アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

おママの施設での様子(右脚ブロックの影響はなかった)

(2013年8月16日 アルツハイマー認知症の診断から約6年6ヶ月)

harienikki.hatenablog.com

 

おママの施設から電話があった

前回、おママの入所している特別養護老人ホームに面会に行った事を記事にしました。

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実は、その数日前の3月23日午後、特養からオネコさんのところに電話がありました。

施設からの急なな電話は波乱の予感しかしません。

私たちだけでなく、一般的に家族は思わず身構えてしまうでしょう。

内容を要約すると、次のようになります。

「朝、おママは意識消失した。

すぐに意識が戻ったが、その後、血圧が高めなので様子を見ている。」

オネコさんは

「おそらく、またなんとかブロックが出たのかな…。」

と思いました。

私はオネコさんからのLINEを読みながら「なんとかブロック」って…と思わず苦笑してしまいました。

確かあれは「右脚ブロック」か「2枝ブロック」だったのではないかな。(^◇^;)


別に持病というわけではないのですが、これまでもおママは数年に1度くらい意識を失うことがありました。心臓の電気(?)信号というのでしょうか。その心臓の伝導障害が起きた時に失神してしまうのです。

2016年の正月にはこんな事がありました。(↓)

ジジとおママの2人で買い物中に、この失神が起きてしまいました。お店の方は驚いて救急車を呼んでくれたのですが、すぐに意識を取り戻したおママは便意を訴えました。そして救急車が到着した時はトイレも済んで落ち着いていました。念のため搬送してもらい、全身検査を受けましたが、目立った異常は見られませんでした。

医師によるとこの時の意識消失は

「右脚ブロックかな…?」

とのことで、取り立てて治療の必要もないとのことでした。

とにかく、おママが急にバタンと倒れたことは、私とオネコさんの記憶にあるだけでも数回ありました。倒れた影響で肋骨が痛めたり、(↓)大変な粗相をしてしまったり、

どちらかというと意識消失より二次被害の方が大きかった印象があります。

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オネコさんは施設からの電話で、その事を伝えました。

その後、施設から連絡はなく、落ち着いているのだろうと思いました。

「やはり、今回もきっかけは便通かな?」

「どうだろうね。」

姉妹でそんなことを話しながら面会に行きました。いつも頂く「個別記録」を見せて貰えば分かるでしょう。

 

令和6年3月19日〜23日までの個別記録

そんな事があったものですから、面会でおママの元気な顔を見た時はホッとしました。

面会終了後、問題の3月23日の個別記録を見てみました。

6:00 排便(普通便)

6:30 トイレ入り口中央の壁にもたれかかり、力が抜けてきている様子あり。声掛けし,近くに椅子に誘導しようとするが、途中で意識低下・脱力あり。介助にて床で右側臥位になる。頬を刺激しながら声をかけるとすぐに意識戻る。バイタル測定しナースへオンコール。

血圧(高)189 (低)138    (脈拍)81 /分  (体温)35.8℃

6:40 本人身体を起こそうとしていたため、介助にて椅子に移乗し血圧測定。血圧測定中に再度意識低下、痙攣あり。介助にて床に臥床。頬を刺激しながら声掛けをすると,すぐに意識が戻り痙攣も治る。ナースの指示により身体を起こさないようにして居室に誘導しベッドに臥床。

血圧(高)200(低)166   (脈拍)116/分  

6:50 血圧(高)80(低)56   (脈拍)80/分   (SP02)99%

6:55 血圧(高)90(低)50   (脈拍)53/分  (体温)36℃(SP02)99%

              バイタル測定し、ナースへオンコール。

    足元挙上し様子を観察するよう指示あり。

7:30 居室にて臥床中、独語・足をベッド外に出している。声掛けに反応あり。職員の手を握ったり、介助に対して拒否反応を見せることもあり。

やはり,排便が引き金になったのでしょう。この後は大体安定してきました。血圧も乱高下があったようです。

9:10 血圧(高)125(低)82  (脈拍)51/分 不整脈

              (体温)36.5℃(SP02)99%

声掛けに開眼し多弁で普段とお変わりない感じだが、少し顔色不良。排便の量もはっきりわからず、排便ショックで意識消失したのか?徐脈,不整脈あり。意識消失時は血圧180台の高値,その後80台で不安定。念の為、朝食は中止してメマンチン(アルツハイマー病の薬)のみ服用。

10:30 ベッドセンサーが作動,自分から起きてくる様子。意識明瞭。体調不良の訴えもなく笑顔も見られ発語あり。誘導時にふらつきなし。その後食堂にお連れして牛乳を提供すると半介助にて100ml摂取した。

11:00 血圧(高)113(低)873  (脈拍)70/分 

    その後,昼食は全体の1割程度の摂取。高栄養ゼリーは完食できた。

これを読むと、今回は今までより回復に時間がかかっていたのだと思います。施設スタッフはとても丁寧に様子を見てくれたようです。詳しく記録されているので経過がよく分かりました。

その日の午後にキーパーソンであるオネコさんに連絡がありましたが、これまでも同様の意識消失の直後の検査でも異常がないので、そのまま様子を見て、回復すれば普段通りに過ごして貰えれば良いと伝えました。

結局今回も、体調不良は翌日まで引きずる事はなかったようです。

その後も、元気に過ごせているようで、何よりです。(^。^)

 

(↓)参考までに…。

www.jhf.or.jp

 

https://kateinoigaku.jp/disease/197

右脚ブロックの場合、心疾患を疑う症状がなく、かつ基礎疾患もなければ、治療も運動制限も必要ありません。基礎疾患として、冠動脈疾患、高血圧性心疾患、リウマチ性弁膜症、肺性心、先天性心疾患などが認められる場合があります。この場合も右脚ブロック自体の治療は必要なく、基礎疾患に対して治療が行われます。

分枝ブロックと特異性心室内伝導障害についても同じです。

薔薇が咲いた

実家の玄関を彩るオネコさんのバラが咲きました。

(↓)ディスタントドラムスです。

 

本日アップの貼り絵

2013年8月16日の作品です。

今から10年前、おママは紅茶のティーパックの袋やクラフトパンチで型抜きした小さな紙片を端正に構成していました。ほぼ狂いのない左右対称はおママの得意技でした。

 

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おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。