(2019年10月13日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年8ヶ月)
*健康オタク
おママと一緒に暮らしていた時、ジジはテレビや雑誌で「認知症に効く」と知るとすぐに試してみたくなりました。
ココア、納豆、チョコレート、イチョウ葉、などなど。
ジジ自身、長寿なだけあって、健康に良いと聞くとやってみたくなるようです。
私の最も古い記憶を辿れば、1975年の紅茶キノコでしょう。
でもこれは流石に不気味で、すぐに止めました。
そのほか、私の子供時代に記憶にあるものとしては、
昔はまだ珍しかったアルカリイオン水の整水器も何年か使っていたし、
ハト麦茶は、わざわざジジが取引先から買ってきたハト麦を、おママが毎日煮出していました。これも1年以上は続いたと思います。
ハト麦茶を煮出す手間がおママの負担になってくると、今度はビタミンEのサプリを何年か続けていました。
今も、ジジは新聞の折り込み広告に入ってくるサプリメントには興味津々です。
しかし、基本的に、私はこれを知らんぷりしています。
血圧の薬や便通をよくする酸化マグネシウムなどを飲んでいますし、オネコも私もこれ以上、何かをジジに飲んでもらいたいとは思っていません。サプリメントが効く効かないは個人差が大きい。
「飲んだからと言って、何か改善するとも言えない」
のです。そして、何よりジジ自身が「何かを改善させたい」と思っているより、
単純に「なんとなく良さそうだから」という、動機もぼんやりしているのです。
ジジも娘たちの考えには薄々気がついているので、
「これ注文してくれ」とは言ってきません。
ジジのメモ書きなどを見つけても、私は素知らぬふりして捨てたりしていました。
*自発的な電話
娘たちに頼めないとなると…諦めるしかない…。
しかし、95歳の健康オタクの辞書には、諦めるという文字はありません。
つまり、自分で電話をかけて注文してしまうのです。
そして、娘たちは現物が届いてから気が付くのでした。
今年の2月には昨年から興味津々だったオルチニン。
これは1回きりの注文だったようですが、5月に注文したニンニク生姜サプリは定期購入だったようです。
「まぁ、ジジが自分のお金で飲みたいサプリを買うんだから、好きにさせて上げるしかないわね。」
オネコさんとため息混じりに話しました。
しかし、私はちょっと納得がいかないです。
なぜなら、ジジは片耳失聴していて、もう片方もかなり聴力が衰えているのです。
私が最寄り駅からジジに電話をかけて必要な買い物を聞く時、私がどんなにハッキリと大きな声で話しても、
「何を言っているのか,さっぱり分からない❗️」
とジジは要領を得ません。
それなのに、自分で電話を掛けた時は、オペレーターの指示を聞き分けて、住所や氏名を答えるのです。
なんなんでしょう。おかしくないですか?
よほど,私の声は聞き取りにくいんですかね。(°_°)
私は思いっきり僻んでおりますわ。
「自分で掛けたくてかける電話は意識して聞き取ろうとするから、案外できちゃうのかも。」
オネコさんの見解通りだと思います。要するに、耳が遠いジジでも、聞こうとする意思があれば聞こえるのです。それなら、いつでも聞く耳を持って欲しいです。
しかしながら、定期購入にしてしまったりしますし、商品を注文する時の細かな事項を把握して判断する力は衰えてきたと思います。
今後はなるべく私ら娘達が電話をかけたほうが良いと思いました。
知らんぷりにも限界が来たようです。(^◇^;)
(↓)ジジの華麗なる戦歴
*本日アップの貼り絵
2019年10月13日の作品です。
眺めていたら、聞こえにくい耳で一生懸命に聞こうとするジジに見えてきたので、選んでみました。(^◇^;)
おママは同じ日にこの作品も制作していました。(↓)
この時期は私のいない時にもおママは一人で制作に勤しんでいましたから、制作途中写真も動画もありません。
(↓)使用した紙について
おママが繰り返し貼り絵に使ってきたお気に入りの紅茶の袋。
(↓)小津和紙で購入した友禅紙「波紋」
(↓)歌舞伎座の袋
おママの貼り絵を見てくださり、ありがとうございます。