アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

大雪の翌日に思う

(2008年4月14日 アルツハイマー認知症の診断から約1年2ヶ月)

harienikki.hatenablog.com

 

お寒うございます。

昨日は東京でも雪が降りました。

寒いですね。暦の上では立春を過ぎましたが、今年はこれまで暖冬でしたから、ようやく冬本番という感じがします。

東京23区でも大雪警報が出ましたし、皆様雪の影響はありませんでしたか?

予報通り

2024年2月5日月曜日

月曜日は実家の当番です。今週は一泊して火曜日の朝にジジをデイサービスに送り出してからフリーとなります。今日は実家の帰りに昼から渋谷で娘のアズキと会う予定になっていました。

しかし、天気予報では、

「昼過ぎに雨が降り始め、その後気温が下がって、5日から6日にかけて関東平野部でも積雪の恐れがあります」 

とのこと。

そう言われても、すっかり暖冬に慣れてしまったので、私は話半分くらいに聞いていました。

でも、もし予報が当たったら、実家の北側の道路は日差しが当たらないから雪かきをしない限りはなかなか溶けません。

気は進まないけど、念の為、長靴履いて、長い傘を持って玄関を出た私。その1時間後には自分で自分を褒めました。

 

昼頃、実家最寄りの駅の改札を出ると、雨が降り出していて、空気はしんしんと冷えていました。買い物をしながら歩いているうちに、雨は霙になりました。

実家に着いてジジの様子を見たら、エアコン温度29度の暑い部屋の中で、ダウンを2枚も羽織り、完全に雪だるま状態になっていましたわ。(^◇^;)

 

昼に降り出した雨は、14時頃には雪となり、16時ごろには屋根に積もり始めました。

その頃オネコさんが実家に来ていて、

「明日のデイサービスのお迎えは来るのかな?」

「今まで、天候が理由で休業って、ほとんどなかったよね、でも、雪かきをしておかないと、車は停められないね」

と話していました。

ええ、それは私に仕事ですね…。やはりゴム長靴を履いてきてよかったです。

ジジったら、

「雪だったら,明日のデイサービスは休もうかな」

と安易に口にしますが、分かっているのでしょうか?

そんなことになったら,私は火曜の予定がパーになってしまいますよ。夕ご飯は生協の宅食ですが、ジジのお昼ごはんを作らなきゃなりません。

しかし、予報では夜が降雪のピークとされているのに。日没前から既に道路にも雪が積もり始めていました。

「不要不急の外出は控えて」とニュースでも言っています。

23区でも大雪警報が出て、交通機関にも影響が及び始めました。

明日の朝、デイサービスだってスタッフが出勤できなければ送迎の車だって無理でしょう。

それで、私は仕方なく翌日のアズキとの予定はキャンセルしました。

案の定、デイサービスからオネコさんのところに、

「休業になるかどうかは、明日朝7時半から8時半くらいに電話連絡します」

と電話がありました。

(明日デイサービスが休みになったら、ジジのお昼ご飯を作って帰ろう、それがあってもなくても、宅食の配送車やごみ収集もあるから、支障がない程度に雪かきをするか…。)

私も腹を括りました。

 

夜になっても雪は降り続き、21時頃には風雪強く雷鳴が轟いておりました。

20時過ぎから東京、神奈川、千葉県で1万4000個以上が停電なっていたようで、実家のある地域だっていつ真っ暗になるか知れません。

階下では既にジジは眠っていますが、暖房が切れたら1階は寒いので凍えかねません。

私はそうならないように祈りながら就寝しました。

 

weathernews.jp

一夜明けて

幸というべきか、夜中はさほど雪は降らなかったようです。道路にはそれなりに雪が積もっていましたが、車の轍で崩れかけていました。

(これならデイサービスの車は来るかも知れない。)

8時半を過ぎて、オネコさんからもLINEが来ました。

「電話こない。道路の雪は溶けてるみたいだから、デイサービスあるんじゃないか。」

私はジジに一声かけてから、駐車しやすいように玄関前の雪かきを始めました。

そしてしばらくしたら、バタバタガタガタとチェーンの音を立てながら、お迎えの車がやってきました。

ありがたいです。火曜日はジジの入浴サービスの日です。昨日は「雪なら休む」なんて言っていましたが,ジジは嬉々として車に乗り込みました。

「本当にありがとうございます。」

私がいつもより深々と頭を下げると、スタッフさんは笑顔で運転席につきました。

「チェーン付きなのでゆっくりですが安全運転で行ってまいります。」

大雪の翌日、朝から大変だったと思います。

それでもデイサービスを開けて高齢者を受け入れてくれました。高齢家族の介護者としては感謝しかないです。

ジジを見送った後、実家の周囲を雪かきしながら思いました。

まだ停電している地域もあるようですが、復旧にために雪の夜も働いていた人が居たでしょう。

東京の公共交通機関は乱れはあってもそれなりに動いている。それは運休にならないように保守点検をしていた人が居たはずです。

都市はその機能を維持するために、あちこちの見えない所で多くの人に守られているのだと思います。

感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

 

30分ほど雪かきをして、コーヒーブレイクの後、晴れてお役御免となった私は帰途につきました。電車の中で,ふと思いました。

(大雪の影響がこのくらいだったら、アズキとのお出掛けも大丈夫だったのではなかろうか…。)

それでも、結果オーライ。急ぐ予定ではなかったから、まぁいいか。(^。^)

 

本日アップの貼り絵

2008年4月14日に制作されました。約16年も前、おママが認知症と診断されて1年ほど経った頃ですね。「おママの貼り絵」としては初期の作品です。

何かは不明ですが、1枚の広告写真の一部を使っているようです。単純な形だけの幾何学的構成ですが、印刷されている色彩をうまくアクセントにしていると思います。

おママが特別養護老人ホームに入所した時に持たせたファイルの中に収納していた1枚です。

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おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。