アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

連作の楽しさ 好きな紙を選びました

(2022年3月14日 アルツハイマー認知症の診断から約15年1ヶ月)

 

紙選びにワクワク

「お題方式の貼り絵」です。

*「お題方式の貼り絵」と「お題パック 」について

一昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。その他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。

 私が実家に行かない時でもおママが貼り絵に取り組みやすいように、「お題」と台紙にするハガキをチャック付きのビニール袋に入れておく。これが「お題パック」です。

 

とはいえ、私はいつもいつも良さげな「お題」を用意したり思いついたり出来るわけではありません。(^◇^;)

私もご飯の支度などでバタバタしますと、頭が真っ白になってしまいます。

そんな時は、おママに自分で使う紙を選んでもらっています。

3月14日もそんな感じで制作が始まりました。

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<おママの貼り絵制作動画①>紙選び

2022年3月14日 14:32〜(4分15秒)

おママは中くらいの大きさに切断してある紙類を収納しているクリアファイルから紙を取り出しています。

動画が始まる前に、既にマセンダの色鮮やかな紙を選んでいました。それに合わせるのは何が良いかしら?

おママは落ち着いた感じの唐草模様を手にして、マセンダの上に合わせています。

 

マセンダの紙は2015年ごろの三越お歳暮カタログの表紙です。

過去にもこれを使っておママは何作も貼り絵を制作しました。切りやすく鮮やかで、しかも案外他の紙とも合わせやすい。

 

harienikki.hatenablog.com

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(↓)唐草模様は大判サイズの包装紙でした。私が適当な大きさに切り出しております。

おママが認知症になる前ですから、16年〜20年前に購入した物でしょう。

いかにも昔のおママが好みそうな柄なので、昨年の春に見せたのですが、さほど活用していません。

インパクトが薄いのかな…。」

そんなふうにも思ったのですが、この日は珍しく興味を示しました。

 

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(↓)2022年3月14日、おママが選んだ「お題」はこちらです。

 

1枚目

まずは鮮やかなマセンダを手に取るおママ。波模様に沿って綺麗にハサミを入れていきます。


そして,次は唐草模様です。

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<おママの貼り絵制作動画②>カット編

2022年3月14日 14:45〜(3分02秒)

唐草模様を分割していきます。おママなりに考えながら、4つのピースができあがりました。

 

(↓)更に形を吟味しています。

 

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<おママの貼り絵制作動画③>構成編

2022年3月14日 14:53〜(57秒)

おママはすんなり構成を決定しますが、必ずしもこの通りに出来上がるとは限りませんね。(^◇^;)

 

(↓)おママは角に配置したピースを糊付けした後直後に他のピースに気持ちが移ってしまってしまいました。

しかも、1枚目を途中で放棄して、新たな作品に取り掛かったのです。

 

2枚目

さっさと3ピースをハガキの上に置いて、あまり考えもなく糊付けをしました。(↓)

(↓)そして、好みの千代紙で飾ろうと思いました。

記憶力はないけど、「好き❗️」という感覚は健在です。(^O^)v

2枚目は20分くらいでささっと仕上がりました。

 

おママさん、1枚目の事はお忘れですよね…。

仕上げて下さいよ。(^◇^;)

さて、1枚目に戻りましたら、右側の唐草のピースが気に食わなくなったようです。1度貼って、更に剥がして貼り直しています。1枚目の方がシンプルなデザインなので、こだわりだすと、こだわり抜いてしまうおママでありました。

 

(↓)2枚めの後から完成した1枚目です。

(2022年3月14日 アルツハイマー認知症の診断から約15年1ヶ月)

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。