(2020年11月18日アルツハイマー型認知症の診断から約13年9ヶ月)
*クレバァのお盆
亡くなった義母クレバァの遺品を片付けていたら、寄木細工のお盆が3枚ありました。
寄木細工って素敵です。
木地が精緻な幾何学文様を形作っているんですもの。
染色されてない木そのままの色合いが魅力的です。
1枚は小ぶりで寄木細工の模様が若干掠れていて、かなり愛用した跡が見受けられます。
その古びた感じが良い風合いで、私好みです。ありがたく使う事にしました。
(↓)これです。添えたお箸は女物です。お盆というよりトレーですね。
そして、2回りくらい大きいお盆は、裏に大きく焦がした跡がありました。それをクレバァは大胆にもガムテープで補強するという暴挙に出たようで…。残念ですが処分しました。
残り1枚はとても綺麗なままでした。
同じものが我が家にもあるので、きっとクレバァは2枚のお盆を買って、1枚を息子夫婦に呉れたのだと思います。
「同じものがあってもね。」
箱根の寄木細工と言えば…、おママ好きですよね。
あの小津和紙の千代紙がおママは大好きですもの。(最近、小津和紙に行っても見かけないので、また再販してほしいです。)
それで、おママに上げる事にしました。
きっと喜ぶね。(^O^)
*笑顔のおママ
案の定、寄木細工のお盆を見せた途端、おママは「あ❗️」と歓声を上げました。
「あっあっ!これはあれよね。」
おママさん。分かるのね。あなたがお好きな千代紙と似ているって。
私はすかさずクリアファイルから小津和紙の千代紙を出しました。
「そう!これこれ。」
(↓)こちらが小津和紙の千代紙です。
おママはじっくりと お盆と千代紙を見比べていました。
「ね、同じでしょう。両方とも素敵ね。」
おママは真剣な面持ちで、指で両方をなぞるように見つめていました。
すると,突然、
「これは同じね。
でもこっち(千代紙)には、これ(模様の1つ)はないわね。
それに、これはこっちと少し違うみたい。」
おママ流石です。
やはり綺麗な文様には敏感に反応するし、特に寄木細工文様は大好きですから。
細かい違いに気が付くのですね。「好きこそ物の上手なれ」でしょうか。(^O^)
でも。ふと思えば、娘の私を娘と認知しないくせに、
寄木細工文様の細かい違いは認識できるのですね。
ちょっと複雑な心境だけど、
まぁいいか。(^◇^;)
(↓)寄木細工について詳しく書かれているので、貼らせていただきました。
(↓) おすすめ動画。
職人さんが種板を大きな鉋で薄く削り出す、その音が耳に心地よいです。
そして削り出された薄い寄木細工模様は「ズク」と呼ばれます。これを木製品に貼り付けると寄木細工の完成します。
シュシュシュッと削り出された「ズク」は本当に美しいです。
手技TEWAZA「箱根寄木細工」Japan Hakone Marquetry/伝統工芸 青山スクエア Japan traditional crafts Aoyama Square
*本日アップの貼り絵
私のいない時におママが一人で制作しました。
これといって、思い当たる「お題」もありません。
他の「お題パック」で余った切れ端を組み合わせたのだと思います。
寄木細工模様の千代紙はいちばん下の台と、両サイドの細い長方形に使われています。
花模様はデイサービスで頂いた塗り絵を切り抜いたものです。
赤系の文様と『鬼滅の刃』炭治郎の市松模様も小津和紙で購入した千代紙です。
同じ日に(↓)ことらもこちらも制作されました。
(2020年11月18日アルツハイマー型認知症の診断から約13年9ヶ月)
(↓)花模様に塗り絵はこちらでも大活躍しました。
*お仲間をまとめてみました。(^O^)
(↓)私が愛してやまないオトボケ鳥
小津和紙の寄木細工の模様の千代紙には大変お世話になっています。
これはほんの一部です。本当によく使いました。
この千代紙は本当におママのお気に入りですから。私は緑バージョンも合わせてしっかり在庫しています。(^O^)
こうして過去の記事を並べてみると、一つとして同じものはなく、どれも個性的だと思います。
2017年から2018年頃まではシンメトリーがバッチリ決まっていたのですね。
(↓)初めて訪問してくださった方へ
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。