アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

ジジの認知症を実感した時

(2020年1月4日 アルツハイマー認知症の診断から12年11ヶ月)

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この一年

昨年の1月早々に、当時要介護1だったジジは介護保険の区分変更を申請して、要介護2になりました。

これは今後ヘルパーさんの利用などを増やす目的があったためですが、実際にはヘルパーさんの活用は今現在出来ていません。

なぜかというと、ジジは週4回デイサービスに行き昼食を摂り、お風呂も週2回入ります。夕食は週4〜5回コープの宅食弁当を頼んであるし,週末の食事はオネコと私が隔週ごとに担当しています。ヨタヨタとトイレにも一人で行かれている(夜間はポータブルトイレを利用)ので、何気に暮らせているからです。2023年で新たに利用したのはショートステイだけでした。

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それは結構なことなのですが、やはり身体機能は確実に衰えたと思います。

しかし,それだけでなく、2023年は、ジワジワと衰えていくジジの脳味噌を実感していく1年でした。

(↓)この時には、

「10年以上認知症の母を見てきたので思うのですが、父の物忘れは、母とは違うと思います。私は認知症とは思いません。」

と言い切って、調査員さんを絶句させていた私。

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もうそんな強気のチャーコはおりませんのよ…。(^◇^;)

大概、親を認知症なのだ」と実感する要因は「物忘れ」が一番だと思います。

しかしジジの場合は95歳(現在は96歳)という超高齢者。認知症以外の「年相応の物忘れ」も相当で、記憶障害だけではそう思えませんでした。

が,しかし…。(^◇^;)

今日は題して「ジジの認知症を実感した時」です。

 

他責思考が強まった

これは去年の秋のこと。

オネコから聞いた話です。

「今日夕方4時半ごろジジが電話してきて、『帰ってきたがスタッフに鍵を開けてもらって、鍵を返してもらうのを忘れたから(デイサービスに)電話してくれ』と言うのよ」

あれま!

ジジは大抵いつも着ているチョッキのポケットに鍵入りの小さな小銭入れを入れています。

デイサービスから帰ってきた時は、玄関扉の前でその小銭入れを送迎のスタッフに渡し、解錠してもらいます。

「その財布ごとないんですって❗️」

とは言え、オネコさんは在宅勤務中。それにないからと言っていきなりデイサービスに電話するのもどうかと思いました。

まぁ,普通に考えたら、鍵は家の中にあると思います。

「どうせ返してもらったのにどこかに置いてわからなくなったのだろうと思って、手押し車の台や、テーブルの上や机の上などをよくみるように言って電話を切り、しばらくしてまたかけたら、『やはりない❗️』と言うの。」

そこで、オネコさんは一応玄関での様子をデイサービスに電話して聞いてみました。

案の定、

「玄関に上がりきってから、ご本人に手渡しました」

との事です。

それからまもなく、鍵は見つかりました。

何処にあったかというと、

所定の小銭入れの中に入った状態で、所定のチョッキのポケットの中でした。

つまり…全く失くなってはいなかった。

最初から、ジジは自分のポケットを探せば良かったのです。

なのに、デイサービスのスタッフさんのせいにするなんて❗️(°_°)

その日の夕食どきに実家へ行ったオネコさんはしっかりジジに釘を刺しておいたそうです。

「他の人が何かしたと思わずに、まず自分が置き忘れたと思って探そうね。」

物忘れや失くし物は私にもオネコにも有るので、全くジジのことは言えません。

しかしながら,それを人のせいだと思い込むのは如何なものか。

何か見つからなかったとしましょう。以前のジジならば、まずは自分の行動を振り返るのでしたが、最近はそこを飛ばして一気に他責思考に全振りしてしまう傾向が強くなりました。

 

他責思考➕行動をすっかり忘れる

例えば、こんな事もありました。

ジジは週2回、デイサービスでお風呂に入ります。入浴サービスの日は、ジジは青い手提げバックを持って出かけます。その中にはタオル類と着替えのはいったビニール袋を入れておき、入浴後はスタッフさんが洗濯物(濡れタオルと脱いだ衣服)入りのビニール袋を青い手提げバックに収納してくれます。

ところがその日のジジは

「青いバックの中に、洗濯物のビニール袋を入れてもらえなかった❗️」

と思い込んだらしい。夕食の頃にオネコが実家へ行ってみると、ジジはデイサービスに電話をかけようとたくさんの名刺を出して探していたそうです。

オネコが青い手提げバックの中身を確認したら、確かに洗濯物は入っていませんでした。しかし、洗濯機の前に件のビニール袋がちょこんと置いてあるではありませんか。

ジジが自分で青いバックから中身を出して洗濯機の前に置いたのは一目瞭然。

つまりは自分の行動が記憶からすっぽり抜け落ちて、しかも見つからないことを他責にしているのです。

「今のところデイサービスの電話番号がわからないから良いけど、そうでなければ、『あれがなくなったこれが入ってない』とじゃんじゃん電話するのだろうね。」

このオネコの危惧は私も同感。

今年はどうなることやら…ですね。

 

本日アップの貼り絵

2020年1月4日の作品です。

今からちょうど4年前ですね。この頃はまだ、おママは一人で貼り絵に取り組み、使う紙を自分で選ぶことが多かったです。

これもそんな作品の一つでした。そのため、制作途中の写真も残っていませんでした。

使った紙は(↓)こちらのテッシュボックスの色違いです。

クリネックスの箱は色のグラデーションがとても綺麗です。

おママはとてもこの箱を好んでいました。そして、紫だけでなく、青,オレンジ、緑,ピンクのほぼ全色を貼り絵に使用していました。

(↓)関連作品です。

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おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。