(2021年3月12日 アルツハイマー型認知症の診断から14年1ヶ月)
(2021年3月12日 アルツハイマー型認知症の診断から14年1ヶ月)
今回はチャーコの呟きです。
最近、感じていることを書こうかなと思います。
*恐らく現実逃避
ご存知ない方も多いと思いますが、私はアラ還です。(←知っているという声が聞こえます。)
これもご存知ないとは思いますが、ここ5,6年、私はアニメばかり見ています。
子供の頃から絵が動くアニメーションは大好きだったのですが、結婚後の子育て期はあまり見ませんでした。娘と一緒にジブリの名作を観たくらいです。
それが、趣味でデジタル絵を描き始めた頃から、幼少期に戻ったようにアニメを見るようになりました。
ラブコメはほとんど興味ありません。歴史物や現実離れしたファンタジー系、ロボット(モビルスーツとかナイトメアフレームなど)による戦闘系、シュールな設定が大好物なので、多分、現実逃避なのだと自分では思っています。
今クール(2024年春クール)で一番ハマっているのは
『終末トレインどこへ行く?』です。
清々しいほど突き抜けたシュールさとカオスな世界観で、毎回私の想像の遥か上をいく物語は、まさに「終末トレインどこへ行く?」という感じです。もう残り2話になってしまい、ちょっと寂しい…。
キャラが可愛いし、少女たちの心情にそれなりに共感できて、風刺と暗喩、比喩が散りばめられて、超弩級に私好みのアニメです。
しかし,賛否のある作品ですし,万人受けはしないかも。本当は「絶賛❗️オススメ」したいのですが、「絶対オススメ」とは言えません。(^◇^;)
この記事の主題はエンディング曲のなので、本編に関してはこれ位にしましょう。
*刺さった
私は常々、好きなアニメは音楽にもハマる傾向にあります。
このアニメ、オープニング曲は物語にぴったりです。
そして,私にはエンディング曲の歌詞がめちゃくちゃ刺さりました。
毎回シュールな展開にあんぐりと口を開けながら本編を視聴した後、
エンディング曲の冒頭からいきなり
優しい人のなり方を誰か教えて欲しかった
とボーカルが切なく囁くように流れます。本当,それ❗️私も教えて欲しかった。
そして、
大丈夫じゃないよ、それは大丈夫じゃないよ
と聴こえた時、私は「え⁉️」と思いました。
それと同時に不思議な安堵感に包まれたのです。
(そうだよね。それは大丈夫じゃないよね。)
大丈夫じゃない事を、肯定してくれた安心感だと思います。
(↓)フルバージョンで聴くと歌詞が更に心に沁みる。
*もう呪文を唱えるのはやめたい
耳を塞ぐの癖になって
でも心を閉ざすわけじゃなくて
慣れたフリ続けてるって
大丈夫じゃない
それは大丈夫じゃないよ
この曲は何度も「それは大丈夫じゃないよ」と言ってくれるのです。
「大丈夫だよ」ではなく「それは大丈夫じゃないよ」です。
私はほぼ波乱のない平坦な人生を歩んできました。それでも、これまでに何度か心身ともにボロボロ,ヨレヨレの時期がありました。その時、一生懸命に私は自分に言い聞かせたものです。
「大丈夫,大丈夫、きっと大丈夫。大丈夫に違いない。きっと乗り切れる。」
それで,大丈夫だった時もあるけど、大丈夫でなかった時もありました。
「大丈夫、大丈夫」の呪文を唱え続けて、本当に心身とも限界まで堪えて、その先は大丈夫なのだろうか?
あの時、メンタル的に大丈夫ではなかった私。
本当は「それは大丈夫じゃないよ」って、
共感して寄り添ってもらいたかったのではないか。
いえ、他者に期待せずとも、自分自身の「大丈夫じゃないよ」をちゃんと直視した方が良かったのではないか…。
もう若くない私。「大丈夫」の呪文はやめようと思います。
「大丈夫じゃない」時は自分の心の声に耳を塞がず、助けを求めていいと思う。
私が「大丈夫じゃないよ」と言っても、「大丈夫だよ」と突き放されたらどうしようか。
悲しいけど、相談する相手を間違えたと思うしかない。
自分自身で「大丈夫じゃない」状態を打開する方策を探っていきましょうか。
そもそも、若い若くないは関係ないかな。
仕事、育児、介護、人間関係やコミュニケーションの難しさなど、年齢を問わずストレスの元は、誰にでも何処にでもあります。
ギリギリと心身をすり減らしている時、「大丈夫だよ」と自分に呪文を掛け続けたりしないで欲しいです。
以前、大病を患った友人から言われました。
「もし、体の不調があったり、どこか変だなと思ったら、躊躇しないで検査して。」
私の場合、自分の健康問題でも
「大丈夫じゃないよ」を見過ごさないようにしなくてはと思います。
*アーティストについてn
(↑)こちらの公式サイトのプロフィールからの引用です。「ロクデナシ」さんは音楽プロジェクトです。
2021年6月より始動したボーカリスト「にんじん」と気鋭のボカロPらコンポーザーによる次世代音楽プロジェクト。
因みに、ボカロPとは「VOCALOID」などの音声合成ソフトによって制作した楽曲(ボカロ曲)を動画投稿サイトに投稿して発表する音楽家。ボカロPの読み方は「ボカロピー」「ボカロプロデューサー」。その楽曲の多くはイラストやアニメーションを用いたミュージックビデオ形式です。
「にんじん」さんはとても表現力があって素敵なボーカリストだと思います。
「ロクデナシ」の楽曲を制作するコンポーザーは曲ごとに違うようです。ミュージックビデオ形式だとイラストレーターや動画作成に精通した才能も必要だから、昔より音楽と美術の分野はより密接になっている気がします。
そう言えば、今クールのオリジナルアニメ『夜のクラゲは泳げない』もそんなクリエーターの話だったな…。
*本日アップの貼り絵
2021年3月12日の作品んです。
私が用意しておいた2つの「お題パック」を使って、おママは一人で取り組みました。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
2019年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
私の自宅にあった包装紙を使っています。恐らくクリスマス用に購入したのでしょう。
(↓)おママは一生懸命ハサミで切っていますが、キラキラと華やかすぎて、かえって模様をよく認識できなかったかも知れません。当時、まさかおママの目が緑内障の影響で視野欠損を起こしているとは想像もしていませんでした。しかも認知症ですから、おママの目に模様がどのように見えているのか、私もあまり考えていなかったように思います。
(↓)関連作品です。
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。