(2014年7月2日 アルツハイマー型認知症の診断から約7年5ヶ月)
*寝かせるにもほどがある
はてなブログの「記事の管理」の中に「下書き」を保存できるのですが、私は保存したまま忘れる事が多いです。
いえ、完全に忘れてはいないのですが、既に過去の事案になってしまうと
「いつでもいいや」
と放置してしまうのです。
実は今回の記事は2019年1月17日に3記事連載で書いた文章を手直ししたものです。
題して「リハパンツは1日にしてならず」
どうして、2019年の1月に書いて直ぐアップしなかったのか。
理由を思い出しました。つまり、この時点でおママのリハパンツ問題はまだ決着していなかったのです。
(おママが完全に布パンツを卒業したら記事にしよう。)
当時の私はそう思いました。そう思ったのですが、いざ卒業できた頃には、日々おママの話題は次から次へと話題に事欠きませんでした。それで、すっかりお蔵入りしてしまったのです。
*家族の希望
大人用の紙オムツ…。
こう書くとイメージが暗いですが、今のパンツ型はまさに下着のようです。
リハパンツというのですね。わたし的にはとても優れ物だと思います。
「おママに履いてもらいたいな~。」
私たち家族がそう思い始めたのは2014年ごろからです。アルツハイマー型認知症と診断されて7年経過した頃です。
おママは当時、お漏らしや,トイレが間に合わなかったということは皆無でした。
でも、いつ何時、何があるか分かりません。
でも、その万が一を心配して、私達はおママにリハパンツを勧めていました。
高齢の親を見守っている方なら誰でも通る道だと思います。
いつから親御さんにリハパンツ使ってもらうか?
そのタイミングが難しいのです。親にはプライドもありますからね~。
たとえ認知症になっても、まだ症状が軽い段階では、御本人がハッキリ意志を主張しますし、履かせようとしても抵抗する方は多いでしょう。
おママに見せますと、
「そんな物!履かないわよ!」
と、長らく拒否られています…。(2019年1月現在でまだ拒否中)
1人で歩けて、排泄の自立が確保されているのに、
なぜリハパンツを履かせたいのか?
自分の胸に手を当てて考えれば、これは保険みたいなものです。いえ、私のエゴかも知れません。
おママは記憶力がかなり落ちています。
その時その時の瞬間的な判断力はありますが、
ハッと気がついた時には、既に遅し…。なんて事があるかも知れません。
家でも外出先でも、もし間に合わなくなって粗相をしたら…。
本人がとても傷つくと思います。
すぐに忘れるかも知れませんが、嫌な事は記憶に残りやすいですからね…。
特に就寝中も心配です。
本音を言えば、粗相があってもリハパンツを履いていれば、介護者がしなくてはならない後始末が楽だ。その一言に尽きます。
私は被介護者の気持は尊重されるべきだと思いますが、同時に介護者の心身への負担軽減も大事だと思います。
このリハパンツを履くか履かないか問題は、その両者のせめぎ合いの中で進んでいくものでしょう。
実は、ジジは既にリハパンツを愛用中です。
おママがアルツハイマー型認知症になって間もなく、履こうと決めたそうです。
何故にジジが?と思われるでしょう。
ジジにはジジなりの考えがありました。
もともとおトイレが近かったという事情もあります。
「おママの事で手を取られ、自分が間に合わなくなるかも知れない。
まずは自分の備えから。」
以後、365日四季を問わず履いているジジ。未だにリハパンツを濡らすことは滅多にありません。
そんなこんなもあり…、リハパンツに対してハードルの低い私達。(笑)
「おママに履いてもらいたいな〜。」
そう試みて、はや4年以上経ちました。
私たち家族は成り行き任せなところがあります。そんな、「なぁなぁ」な性分ですから、こんなに時間がかかっているのでしょう。
さて、少し遡って、次回から、おママとのリハパンツはを巡る攻防戦を書いてみようと思います。(2019年1月)
*本日アップの貼り絵
2014年7月2日の作品です。
今から9年前です。シンメトリーもバッチリ、ほぼ狂いのない構成です。
認知症に診断からすでに7年経っていましたが、流石ですね。
オレンジ色の波型はピンキングバサミで切っています。
そして青い枠は,おママが好んで繰り返し使った紅茶のティーバックの袋です。
そして、これはおママの施設に預けた作品ファイルにいれた作品の1枚です。
(↓)関連作品です。
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。