本当だ。Oさん。」

懐かしそうに、おママは笑っていました。

 

その後、銀行時代の社員旅行などの集合写真でも、若き日の自分の姿はしっかり見分けれれていました。

「テニスもやっていたのね。」

「そうなのね…。」

お友達や銀行の親しい同僚たちとの旅行写真の中の、楽しげに微笑んでいるおママの姿を見て、胸が熱くまりました。

当たり前の事だけど、おママにも青春時代がしっかりあったのですね。

私は子供の時から何度も見ている写真ですが、こうしておママと一緒にページをめくっていると感慨深いです。

 

時々、アルバムを開いてみようかしら。

Oさん、きっかけをくださり、ありがとうございます。m(_ _)m

 

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本日アップの貼り絵

「お題方式」の貼り絵です 。

これは私がおママの作業机の引き出しから見つけたお宝。⬇︎

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透明袋に入った切抜きなどなど。和風な柄が多いですね。何から取ったかは不明です。

まるでいつか使おうとおママがセットしておいたような風情がありました。

それで、これを「お題」にしました。

おママはこの「お題」が気に入ったようです。

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この「お題」 から、日を変えて他にも貼り絵が作られました。

それも近々、ご紹介したいです 。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。

宮城道雄『春の海』を想いながら

 

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(2019年11月20日 アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月)

 

COVIDー19

皆様、お元気でいらっしゃいますか?

お食事はちゃんと摂れていますでしょうか?

 

私…、気分も体調もイマイチであります。

熱はありません。でも、喉が痛くて扁桃腺のあたりが痛みます。(TT)

 

あ、それでも食欲は衰えておりません。

昨日の2月14日はバレンタインデーでした。実家から家への帰途、フラフラしているくせに、スーパーでしっかりチョコレート系のタルトを買って食後の甘味にしたくらいですから…。(^O^)

 

新型コロナウイルスによる肺炎、正式名称が「コビッド19」 なのですが、テレビでもあまりこの正式名称が言われないのが、なんだか不思議。

いえ、そんなことより、遂にこの新型肺炎は中国と直接接点のない患者が見つかって、新たな局面に入ったと思います。これが大問題。

そう考えただけで、影響を受けやすい私はドヨ〜ンとしてしまいます。

 

皆様、この週末はゆっくりと休息がとれますように。

 

もっと早くアップすれば良かったわ❗️

私は今日アップの貼り絵が大好きです。なんと申しましょうか?

余韻があるのです。

オネコさんがおママの貼り絵を見て、好きな作品を「余白も良いわね」と褒めます。

それに近い感覚なのですが、私はこの貼り絵の余白に空気を感じます。

 

本当は1月の初旬にアップするつもりだったのに、私はすっかり忘れていました。

なぜ、1月の初旬?

私はこの貼り絵を初めて目にした時、箏曲の名曲『春の海』が頭の中で流れたからです。

宮城道雄さんが昭和4年に発表した『春の海』はお正月によくテレビで流れる曲です。

 

⬇︎こちらのサイトを開いて下方へスクロールしていただきますと、YouTubeで視聴できます。

www.miyagikai.gr.jp

金色の青海波模様の千代紙は恐らく日本橋小津和紙で購入したものでしょう。

かつて使った残りを使用しているようです。

中央は2枚の青海波模様を組み合わせています。私はその合わせ方が絶妙で好きです。

『春の海』を聴くと、私はキラキラ光る海面の寄せては引く様が目に浮かぶのですが、丁度この貼り絵に、そんなイメージが重なります。

私の妄想かもしれませんが…。(^O^)

 

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 この貼り絵は⬆︎こちらの「虎さん」と同じ日に制作されていました。

 

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⬇︎糊付け中です。おやっ❗️もう1枚途中になっていました。

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⬆︎本日アップの貼り絵と「虎さん」が仕上がり、裏面に日付を記入しています。

 

⬇︎こちらもなかなかユーモラスで楽しい作品でした。(^O^)

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(2019年11月22〜25日アルツハイマー認知症の診断から約12年9ヶ月) 

 

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。