(2021年10月1日 アルツハイマー型認知症の診断から約14年8ヶ月)
*取りたくない❗️
食欲旺盛で食事はいつも完食、オヤツも喜んでペロリと食べるおママ。
今年の夏は食欲減退気味で心配しましたが、秋の訪れとともに盛り返し、今では絶好調の健啖家ぶりを発揮しています。
それでも固いと感じたり、口の中で障りを感じたら、お箸で器用にちょいと口から出して残してしまいます。
例えば、もやしの髭です。
お汁の具材としては定番ではないでしょうか。
この夏、おママはよく残しました。短い髭はもやし本体と一緒に食べられたようですが、長いものはよほど嫌だったのでしょう。
汁は飲んでいましたが、長い髭が残ったお椀を見ると、私は気持ちが暗くなりました。
(もやしは食べて、髭だけ残すなんて…。髭を取らなきゃダメなのかな。)
おママがバリバリの主婦だった時、もやしは髭をつけたまま調理していました。
「本当はね、もやしの髭は取る物なのよ。でも、これも食物繊維だから、私は全部っ使うのよ。」
子供の頃の私に、そんな事を言っていました。
だから、私にはもやしの髭を取るという文化はありません。(大袈裟です、習慣)(^◇^;)
それで私はオネコに訴えました。
「おママのために、もやしの髭は取りたくない。」
そうしたらオネコは笑うのです。
「最近は物によったら、髭が取れていたり短くなっているのがあるから、よく見てそういうもやしを買えばいいじゃない。わざわざチャーコさんが取ることないわよ。」
あ、そうか…。
以来、私は髭が少なそうなもやしを買うようにしています。
それでも髭はついていますね。
食物繊維なので、便秘気味のおママには、なるべく食べてもらいたいです。
今のところ、そのまま調理しています。相変わらず、おママはその日の気分で、気になった時は残しています。(^◇^;)
いずれ近い将来、おママは嚥下が難しくなっていくでしょう。
そうなった時、もやしの髭をを取りたくないなどと文句を言ってはいられなくなります。でも流動食になったら、もやしなんて食べられなくなるかもしれませんね。
そんな事を思いながら、お汁に毎回もやしを入れております。
*本日アップの貼り絵
10月1日。
私がお昼ご飯を作っている間、おママはテーブルの上に置いてあった「お題パック」で貼り絵をしていました。朝。ジジが糊とハサミを揃えて出したのですが、放置されていたのです。ようやくおママの目に留まり(意識に登り)始めたらしい。
しかし、構成が決まった段階で昼食の時間となり、続きは後でという事になりました。
*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について
一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。
その「お題パック」はこちらです。(↓)
この中にまるで抹茶カステラに抹茶クリームがサンドしてあるようなグリーン系の長方形があります。それが本日ご紹介する貼り絵のメインピースです。
元がなんであったかは不明です。恐らく包装紙の一部と思われます。
昼過ぎに再開し、(↑)この貼り絵が完成しました。
同じ「お題パック」で余った紙片を使って2枚目も考えていたようです。
(↓)下の写真では既にグリーン系の長方形の上に装飾が施されていました。
そして2枚目が始まりました。
まず、抹茶サンドみたいな長方形を画面の中央に貼りました。
それからは目まぐるしく小さなピースが載っては動かされました。行き当たりばったりに貼ったピースは剥がされて、別の紙片が付けられるという一幕もありました。
<貼り絵制作動画①>
2021年10月1日 15:02〜(2分51秒)
おママは上辺の余白中央に、市松模様を「く」の字に切ったピースを置きました。
そして、下辺の余白をどうするか。動画はそこから始まります。おママは市松模様を当てながら迷っていました。
マ「どうする?」
チ「わかんない。」
そこでおママは市松模様で小さな正方形を切ることにしました。糊付けをしていざ貼る段になってハタと気が付きました。
マ「あ、わたし、これにしようかな。」
上辺中央のピースと同じ形にしたくなったようです。糊がべったりついている正方形を「く」の字に整形していました。最近は、貼ってから気が付き、必死で剥がす事も多いので、早めに気がついて良かったです。
<貼り絵制作動画②>
2021年10月1日 15:08〜(1分16秒)
麻の葉模様を切って配置。その後糊付けしました。
おママは⑤の段階で、3段に色分けされた大きな長方形の1段目にも小さなピースを載せようとしていました。しかし直ぐに退けたのです。最終的に私が1段目を指差して、
「ここは何も付けないのね?」
と確認すると、
「ここはいいの❗️」
との事でした。完成してみると、おママの判断は正しかったと思います。
おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。