(2024年2月26日 アルツハイマー型認知症の診断から約17年)
*ジジと2人で
今年1月から、おママが入所している特別養護老人ホームは居住しているスペースでの面会が可能となりました。
前回1月16日の面会の時は、おママの暮らしの一端を感じることが出来て嬉しかったです。
それと同時に悲しいこともありました。それでも状況が分かって良かったと思います。
ジジは昨年3月,6月、11月に面会をしていますが、昨年末にはおママと会った事をすっかり忘れていました。
「フキコさんはどうしているか?」
ジジはよくおママのことを心配していますし、
「病院には一度も面会に行っていない」
などと、最近は全く事実に反する事をしばしば口にしておりました。
そもそも、病院じゃなくて,特別養護老人ホームだし❗️
でも、どうせ忘れてしまうにしても、やはり、ジジも会いたいよね…。
2月は少し遅くなったけど、月末近くの26日に予約を取りました。
今回はオネコさんの都合が悪いので、ジジと私の2人きりです。
車椅子は屋内用を特別養護老人ホームで借りる事にして、外出用のシルバーカーをタクシーに積んででかけました。
*おやつ前の時間
面会予約の時間は14:30でしたが、GOTOで頼んだタクシーに思いのほか早く乗れたので、到着したのは14:10分頃でした。
それで、面会時間も若干早まりました。
エレベーターで居住階に着くと、何やら廊下や共有スペースに入居者が集まっていました。どうやらおやつの時間が近いので、集合していたのです。
人が集まると騒がしいかというと、そうでもありませんでした。皆さん穏やかに待っているようです。おママも居室を出て、廊下のソファで仲良しさんと座っていました。
「フキコさん、お父さんと娘さんが来てくれましたよ。お部屋に入ってください。」
スタッフさんにそう促されると、仲良しさんと揃って小首を傾げました。
「わたし?」
「わたしも?」
「フキコさんだけですよ。」
「そんなら、わたしは、いいです。」
お友達が一緒でないと分かると、おママは拒否しました。(^◇^;)
でも、自分が何を拒否しているのかは、全く理解できないようです。
廊下でスタッフさんと一悶着あってから,おママはようやく自分の居室に入って、面会に臨みました。
(今回はジジが一緒なので、シール遊びをする余裕はないかもしれない。)
そう思っていましたが、私は一応用意はしていました。
でもジジったら❗️
おママと会って、何か話しかけるでもなく、無言で固まっているではありませんか。
全く間が保ちません。(°_°)
それで、私は無理だと思っていたシール遊びをする事にしました。
しかし、私とおママのその様子をジジは黙ってみているだけなのです。そこで、ジジにはシールを剥がしておママに渡す仕事をしてもらいました。
その間に私は動画や写真が撮れたし、ジジはおママと関わる機会ができたので、一石二鳥でした。
それなりにジジは楽しかったようで,満足そうでした。
「穏やかに過ごしているんだな。でも、誰が来たかなんてわかってないみたいだね。」
ジジの笑顔に、少し寂しさを滲んでいました。
そうですね。もう、特別養護老人ホームがおママの家なのです。
私達は15時になる前に面会を終えました。
共有スペースでは、おやつが配られていて、皆さんは嬉しそうに食べ始めていました。
きっとおママもその輪に入っている事でしょう。
*本日アップの貼り絵
2024年2月26日のシール遊びの作品です。
前回、テーブルの色と越前和紙のハガキの色が同じで、おママが画面を意識しにくかったようです。それで、今回は色のついた紙を用意しました。ピンク色と柔らかい黄色です。ハガキより一回り大きいので、かえっておママも自由に貼れるかもしれません。
シールは前回とだいたい同じで、円形,ハート型,星型です。
以前おママが貼り絵に使っていた友禅紙(小津和紙で購入)の切り抜きを用意したので、それをメインピースにしてもらおうと思いました。
(↓)友禅紙は私が糊をつけ、おママに手渡しました。
<おママの貼り絵制作動画①>
2024年2月26日14:23〜(59秒)
おママはピンク色の台紙に友禅紙を丁寧に貼りました。
さて、これからシールを貼って周りを飾って欲しいのですが、私が説明してもイマイチ理解しているような,していないような…?
「これはトチトチでしょう。」
「だからこれやるのは、トゥと…。」
シールの仕組みはなんとなく理解できてはいるようです。(๑˃̵ᴗ˂̵)
(↓)ジジが剥がしたシールを手渡せば、画面に貼れるようです。
<おママの貼り絵制作動画②>
2024年2月26日14:25〜(48秒)
おママはシールを貼っています。
ジジが黄色い円形シールを手渡しました。
(↓)たくさん貼れました。
<おママの貼り絵制作動画③>
2024年2月26日14:42〜(2分19秒)
「こっちか、こっちか?」
「すぐここにあることは…。」
お話ししながら、貼る場所を考えています。
今回のおママはとても積極的。自分でシールを剥がすことも出来ました。
「これが3つでしょう。」
星の数も数えられていました。
「ちょっと,大きめの…。」
形の大小も認識できているようです。
次回も、シール遊びの準備はしていきたいと思います。
(↓)関連作品です。
おママの貼り絵を見て下さり,ありがとうございます。