(2017年9月23日頃 アルツハイマー型認知症の診断から約10年7ヶ月)
*昨日の記事の続きです。
昨日の記事は、おママが眼鏡を探しながら、探している事を忘れた話でした。
この件については、まだ私の中ではモヤモヤしています。
継続している行動の途中に、その行動自体を忘れる。
きっかけは、声を掛けられたり、何か他のものが目に入って、一瞬おママの意識が移ろう事です。
(もしかしたら、あの時も今回と同じだったのかもしれない。)
あの時とは去年でした。
昼食時に、私はおママに話しかけました。
それはごく普通の会話で、急に声を掛けたり驚かすようなものではありません。
その時、たまたま、おママはお汁を飲もうとお椀を手にしていたタイミングだったのです。
私と二言三言話しているうちに、おママはパッと両手をお椀から離しました。
それは取落すとか、手が滑ったのはなく、おママの両手が お椀を持つのをやめたという印象でした。
ガチャーン。
お椀は音を立ててテーブルに落ち、お汁は見事にこぼれました。
「あら? お椀どうしたんだろう?」
おママは状況が飲み込めないようでした。
私はこぼれたお汁を拭いて片付けながら、衝撃を受けていました。
なぜおママはお椀を持っている最中に、持っている事を忘れたのだろうか?
手にしているお椀の感触はおママの掌に有ったはずなのに…。
この時も、話しかけられた事がきっかけになって、おママはお椀を取り落としたとすれば…。
絶対に、おママが何かを持っている時は、声を掛けてはいけないのだわ…。
危険ですから…。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。