(2021年11月3日アルツハイマー型認知症の診断から約年9ヶ月)
*今回も絵本
10月の面会は8日火曜日だったので、かれこれ1ヶ月ほど前の事です。
おママは穏やかに暮らしているようですし、入所していらっしゃる他の方々も 皆さん和やかな表情だったので、私もオネコさんもホッとしました。
夏頃からシール遊びが難しくなってきたので、面会の時は絵本を持参するようになりました。
(↓)今回、用意したのはこの2冊でした。
『くだもの』は図書館で借りました。今回は貸出が多かったのでしょうか。書架に0歳からでも楽しめるシリーズが少なかったです。選びようもなくこの絵本を借りました。でも、7月に写実的な果物の絵本を持参した時のおママの感触が良かったので正解だったようです。
『ぞうくんのさんぽ』はオネコさんも私も我が子に読んであげた絵本です。絵がほのぼのとユーモラスで単純なストーリー。
どちらも,まぁまぁ、おママは楽しめたのではないかと思います。
<絵本を眺めるおママ①『ぞうくんのさんぽ』>
2024年10月8日11:00〜(1分08秒)
福音館書店、なかのひとたか 作・絵 なかのまさたか レタリング, 初版1977年4月
「『うわぁー』って倒れちゃったよ」
と絵を見て私が言うと、おママは小首を傾げていました。
「そう?」
<絵本を眺めるおママ①『くだもの』>
2024年10月8日11:05〜(1分02秒)
福音館書店 平山和子さく 初版1981年10月
やはりおママは果物が好きなのですね。熱心に見ています。そして最後のページを終えて、何か感想を言っているのですが、私達にも詳細はわかりませんでした。
「なにか……やってないと……ほんとうに……して…。」
美味しそうなイメージは伝わったかしら。(๑˃̵ᴗ˂̵)
(↓)絵本を眺めるおママ。ご飯もおやつも完食しているようだけど、痩せたなと思いました。まぁ,風邪も引かずに元気でいるから良しとしましょう。(^。^)
*訃報
おママも私たち姉妹も、そしてその子や孫たちも大好きな『ぐりとぐら』。
その作者の中川李枝子さんが10月14日にお亡くなりになりました。『ぐりとぐら』の絵を描いたのは中川さんの妹の山脇百合子さんでした。山脇さんは2022年9月に80歳で亡くなったそうです。
(そうなのか…『ぐりとぐら』の作者が…。)
このシリーズで育った私としては感慨深いです。
でも、きっと『ぐりとぐら』は、この先もずっと時代と世代を超えて、生き続けると思います。
*本日アップの貼り絵
2021年11月3日の作品です。
この貼り絵は私がセットした「お題パック」を使って、おママが一人で取り組みました。そのため制作途中の写真はありません。(^。^)
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
2019年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
(↓)同じ日にこちらの作品も制作していました。
(↓)使用した主な紙です。
小津和紙で購入した友禅紙です。
(↓)おママが好んで繰り返し使用した友禅紙「波紋」。こちらも小津和紙で購入しました。
(↓)おママが認知症になる前の、ルリーユール(ヨーロッパの伝統的な製本技術)を習っている頃に、自ら染めたマーブルペーパー。どちらかというと和紙に墨流し染めをしたという方が正解でしょう。ピンク色はおそらく溶いた水彩絵具だと思います。
(↓)関連作品
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。