(2019年1月26日 アルツハイマー型認知症の診断から約12年)
*絶不調
梅雨ですね。
低気圧のせいか、体調イマイチです。
本日(6月15日)はなかなか起き上がれませんでした。9時を過ぎて漸く起きたら、頭全体が痛くて、おまけに足元も覚つきません。それで鎮痛剤を飲んでまた横になりました。その後ぐっすり4時間眠って、何とか治りほっとしております。
しかし、その4時間の間に,私は不思議な夢を見ておりました。
いえ、文章に書いて仕舞えばさほど不思議な夢ではないでしょう。
私は仕事をしていた頃は、業務風景そのままの鮮明な夢を見て現実と夢がごっちゃになることがありました。しかし最近は目覚めた時に夢を覚えていることは殆どありません。
だから、鮮明に覚えていること自体珍しいのです。
私にとって、心のどこかで引っかかる、気になる夢でした。
端的にいえば、母方の祖母(おママの母)が出てきたのです。
祖母は25年以上も前に84歳で病没しました。
私にとっては親しみ深い「おばあちゃん」であると同時に、古い戦前の暮らしや東京の様子を語ってくれたり、歌舞伎の面白さを教えてくれた人でもあります。
しかしながら、この人…、四半世紀の間、一度も私の夢には出てこなかったのです。
(夢にも現れない,薄情よね。)
私はずっとそう思っていました。それが、出てきたからビックリです。(^O^)
*夢のあらまし
私は夢の中で、夢を見ていました。
つまり、夢の中で動いている私は、自分が夢の中の登場人物チャーコであると認識していました。
その夢の中で、私はおママとオネコと3人でデパートに居たのです。それも舞台は高級でアンティックな家具売り場。
(夢だから、母娘3人でデパートに来ているんだ。おママもオネコも楽しそうに家具を見ているの不思議だな。でも嬉しいな。)
私は微笑ましく二人を見ていました。するともう一人売り場に女性客が来て、店員さんに何か訊ねていました。
ふと気になって、そのお客さんを見ていると、なんと祖母でした。
祖母が生前の着ていた服装とは全く違い、おしゃれなカジュアル。
濃く深い黒に近い紫のジャケットに、同じ色の帽子を被っています。そして、ふわりとした軽やかな材質のブラウスは、鮮明な白い地に黄色と水色のストライプが斜めに入っていて、実に華やかでした。
「おばあちゃん。来てくれたの?見違えちゃったわ。とても素敵よ❗️」
私がそういうと、祖母はにっこり笑いました。
夢だから、直ぐに消えてしまうかもしれない。でも、おママとオネコにも会ってもらいたい。私は祖母に「ここで待っていて」と言い、すぐに二人を探しました。
同じ売り場にいたので,二人はすぐに見つかりました。
「おばあちゃんが居るのよ、こっちこっち❗️」
一生懸命に手招きしても、二人は笑って首を傾げるばかりでした。
(仕方ない。夢だからうっかりすると、おばあちゃんが居なくなるかもしれない。)
諦めた私は急いで祖母のところへ戻りました。
夢の中なのに、祖母は律儀にも、私の言った通りに待っていてくれました。
「おばあちゃん、会いたかったわ。夢に出てきてくれて、ありがとう。」
私は小柄で華奢な祖母に抱きつきました。すると、不思議なことに生前の祖母の匂いがしたのです。そして、私の腕の中では実体を伴った祖母の体の感触がありました。
「やだわ。チャーコったら、膝が痛いから,やめてよ。」
祖母がそう言った時に、夢の中の私も、実際の私も同時に目が覚めたのです。
(おばあちゃんは膝が悪かったっけ?そんな話,知らないわ。(笑))
*とどめておこう
起きた時は幸い頭痛も治っていました。
どうしても気になって、服装だけでもと思い、夢を頼りに祖母を描いてみました。
顔は全然似ていないです。描き上がってからLINEで娘のアズキに見せたら、
「私の曾祖母ちゃんって、おママにそっくりなんだね❗️」
と喜んでいました。でも、おママはどちらかといえば父親似です。
写真もなく描いていたら、顔はおママに似てしまったのでしょう。
(↓)こんな服装でした。下半身はズボンだったかスカートだったか、全く覚えていません。(^O^)
*本日アップの貼り絵
2019年1月26日の作品です。
とてもシュールで印象的な作品でした。いつブログにアップしようか?
考えているうちに4年半も寝かせてしまいました。
中央の首飾りをつけた首元だけは写真です。きっと、『銀座百点』に掲載されていたジュエリー店の広告でしょう。
顔の部分は省略されていますが、明らかに周囲は洋服と帽子で、女性像でしょう。
おママの貼り絵には珍しく、具象的なイメージで制作された作品です。
祖母は銀座が好きだった。
夢の中で会った祖母の絵を描きながら、この前衛的なおママの女性像を思い出しました。
(ブログにアップする機会を逸していたけど、この機会に載せよう。)
そう思いました。
私がいない時に、おママが一人で仕上げたので、途中写真もありません。
(↓)おママが認知症になる前、本の装丁を習っている頃に買った洋紙です。
もしかしたら輸入品かも。おママはとても気に入っていたと思いますが、個性の強い紙なので、あまり貼り絵の作例はありません。
(↓)関連作品です。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。