(2021年9月13日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年7ヶ月)
*ヨーグルト
最近、ジジとおママはヨーグルトを食べていませんでした。
長年、毎朝食べていたのに、どうした事でしょう。姉のオネコと話しました。
「そういえば、このところ買い物を頼まれてもヨーグルトは無かったわ。」
「御通じのことを考えたら、食べた方がいいわよね。」
「なんで、食べなくなったんだろう。」
「器によそって食べるのが面倒になったんじゃない?食べた後も洗わなきゃならないし…。」
尾籠な話ですが、おママは便秘がちです。ジジはお通じが固くなると痔が再発するかも知れません。二人ともお薬は飲んでいますが、ヨーグルトは食べた方がいいと思います。
これまでずっとジジは400g入りのブルガリアヨーグルトを買っていました。
それをガラスの器に入れてジャムや蜂蜜を加えて食べます。
おママが認知症になってからは、イチョウ葉の粉末を混ぜたり、健康志向からきな粉を投入してみることもありました。そして、納豆を混ぜるという思い切った技も披露していました。
ジジにとってヨーグルトはテレビで仕入れた健康法を実践する場であったのです。
「もうさぁ、大きいパックじゃなくて、小さいカップのにしたらいいのよ。一人分づつになっているからすぐ食べられるし、容器は捨てて仕舞えばいいんだし。楽な方がいいわよ。」
オネコさんの言う通りです。朝は娘達がいません。ジジが用意するなら楽が一番です。
でも、容量を考えたら割高だし、もともと味が付いちゃってるので、ジジは難色を示すかも知れませんね。今まで頑張ってきたから、これを敗北と感じないといいけどね…。
(↓)昔から実家はブルガリアヨーグルト派です。(^○^)
*昭和の親
もう5年ほど前になります。まだジジとおママが毎日二人で連れ立って、買い物に行っていた頃の事です。
帰宅するなりジジが私にボヤきました。
「ヨーグルトを買おうとしたら、おママが味のついた小さなカップのヨーグルトを買いたいと言ったんだよ。」
その時、ジジは割高だからダメだと言ったらしい。
当然おママは「私はこれが食べたいの」と主張しましたが却下。ジジは400g(当時は450gだったかも)のパックを買いました。
この話を聞いて、私はため息しか出ませんでした。
「そんなに食べたいなら、買ってあげればいいのに…。」
でも、それと同時にちょっと笑ってしまいました。
だって、おママは昔、ジジと同じことを言っていましたから。
私が子供の頃、どんなに小さいカップのヨーグルト(3つセットにパックされたやつ)が欲しいと頼んでも買ってくれませんでした。
「ちょっとしか入っていないのに、容器の分があるから割高なのよ。そんなのは贅沢です。絶対に買いません❗️それに、甘い味がついちゃっているから、糖分が多すぎて身体に良くないのよ❗️」
目を三角に釣り上げて、断固として折れる事はなかったのです。
私は友人から同じような話を聞いた事があります。
これって、昭和一桁世代のよくある考え方なんでしょうか。
そのおママがねぇ。
認知症になると、甘い一人用カップのヨーグルトが欲しいだなんて。
もしかしたら、本当はそう言うのが好きだったんじゃないのか?
でも、家計を預かっている以上、倹約を旨とせねばなりません。
家族の健康も考えなければなりません。
もしかして、おママさん、我慢していた?(^○^)
おママも昭和の親でしたわね。それなりに偉かったと思います。
*これも良いよ
そんな事を思い出しました。
昨日(11月8日)はジジに頼まれていないけど、小さいカップが4つセットになっているブルガリアヨーグルトを買いました。
「朝、これを食べてね。ちょっと割高かも知れないけど、この方がお父さんも楽だからね。デイサービスに行く日におママが寝坊をしたら、これひとつ食べていけばいいと思うわ。」
ジジも納得してくれたようです。
おやつに三人で食べました。
おママの前にスプーンとヨーグルトを出したら、自分でペロンと蓋を開けて美味しそうに食べるではありませんか。
まずはカップの蓋を自分で開けられて良かったです。
これならおママは一人でもヨーグルトが食べられそうです。
最後の最後までスプーンですくって、まるでカップの底を綺麗に洗ったかと思うほど完食して、嬉しそうに笑っていました。
良かったね、おママ。
*本日アップの貼り絵
もはや何であったか?
容易には判別できませんが、今日ご紹介する貼り絵には写真が使われています。
(↓)こちらの2記事に載せた3作品と同じ写真です。
(↓)元はこのような広告写真でした。今回の貼り絵にどの部分が使われたかは、私も目を皿のようにしなければ分かりませんでした。(^◇^;)
(↓)こちらの広告写真です。
ヨーロッパかしら?ギリシャかもしれませんが、白壁の街が美しいです。
でも、9月13日にはごく一部分しか残っていませんでした。
それをこの日の「お題」にしてみました。
しかし、その前に、私は久しぶりに『鬼滅の刃』禰󠄀豆子の麻の葉模様を出しておママに見せていたのです。この華やかな麻の葉模様はおママの目にも魅力的ですから、どうやら広告写真よりも気になったようです。
(↓)最初はこんな風に考えていました。
しかし、おママは細長く切った鱗模様を上下に配置したために、ここまでの計画は全てご破算となりました。
この後、おママは画面上のピースを指で動かしながら構成を考え続けました。
<貼り絵制作動画>
2021年9月13日 15:36〜(6分49秒)
目まぐるしく、おママはデザインを変化させていきます。
その間で3枚あった麻の葉模様に3角形を1枚追加しています。同じ大きさ、同じ模様の出かたを切り抜こうとして、おママは一生懸命模様合わせをしました。しかし、自分のやろうとしていた事を忘れてしまい、なぜか使ったのは切り抜こうとして部分とは違ってしまいました。
①〜③までは動画の中で繰り広げられた構成の変化です。
④は動画終了後の状態です。
この後、おママは糊を付けを始めましたが、同時に試行錯誤も継続されました。
貼っては剥がすを繰り返し、私も写真や動画を撮る余裕も無くなりました。
随分ハガキの表面が荒れていますが、これはおママの健闘の跡。
「越前耳付き はがき」は本当に丈夫で助かっています。(^ ^)
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。