(2018年10月24日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年8ヶ月)
*「今月のイチ押し❗️リターンズ❗️」とは
昨年の1月におママが特別養護老人ホームに入所したので、もう、新しい貼り絵作品は出来ません。(面会時にシール遊びはしますが…)
一昨年まで、「月末企画❗️今月のイチ押し❗️」は当ブログの月末恒例行事でした。
オネコと私は「イチ押しミーティング」をして、特に印象に残る作品を選んできました。
それはすぐに意見が一致することもありましたが、紛糾する(大袈裟です)こともしばしば…。
しかし、それも出来なくなりました。寂しいものです。
「今月のイチ押し」は今見ても素敵な作品が多いです。当時を思い出して、今、感じることもあります。
そこで考えたのが「リターンズ❗️」。
6年間72枚の中から、私が特に好きな作品を再びご紹介する企画です。
(↓)先月の「イチ押しリターンズ❗️」です。
*懐かしの東急百貨店と渋谷
2018年10月の「今月のイチ押し」作品です。
メインで使っていたのは東急百貨店の包装紙でした。
(↓)このロゴマークからこの作品を生み出す面白さ❗️
当時、私はおママの感性に驚かされました。合計4つ分のロゴを切り抜いて使っています。
しかも楕円形を描く1mm半の細い曲線を丹念に切って貼っているので、当事のおママは目も手先もかなり冴えていたのだと思います。
東急百貨店というと、私は渋谷を思い浮かべます。
高校生や大学生の頃は、東急ハンズ、東急本店、東急文化村(Bunkamura)、東急東横店、東急のれん街、東急プラザなど、渋谷の街は東急系が多かったです。
認知症になる前のおママは、井の頭線の神泉駅から歩いて東急本店に行くのが好きでした。1ヶ月か1ヶ月半に一度、そこの食料品売り場に好きなお茶を買いに行っていました。渋谷駅の雑踏を掻き分けて歩くより、のんびりと散歩が楽しめたからでしょう。
時にはおママと一緒に文化村へ美術展を観に行った事もあったっけ。
帰りに東急本店の地下で和菓子を買って帰り、緑茶を入れて頂きましたわ。
だから東急の包装紙を見ると懐かしくなります。
(↓)東急百貨店の包装紙でこんな作品もありました。
*渋谷駅は今も変わり続けています
2018年当時、既に渋谷駅周辺の大規模再開発が始まっていて、おママの歩いた渋谷は失われていました。
(この包装紙っていつから実家にあったのかしら?このデパートにおママが最後に行ったのは何時だったか…?数年前にオネコと一緒に靴を買ったのは、どこのデパートだったっけ…。)
もしかしたら、10年、20年、いやもっと前から有ったのかも知れません。
私がまだ結婚する前、おママと一緒に行った東急。
渋谷には本店、駅には東急のれん街、東急プラザ(ただ今工事中)もありました。
その頃、おママは今の私と同じ年頃だったのですね。
ちょっとそんな感傷にふけってみるのも、私の思い出と今日見た渋谷の光景があまりにかけ離れた世界だったからでしょう。(笑)
2024年現在、数年前よりは渋谷駅周辺も形になってきましたが、今も工事は続いていています。
工事中でも工事終了して新たな姿になっても、
昭和から平成の感覚が抜けない私にとって,渋谷駅周辺は迷い込んだら出られない「迷宮」と化してしまいました。(^◇^;)
2018年当時はまだ、銀座線渋谷駅では東急東横店から発着し、屋外を走行する車両の姿が見られましたが、今は明治通りの上にホームが出来て、完全に隠れてしまいました。
それはそれで銀座線をよく使う私には便利だけど、往年の銀座線のイメージが消えてしまい寂しです。
とはいえ、東京の大都市は時代とともに変化していくもの。百年先も利便性高く商業地として発展していくには必要な事なのだと思います。(^◇^;)
今回の「イチ押しリターンズ」を見直しながら、そんなことを考えていました。
*おまけ
今年も実家のホトトギスが綺麗に咲きました。オネコさんが植えて育てています。
おママの貼り絵を見て下さり,有難うございます。