(2018年5月2日 アルツハイマー型認知症の診断から約11年3ヶ月)
日付が変わってしまったので、2024年の5月が終了しました。
毎回同じことを言っていますが、時間の経過が速すぎます。
5月はゴールデンウィークがあったから余計に短く感じるのでしょう。
皆様にとって6月も充実した良い1ヶ月でありますように。
*「今月のイチ押し❗️リターンズ❗️」とは
昨年の1月におママが特別養護老人ホームに入所したので、もう、新しい貼り絵作品は生まれません。(面会時にシール遊びはしますが…)
一昨年まで、「月末企画❗️今月のイチ押し❗️」は当ブログの月末恒例行事でした。
オネコと私は「イチ押しミーティング」をして、特に印象に残る作品を選んできました。
それはすぐに意見が一致することもありましたが、紛糾する(大袈裟です)こともしばしば…。
しかし、それも出来なくなりました。寂しいものです。
「今月のイチ押し」は今見ても素敵な作品が多いです。当時を思い出して、今、感じることもあります。
そこで考えたのが「リターンズ❗️」。
6年間72枚の中から、私が特に好きな作品を再びご紹介する企画です。
(↓)先月の「イチ押しリターンズ❗️」です。
*印象は変わらない
2018年5月の「今月のイチ押し」作品です。
とてもインパクトのある作品だと思います。
この貼り絵を見て、皆さんは何を連想しますか?
制作途中のおママの手元を見ながら、私は呟いていました。
「なんか虫みたいね…。」
でも、おママには何か具体的な物をイメージしているわけではないのです。
「そうね〜。そうかもしれないわね〜。」
そう楽しそうに答えていました。
おママがヘビーローテーションで使用していたティーバックの個別包装袋に(↓)
大胆に(↓)赤い鹿子絞り模様を切り抜いて重ね貼りする。
当時のおママは認知症歴11年でした。
おママの造形感覚は私の予想を超えて大胆だったり、思いもかけない組み合わせをすることがありました。
(やはり認知症だからか…。)
好きなように、気の向くままにピースは組み合わされている。
でも、出来上がった貼り絵を見ると、いつも感じます。
おママはおママなりに考えて構成しているのだと。
白い台紙となるハガキの色。落ち着いた青と黒を基調にした紅茶の袋。中央を彩る鹿の子絞り模様のリズム。周囲に配置された3色の彩り。そして意識されたシンメトリー。
そこにあるのは自由気ままな不思議な「妙」と
統一感を感じさせる構成の「妙」。
当時、私はブログに(↓)こう書いていました。
私はおママの貼り絵に接すると、いつも「妙」という言葉を思い浮かべます。
日常会話では「これって妙よね」なんて、どちらかというとマイナスのイメージがあります。でも「言い得て妙」という使われ方をすれば、プラスの意味になります。
辞書的には …、
◎いうに言われぬほど優れていること 極めて良いこと
◎不思議なこと 奇妙なこと
両方あるんです。
最近のおママの貼り絵は、とても魅力的で何処となく不思議だと思います。まさに2つの「妙」が存在しているのでしょう。
この貼り絵に2つの「妙」を強く感じました。
今見返しても、同じことを感じました。
おママの貼り絵の魅力は、
2つの「妙」から生まれるのだと思います。
(↓)関連作品です。同じティーバックの袋を使用しています。
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。