(2020年1月14日 アルツハイマー型認知症の診断から約年11ヶ月)
*ドタバタの送り出し
3月の下旬は私の都合で、4月はオネコさんが孫のお世話のために、
ジジには、5日から1週間ほど、立て続けにショートステイに行ってもらいました。
昨年から時々利用しているホテル並みのサービスが行き届いたショートステイだから、入所してしまえばジジも慣れているから安心なのです。
しかし、最近のジジは短期記憶がとみに衰えています。
前日、荷物を揃えている時にオネコさんがショートステイの事を話し、
夕食時、就寝前は私が説明しました。
当日は、朝、昼、昼食後と話し、そしてショートステイからお迎えの車が到着しました。
「お父さん,お迎えの車が来ましたよ。」
「え?何が来たの?」
「今日から金曜日までショートステイに行くのです。」
「そんな話は聞いていないよ。」
「30分前にもお話ししました。」
「全然,聞いていないのに。」
「昨日から何度もお話ししてます。」
ジジはそこでちょっとした抵抗を試みました。
「トイレに行く❗️」
えーーーー。お迎えの車が待っているのに❗️
しかし、トイレに行かせないのは人権侵害です。勿論行ってもらいました。
ところが,出てきたジジは衝撃的な発言をしたのです。
「今思い出したけど、
朝から紙パンツを履いていなかった。」
ジジは全く問題ない風に笑顔で続けました。
「尿パットだけ当ててたんだねぇ。」
ジジよ、それはにこやかに言うセリフじゃないよ。
暖かくなったとはいえ、ジジはまだズボン下を履いています。つまり、パンツを履かずにズボン下に尿漏れパットを貼り付けていただけだったのです。
そもそも,尿漏れパットは紙パンツの補助的なものですから、それだけでは甚だ危険と言わざるを得ません。
恐らく夜中か朝方に、紙パンツまで濡らしたから、自分で汚れた紙パンツを破って脱ぎ捨てたのでしょう。
そしてズボンを脱いで新しいパンツを履くのが面倒になって、尿もれパットだけあてたのでしょう。
ええ、ショートステイのお迎えが玄関に来ているのです。
既にかなり待たせています。
(そのまま、ノーパンで送り出してしまおうか。)
私は一瞬悪い考えが浮かびましたが、お迎えの車の中で失禁でもしようものなら目も当てられません。
私はブチギレながら、ジジのズボンやズボン下を脱がし、紙パンツと尿もれパットをセットして履かせ、ジジを送り出したのです。
ええ、車が発進した時には、わたくし…息も絶え絶えでございました。(°_°)
*深夜の電話
それから私はすぐに自宅へ戻りました。
夜になって21時ごろに、私のスマホにジジから着信がありました。でも、私は気がつけませんでした。そして、掛け直すことはありませんでした。
(無視しちゃお。)
読んでくださっている方からすれば、さぞや、薄情な娘だとお思いでしょう。
しかし、本当にトラブルがあった時は、施設側からキーパーソンのオネコに連絡があるはずです。
どうせ
「鍵を忘れた❗️」
という話に違いありません。
これは施設側と家族間で、紛失防止のために意図的に持たせていません。
そうしたら、日付変わって午前0時20分に、今度はオネコさんからLINEがありました。
その内容が衝撃的なのです。(^O^)
「ジジが、今、この夜中に電話してきたよ❗️
『誘拐されて閉じ込められている。
誰かお金よこせとか電話してきてないか?』
って言うのよ❗️(°_°)」
あらら…。
よほどショートステイに行く事を納得していなかったのかしら?
「まぁ,私が無理やりパンツを履かせたりしたからかも。
とは言え、ノーパンで行かせるわけにもいかないよね。」
恐らく、出掛けの不穏な気分を引きずりつつ、悪い夢でも見たのでしょう。
ジジ、気の毒でしたわ。
やはり妄想も多分に入っているのかも知れません。
<4月14日11:12に追記。>
ジジにはスマホを持たせていました。オネコさんと私の携帯および自宅の電話番号は登録しています。恐らくジジは通話履歴から電話をしたのだと思います。
しかし、オネコさんのLINEは続きました。
「私のスマホにも夕方着信あったけど気づかなかったから、ジジったら、さっきは固定電話にかけてきたのよ〜(^。^)」
へぇ〜❗️
夢と妄想に囚われていたとしても、
要所要所はしっかりしているのですね。
その後、どうなることかと思いました。
でも不穏な電話もなく、予定通りの金曜日に、ジジはご機嫌で帰宅しましたとさ。
*本日アップの貼り絵
2020年1月14日の作品です。
この日、おママは3枚も貼り絵に取り組んでいました。
精力的でした。(^O^)(↓)こちらが他2枚です。
同じネピアの箱の一部が使われていました。
この貼り絵はよくよく見ると、美味しいもの尽くしでもありました。
(^O^)その1
(↓)資生堂パーラーの包装紙も、ほんの少しですが見えますね。(^。^)
(^O^)その2
(↓)伊勢土産に購入した播田屋さんの「絲印煎餅」の包装紙も使っていました。
https://haritaya.sakura.ne.jp/
(^O^)その3
浅草のかりんとう専門店の包装紙です。下の方の波のあたりが使われていました。
おママは頂き物の包装紙や包装材をきれいに取っておく人だったので、様々な紙が作業机周辺にありました。
典型的な、物を捨てられない世代の人です。
物持ちが良すぎるのも困りものですが、時を超えて貼り絵に生かされていたので、
あながち無駄ではなかったようです。(๑˃̵ᴗ˂̵)
(↓)関連作品です。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。