(2020年3月13日 アルツハイマー型認知症の診断から約13年1ヶ月)
*美容院に行きました❗️
毎度お馴染みの美容院ネタで恐縮でございます。
ブログに書かないと、おママを美容院に連れて行った時期が分からなくなるのです。
私も歴とした認知症予備軍ですわね…。(^◇^;)
2020年7月6日月曜日。
茫茫に伸び放題だったおママの髪の毛を、ようやく美容院で刈り込むカットする事が出来ました。
見るだに暑苦しく、ジジにまで言われておりました。
「もう、良い加減に美容院で髪を切ってもらいなさい。」
「そうね、そろそろね。」
さすがに自分でも後ろ髪をゴムで結びたいと感じるほどですから、おママは素直に行ってくれそうでした。
しかし、私は月曜日と金曜日しか実家へ行きませんし、雨が降るとおママは外出したがらない…。
それで、6月の末から延び延びになっていたのです。
この日は天気はイマイチでしたが、おママは乗り気になってくれました。
それなら、いざ出陣‼️
私は歩きながら、ふと2週間ほど前の事を思い出しました。
(あの美容師さんがいてくれたらなぁ。)
*かなり嬉しかった
私の行きつけの美容院はチェーン店のカット屋さんです。
美容師さんは曜日で代わり、数ヶ月から半年で他店に移動していきます。
そして、押し並べて若くない。(^O^)
若い時から美容師を続けていた人もいるでしょうし、女性の場合、結婚出産などで一時離れることもあるでしょう。つまり、安いが売りのカット屋さんですが、美容師さんは今風のヘアスタイルはどうかわからないけど、技術はしっかりしています。
そんなこんなで、私は自分だけでなく、おママも安心して連れて行っています。
With コロナの御時世です。
客は来店時の消毒とマスクは必須です。美容師さんはマスクとフェイスシールドを着けています。
この時はカットとカラーだったから、マスクしていると大変なのですが仕方ありませんね。
担当してくれた美容師さんは私と同じくらいの年齢の人です。
前回、おママや私は来た時にいたかも知れません。でも、私って記憶力が悪くて、視力も弱い。だから人の顔もろくに覚えないし、ましてや店員さんの顔なんて全く見覚えることができない人間です。
カラーのお薬を髪に塗ってもらっていた時、その美容師さんが言ったのです。
「お母様はお元気でいらっしゃいますか?」
あ、この人、おママを覚えていてくれたんだ…。
客商売の人はお客さんの顔は忘れないと聞いた事があります。でも、嬉しいですよね。そんなこと言われたら、本当に嬉しい。(^O^)
「覚えていて下さったの?」
「えぇ、一緒にいらして下さいましたから。」
私はあまり美容師さんと話さない方ですが、この時は例外でした。
「母ね、認知症なのよ。」
「そうですか…、実は様子を拝見して、そうじゃないかと思っていました。私の叔母が認知症で、いらした時の様子が似ていたものですから。」
「施設にいらっしゃるの?御自宅?」
「自宅で従姉妹が世話をしています。」
それから暫くおママの事をあれこれ話しました。
「この前いらした時に、床がキラキラ光るのを
『キレイだわ』と仰っていたのが印象的でした。
キレイなものがお好きなんだなぁと…。」
そうなんです。美容院の床はラメが埋め込まれた材が使われていて、おママは見る度に喜んでいました。そこを覚えていてくれたのが、また嬉しい。
終わってから、お会計の時にその美容師さんは笑顔で言ってくれました。
「また、是非、お母様と一緒にお越しくださいませ。」
この美容院の美容師さん達は年齢が高いからか、今までも来店時におママの事情をお伝えすれば、どの方もおママが不安にならないように上手い具合に話しかけながらカットやシャンプーをしてくれました。
しかし、この日は今まで以上の温かい気持ちを感じて嬉しかったのです。
*やっぱり、嬉しかったよ
そして、7月6日月曜日の午後。
美容院までの8分くらいの道中、おママはご機嫌ですが、私には気がかりな事がありました。
おママのマスク問題です❗️
歩いている時は外していても、お店に入ったら着けていてもらわないとダメですね。
(気が重いなぁ。)
店内で20分くらい待つことになったのですが、案の定、その間におママは10回くらいマスクを外しておりました。
「お母さん、今はマスクをつけている決まりなの。悪い病気が流行っているのよ。ほら、皆さん着けているでしょう。お母さんもつけて。」
「あら、そんなの知らなかったわ。」
これを繰り返しました。
周囲の人にチラチラ見られて、居心地悪いなぁ。(^◇^;)
そして、おママの順番がきて、担当の美容師さんはあの方でした。
あ、良かった…。(^O^)
おママは鏡の前に座ったら、サッサとマスクを外してしまいました。
「お母さん!マスクをつけて。」
するとその美容師さんは全て飲み込んだように微笑み、
「着けなくて、良いですよ」
と、小声でささやいてくれました。
申し訳ないことです。
でも、実際カットやシャンプーの時に、おママがマスクをし続けるのは無理なのです。そこのところを飲み込んで下さった。それが嬉しかったです。
そして、おママは床を見て、
「キラキラして、キレイね。」
美容師さんはにこやかに相槌を打っていました。
いずれ、おママは美容院に行けなくなるでしょう。訪問美容師さんをお願いする日も近いかも知れません。
でも、カットを終えてスッキリして、帰りにウキウキしながら買い物をしているおママを見ると、もう少し行かれたら良いなぁと思いました。
帰宅して、ジジに「綺麗になったじゃないの!」と褒められて、おママは嬉しそうでした。
ちょっとだけ、気分だけは乙女かしら⁉️(^O^)v
(↓)前回の美容院
(↓)前々回 の美容院
*本日アップの貼り絵
この貼り絵は、残り物の産物です。
元々は(↓)こちらのマーブルペーパー。
(↓)分割した状態。
そして、おママは3月の上旬から中旬にかけて(↓)これらの貼り絵を制作してなお残ったマーブルペーパーの紙片を使いました。
大きな紙片を斜めに配置するのはおママの好きな構成です。
大まかに見えるけど、あれこれ考えていました。
あれ⁉️ いつから作品の天地が逆になったんでしょうか。(^O^)
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。