(2022年2月11日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年)
*じっくりと
2016年12月にこのブログを始めてから、私はおママが貼り絵を制作する様子を写真や動画に記録してきました。それをおママが貼り絵が出来なくなる2022年12月まで続けました。
振り返れば、なんと楽しい作業だったことか。(^。^)
しかし、遂に、その6年間に制作された「おママの貼り絵」のストックが残りわずかになってしまいました。
そのため、最近では、2016年以前の作品もブログでご紹介しております。
今後、動画や写真の記録のある貼り絵は、じっくりと、それメインで記事にしようと思います。自分なりに名残を惜しみたいのです。
それが尽きても、2006年から2016年11月までの膨大な貼り絵の山が残されております。恐らく3000枚くらいあるでしょうか…。(^◇^;)
その山を少しずつ切り崩すように写真撮影と記録しながら、ご紹介していきたいと思います。
*本当に好きだったね
2022年2月11日の作品です。今から2年前ですね。
今日ご紹介する貼り絵ですが…、もしかしたら、見覚えのある,お馴染みの材料だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
3種類の紙が使われていますが、そのうち2種類はおママが繰り返し手にして貼り絵に使った紙です。
私にとっては懐かしいもの尽くしの貼り絵です。
<懐かしい① >
小津和紙で購入した手毬模様の友禅紙です。
これは2017年5月におママが娘2人と一緒に小津和紙へ行った時に、自分で選んで購入した和紙です。手毬模様は可愛らしい色彩の紙が多いように思うのですが、これはシックな大人の手毬模様。
おママにとって超弩級ストライクだったのでしょう。記憶はすぐに失くなるのに、どうしても手にしてしまうほど好きな紙だったのです。
(↓)実はこの時が、おママが小津和紙に出掛けたのは最後だったのです。最後に自分で選んだ紙の1枚がこの手毬でした。それも今となっては懐かしいです。
(↓)作例の一部です。
<懐かしい②>
汎用性が高かったティーバックの個別包装袋。
おママの朝食は、長年パンでした。パンにはミルクティー。おママ流に言えば「お紅茶牛乳」。その袋です。(^。^)
認知症になっても、おママはこの紅茶の袋をきれいに切り開いて形を整えていました。
そして、繰り返し貼り絵に活用していたのです。
2016年以前の作品群の中にも沢山使われていたので、今後もまだまだ登場すると思います。
(↓)バリエーションは無限大❗️(๑˃̵ᴗ˂̵)
*制作過程
2022年2月11日。
この日,おママには好きな紙をファイルの中から選んでもらいました。
やはり,手にするのはシックな手毬模様でした。本当好きですよね。(^。^)
(↓)早速切り抜き始めました。
<おママの貼り絵制作動画①>
2022年2月11日 14:45頃〜(55秒)
おママは丁寧に切り抜いています。背景に流れている音声は北京五輪の放送です。
<おママの貼り絵制作動画②>
2022年2月11日 15:01〜(44秒)
おママは赤い因州板締染め和紙を青い枠にうまく組み合わせました。
とても素敵です。しかし、おママは記憶が5秒ほどしか保てないのです。忘れないうちに,なんとか画面に固定してほしい。
それでチャーコは「貼っちゃえ,貼っちゃえ❗️」と煽っております。(^◇^;)
(↓)さて、手毬のピースをどう配置しましょうか?
<おママの貼り絵制作動画③>
2022年2月11日 15:10〜(2分46秒)
おママは対象になるように気を配りながら貼っています。
開始1分くらいで、おママは手にした手毬のピースを落としてしまいました。
どこに行ったかと、混乱したようです。チャーコが「ここ❗️」と指差してようやく見つけられました。その時のほっとした声が笑っていて楽しそうです。
<おママの貼り絵制作動画④>
2022年2月11日 15:13〜(1分42秒)
糊つけ作業の続きです。最後の2ピースを貼り付け終わり、完成しました。
(↓)関連作品です。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。