(2017年7月10日 アルツハイマー型認知症の診断から約10年4ヶ月)
今日は少し前の貼り絵をアップしてみました。
途中の写真が2枚あるので、それもご覧いただけたらと思います。
制作されたのは7月。
暑い夏がまだまだ当分続くんだ…。私がウンザリしていた頃です。
それでも、おママはコツコツ貼り絵に取り組んでいました。
この頃、寄木細工柄の千代紙を手にすると、毎日おママの心は新しい興奮と感動に包まれていたのでしょう。
⬇️この千代紙が元の材料です。日本橋の小津和紙で購入しました。
何度見てもステキな千代紙。
*7月10日の午前中の事です。
おママが黙々と作業机に向かっていたので、私が覗いてみると、こんな感じでした。⬇️ ブルーのL字のパーツ(ティーパック紅茶の個別包装袋より)が効いてますね。
「上手くいかないのよ〜。まとまらない。」
おママは私にボヤきます。
「良いじゃないですか。キレイになりそうですよ。」
「そうかしら?」
今年の梅雨頃から、おママは時間をかけて悩み始めると段々ど壺に嵌ってしまいがちです。でも、まだ悩むのを楽しんでいたので、しばらく放っておきました。
*イメージが固まってきたようです。
20分くらいしてもう一度見てみると、⬇️のようになっていました。
「中心にまとまってきてバランスも良いですね。」
私が声をかけると、おママの顔に疲労が滲んでいました。
「もう、なんだか分からなくなっちゃった。」
「充分、ステキですよ。それで糊付けしましょうよ。」
「もう、これでいい事にするわ。」
「貼りましょうよ。」
おママが糊を手にしたので、
私はこのまま完成形としてパーツを貼ると思っていました。
*ところが…、更に。
この日の夕方、私は帰り際に貼り絵のファイルを開いてみました。
そこに有ったのは、1番上の貼り絵です。
また、若干、変化してますね。
求心力が増して、中央から光が拡散しているように見えました。
貼りながら、おママは更に考えたのでしょう。
最近では、おママが熟考すればするほど、良くなるとは限りません。
この貼り絵はおママの粘り勝ち❗️
今回の所要時間はどのくらいだったか…。
私はパーツの切り出しをしているところは関知していません。
構成だけで、1時間弱くらいです。
7月の時点では、まだ、そのくらいは集中できたようです。
でも、9月現在では、少し短くなっているかしら…。
おママの貼り絵を見て下さり、有難うございます。