アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

食いしん坊を懐かしむ

(2020年6月7日 アルツハイマー認知症の診断から約13年4ヶ月)

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ハワイ土産のチョコレート

最近、ジジの3時のおやつはチョコレートです。

オネコさんがハワイのチョコレートをお裾分けしてくれたのです。

丁度、人差し指と親指で丸を作ったくらいの球体で、一つ食べると結構満足感があります。そのため、ジジも私もおやつに1個づつ食べております。(^O^)

そのチョコレートは金色のホイルに包まれています。

数日前の事ですが、

ジジは剥いて本体を口に入れると、丁寧にそのホイルの皺を伸ばしていました。

不器用な手つきで、なんだか破れそうでした。それでも、大体広げられました。

そして、ジジはそれをホイッとテーブルの上に置きました。

「綺麗に皺が伸びたね。」

完璧ではありませんが、頑張ったと思います。(↓)

ジジは少し苦笑しました。

「別に伸ばしたところで、芙貴子さんも居ないんだから、使うわけでもないし、どうしようもないんだけどね。」

そうですね。ジジの語感に一抹の寂しさを感じました。

おママなら、よくこんなお菓子の包みも綺麗に伸ばしていましたっけ。

そして、貼り絵に使ってました。

私もそんなおママの姿が懐かしいです。

 

伸ばして使う例

おママは貼り絵の材料として、認知症になる前に染めたマーブルペーパーや購入した和紙をよく使っていましたが、身近なものからも調達していました。

それは、包装紙,チラシ、広告写真。

個別に包装してある包み紙をピンと伸ばして広げる事もよくありました。

過去記事で、そんなおママの姿を取り上げてきたものです。(^O^)

(↓)例えばこれ。

(↓)こんな風に使っていました。

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(↓)こちらも汎用性が高かった。

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(↓)業務スーパーで買った「栗しぐれ」はおママの好物でした。

こちらは貼り絵ではありませんが、綺麗に伸ばして鶴を折っていました。

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ジジの何気ない手遊びから、おやつを嬉しそうに食べて、その包み紙で遊んでいたおママが懐かしくなりました。

食べることが大好きな、食いしん坊なおママらしいですね。

数年前に遡って写真データを見たり,過去記事を読み直すと、

まだもママが実家にいるような気がしてきます。(^O^)

 

本日アップの貼り絵

2020年6月7日の作品です。

今日の記事はチョコレートを包んでいたホイルの話ですから、何か食べ物に関係する貼り絵はないかと、写真データを探してみました。

そうしたら、あるではありませんか❗️(๑˃̵ᴗ˂̵)v

 

おかか」は、当時、業務スーパーで買ったおにぎりのラベルなのです。

おママはこれを綺麗に剥がして、形を整えて使いました。(↓)これは一例です。「昆布」のおにぎり。

(↓)実は同じ日に、この貼り絵も制作していました。

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おかか」をメインピースとして据えて、他は小さな紙片を貯めた箱から出して組み合わせたのだと思います。楽しそうですね。(^O^)

(↓)「昆布」のおにぎりのラベルは、この作品で使われました。

こちらはマクドナルドのチキンクリスプの包装紙を綺麗に拭いて伸ばしてから使っていました。

おママさんったら。

つくづく、シワになった包装を伸ばして使うの好きでしたわね。

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おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。