「最近、納豆にココアを振りかけて、それに三温糖を少し入れて食べているんだよ。」
怪訝な顔をする私を尻目に、ジジは得々と語るのです。
「納豆のネバネバが少なくなって非常に食べ易い。
朝はトーストに乗っけると美味しい!
それにココアは認知機能の改善にもなるらしいよ。」
さすが、長寿なだけあって、健康に良さそうな食品には瞬時に反応するわね。
きっとテレビで仕入れた情報でしょう。
その反射神経に私はいつも感動していますよ。(笑)
確かにココアのテオブロミンという成分は認知機能や計算能力をアップさせる働きがあるそうです。
武将の兜に見えるのは私だけ?
(2017年1月20日 診断から約10年 )
「それでおママにも食べさせているの?」
ジジは嬉しそうに頷きました。
去年までのおママは、自分の嗜好に合わないと拒絶していました。
例えば、
納豆きな粉入りヨーグルト!
「私は絶対イヤ!
ヨーグルトはヨーグルトで食べたいの!
納豆は納豆だけにしたいの!」
聞くと気持ち悪がり、断固拒否していました。
しかし、結局、毎朝よく分からないまま、ジジに食べさせられてましたね。
なのに…、今日は…。
「おママも納豆にココアを入れて食べてるの?」
と聞けば、おママは小首を傾げます。
「そうねぇ〜。」
なんかピンとこないようです。
「私は出されたものは、きれいに食べるようにしてるの。」
そして上品な笑顔になった。
(もしかして…?
納豆、ココアのどちらかが分かってない?えっ、両方?)
でも、私は聞きませんでした。
とりあえず、お行儀と育ちの良さをアピールする、おママでありました。