(2021年1月22日 アルツハイマー型認知症の診断から約13年11ヶ月)
❇︎破壊神
ジジは字が下手です。
「読めますか?」と聞かれたら、私は一緒に10年仕事をしてきたので読めます。
しかし、一般的には読めないでしょう。
高齢となり、余計に字を書くのが苦手になっております。
認知症になったおママに「ちゃんと書きなさい❗️」と言われるのは、本当にお気の毒。
私は他人に見せる場合はそれなりに読めるように書きますが、自分だけのメモの字は破壊されています。
「遺伝子恐るべし‼️」(^O^)
❇︎手が震えるぅ〜。
「書けない…。」
1月27日の昼下がり、ジジはパソコンの前で情けない顔をしておりました。
短歌の会で同人になっているジジは、月に一度、先生に短歌を提出し、添削していただいてます。
いつも、ジジは詠んだ短歌をパソコンに入力して記録しています。
添削の提出する時は、プリンターで市販の原稿用紙に出力して提出していました。
しかし、昨年の秋くらいからプリンターが不調となり、ジジはパソコンに保存した短歌をモニターで見ながら手書きをするという、今時ちょっと不思議な事をしていました。
多少、手が震えるからでしょうか。
原稿用紙に手書きされたジジの短歌を、先生は解読出来ているのか心配になりましたが、ちゃんと添削されて帰ってくるので、大丈夫なようでした。(^O^)
その添削の短歌が
「手が震えて、マス目にちゃんと書けない…。」
ジジがあまりに深刻な顔をするから、私も心底気の毒になりました。
「代わりに書いてあげるよ。」
私はジジから原稿用紙とペンを受け取り書きましたが、これが思いの外、うまく書けませんでした。
モニターに写った文字を見ながら、手書きで原稿用紙に書き起こすのは、随分目が疲れました。
私の字も、ジシの字も、五十歩百歩。私の方が辛うじて読めるくらいでしょう。
一応、書き終えましたが、私は最近ちゃんと文字を書いていない事を痛感しました。
*ジジの短歌はデジタル派?
ジジは20代の頃から短歌を詠んででおりました。
短歌の会に所属したり、働き盛りの頃は少し休んだりしましたが、
ずっと短歌とともに歩んできたのです。
勿論、昭和3年生まれのジジですから、ずっと詠んだ短歌は手書きの字でノートに書いてきました。
それが60代でパソコンを使い始めるようになったら「一太郎」に出会ってしまったのです。ジジは歌を詠む時は、紙にメモ的に書いて、それを「一太郎」で清書して保存するようになりました。
私はよくジジがパソコンに向かって短歌に取り組んでいる姿を目撃しています。
メモをパソコンに入力しながら推敲しているみたいです。
私も古い人間だからかもしれませんが、パソコンに文を入力する時点で少し客観的に捉えられる気がします。
何よりジジは字が下手(?)だったから、
手書きより入力の方が性に合ってきたのかも知れませんね。
*その後…
結局、プリンターの不調はインク切れでした。(^◇^;)
翌月の提出の時は、プリンターにインクを装填❗️
万全の体制で短歌を印刷して、提出することが出来ました。
(そのインクは私が買ってきたんですが…)(^O^)
とある2月の夕方、カカカカ、カカカカと音がするので、
私がふとパソコンのある部屋に行ってみると、
ジジったら❗️
原稿用紙のマス目だけを何十枚も印刷していました。
「こうしとくと、あとらくだし楽だし。」
「短歌を原稿用紙のマス目と一緒に印刷すればいいのに、そんなに刷っちゃって…。」
するとジジは確信をもって言ったのです。
「こんだけ刷って、これを使い切るまでは…。
そう思ったんだよ。
そうでないと、ダメな気がしたんだよ。」
印刷したのは全部で70枚。
月の提出に使うのは2枚
35ヶ月分です。
(3年くらいか…。)
その時ジジは96歳。まぁ、いけそうですね。
ジジは仕事のために、まだ今よりずっと若い60代でパソコンを覚えました。
それから30年です。
文字を手書きしようとすると、震えて書けない。
でもタッチタイピングは遅くても、キーボードでパソコン画面に打ち込むことは出来ます。(因みにローマ字入力です。)
だからこそ、93歳になっても、先生に添削をお願いしながら短歌を学び詠むことが出来る。
デシタルで短歌を詠んでいて良かったです。
まだまだ、短歌人生は続きそうです。
ジジ、がんばってね。
ジジの今年初めの短歌です。(↓)
新春にコロナ荒れても鉢植えの 赤き薔薇七つ花びら開く
なんとなく後がないぞと沈みゆく あかき夕日を背にあびている
*本日アップの貼り絵
赤き薔薇は3つだけですが、ジジの短歌に合うかな?と思って選びました。
20年以上前におママが自分で染めたマーブル紙を「お題」にしたら、大胆に配置していました。合わせる紙はおママが「これ」と選んだ薔薇の花柄の折り紙です。
こういう模様を見るとおママは俄然張り切るんですね…。
<貼り絵制作動画>
2021年1月22日14:02〜
薔薇模様のカットを丹念に仕上げています。白い余白を完全に取り除かないと気が済まないようです。
この集中力はすごいと思います。拘りは若い時からおママの性分だと思います。
(↓)これだけでは寂しく感じたおママは花柄の折り紙を合わせる事にしました。
糊をつけながら、更に調整中です。(^O^)
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。