(2022年12月10日 アルツハイマー型認知症の診断から約15年10ヶ月)
*お待ちかね
おママが特別養護老人ホームに入って、はや5ヶ月が絶ちました。
面会は月に一回くらいと施設から言われているので、頻繁に会えるわけではありません。
5月からアクリル板越しとはいえ,同室で面会できるようになりました。少し緩和されましたが、面会室での飲食は禁止です。
一緒に少しでも果物やお菓子が食べられたら良いのになぁ。(^◇^;)
まぁ、仕方ない…。
6月の面会はジジも一緒に3人で会いに行きました。
ジジにとっては実に3ヶ月ぶりの再会でした。
毎月一緒に行ければ良いのですが、衣類や必要な物を届けたりなどもあり、そんな時はオネコさんと私の二人で行ったり,どちらかが行っていました。
実際問題、ジジを連れて行くとなると、結構大変です。
タクシーを手配して、車椅子持参。タクシーの乗降から車椅子に移り、施設の玄関から面会室までの移動は屋外用の車椅子を使うわけにはいきませんから、歩行介助が必要となります。娘二人がかりでも結構大変な外出です。
とは言え、日頃「フキコさんはどうしているか?」と、ジジは気にかけていました。
だから、オネコも私も、6月は絶対にジジと一緒に行こうと決めていました。今回はお天気にも恵まれて、本当に良かったです。
そこで、ジジには事前にしっかり釘を刺しておきました。
おママに
「私が誰だかわかる?あなたの夫だよ❗️」
などと言わない事です。
(↓)3月の面会の時にジジはこんな事を言って、おママを混乱させていました。
ジジは大きな声でおママに問いかけました。
「フキコさん❗️私が誰だかわかる?」
ジジ、それはあまりにも不毛な質問ですよ。
「え?なになに?」
悲しいかな。おママは全く理解できませんでした。
「今のおママには,ジジも私達も全くわからないし、自分の家の事も記憶にないからね。言ってもどうしようもない事は言わないであげてね。」
ジジは不承不承、頷きました。
*笑顔が一番
スタッフさんと一緒に現れたおママは満面の笑みを浮かべていました。やはり,誰かが会いに来てくれるのは、それが誰だか分からなくても嬉しいのでしょう。
私達もおママの笑顔を見るとホッとします。
今回は持参した貼り絵のファイルをジジがおママに見せました。おママには、それが自分の作品だとは認識していないのですが、色や形を指でなぞりながら、楽しそうに見ていました。
二人でアクリル板越しに手のひらを合わせたり、軽く叩いて音を出して遊んでいました。
面会時間の15分をフルに使って、ジジも安心したようでした。
「フキコさん、そろそろ3時なのでお茶とお菓子がありますよ。」
スタッフさんに声を掛けられたら、おママは目を輝かせました。
やはりオヤツは嬉しいのね。(^O^)
そして、おママは私達3人に一人ずつ「ありがとうございました」と深々とお辞儀をして部屋に戻りました。
おママ、元気でいてね。また会いに来るからね。(๑˃̵ᴗ˂̵)
(↓)前回の面会
*本日アップの貼り絵
2022年12月10日の作品です。
この頃は、おママはハサミを使う手元が怪しい日もあり、いっその事、貼る作業だけでもと思い、こんな「お題」を考えてみました。(↓)
(↓)面白い形のマーブルペーパーは、以前おママが切った物です。このままでも魅力的なメインピースになりそうです。案の定、おママも同じ事を思ったようです。
このピースには細長く切り分けてある(これも以前おママが切った物です)友禅紙「波紋」を配置していました。
<おママの貼り絵制作動画>
2022年12月10日 9時24分〜(1分10秒)
「波紋」をどのように配置しようか。おママは考えています。
(↓)ズレないように糊付けの時は、チャーコもピースを押さえ、手伝いました。
(↓)最初はぎこちなかったのですが、3本目になると糊付けも手慣れてきました。
そして,完成しました。
(↓)使用した紙です。おママが認知症になる前に購入したマーブルペーパーです。とても個性の強い紙なのですが、意外と貼り絵には使われました。
(↓)おママが見る度に好んで使った友禅紙「波紋」。日本橋の小津和紙で購入しました。
(↓)関連作品です。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。