アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

記憶についてNo.39 夫婦の危機❗️

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(2019年6月22日  アルツハイマー認知症の診断から約12年4ヶ月)

 

 おママ、1人で行かれた❗️

8月から新しい試みとして、土曜日におママ1人でデイサービスに行く事になりました。⬇︎

harienikki.hatenablog.com

これまでは、ジジを家に残して1人でデイサービスに行くのは無理だと思っていたし、「私はお父さんを残しては行きません❗️」

と主張する可能性が高いので、2人で同じデイサービスに通所していました。

 

しかし、8月、9月、こちらも拍子抜けするくらい順調でした。

朝、お迎えが来たら、嫌がる事もなくジジに見送られて車に乗るのです。

「なぁ〜んだ。」

ジジもオネコも私も一様に胸を撫で下ろしております。

 

おママ、1人で行ってみたら…。

これまでは夫婦2人で通所していたので、たとえ確信がなくても、

おママは20人くらいの中から「ジジを夫か?」と思えたようです。

⬇︎この時もそんな例。

harienikki.hatenablog.com

 

しかし‼️

おママが1人でデイサービスに行くとどうなるか…。

 

8月24日土曜日のスタッフさんからの連絡ファイルにはこう書かれていました。

 

「施設内では男性利用者の方をご主人様と間違えていらっしゃるご様子で、色々お世話をして下さり、とても助かっております。」

 

あちゃ〜‼️(^◇^;)

これを読んだジジは…、

「複雑な心境だよ」

と笑いながら言っておりました。(°▽°)

ですよね…。

 

家族とは

おママが私達を家族だと認識できない時もある。

これは既に分かっている事です。私達はこれをネタにする事はあっても、今更ショックを受けることもありません。

しかし、ちょっと考えれば、第三者の全く面識のない女性がおママに対して

「お母さん、お母さん」

と言い続ければ、おママはその人を娘だと認識してしまうでしょう。

それと同じように、おママにとって確信はないけど、ジジと同じ家に居るから、

「夫か兄か父親のどれかかも知れない」

と考えているのだと思います。

家族とは…。

血縁や共に暮らした年月の長さを覚えていて認識できる、

その記憶によって支えらた繋がりのですね。

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本日アップの貼り絵

ちょっとユーモラスな貼り絵。(^O^)

 作業机の上に貯まった切れ端を集めて制作しています。

星型や丸い型抜きのある黒いパーツは、皮革か合成皮革です。

おママの好きなこの千代紙は日本橋小津和紙で購入したものです。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。