(2020年8月31日アルツハイマー型認知症の診断から約13年6ヶ月)
*ジジの痔…
もう1年も経ってしまったのですね。
ちょうど去年の10月中旬から11月にかけて、ジジは散々な目にあっていました。
発端は転倒による右手の怪我。しかし、利き手の怪我は思わぬところに影響が出てきました。
ジジは長年、内痔と付き合ってきました。
排泄の度に肛門からに飛び出すので、それを納めなければならなかったのです。
それが、右手の怪我で自ら内痔を肛門に納める事が困難になり、悪化してしまいました。排便の時だけでなく、立ち上がったり歩いたりするだけで出てきてしまう。
それは地獄ですわ…。
にっちもさっち行かなくなり…。私も関わり,父娘で流血の惨事に至りました…。
(↓)読み返すと、懐かしさより凄惨さが蘇る…。ぶるぶるぶる。(°_°)
昨年時点で、ジジは90歳を過ぎた高齢でした。そして、認知症歴12年を超えたおママを抱えていたので、本人も私たち姉妹(オネコ・私チャーコ)も、入院の必要がある切除手術は全く望んでいませんでした。
しかし、右手の怪我は回復してきたけど、痔の方はこのままでは生活に支障があり、生涯苦痛と生きなければなりません。
そこで、オネコがネットで痔を専門に扱うクリニックを見つけてくれました。
幸いそちらは実家からタクシーで行かれる距離。
いざ‼️GO TO‼️クリニック‼️
*ジジの痔の治療
結論から言うと、ジジは11月中旬から本格的に始めて、今年の1月に内痔の治療を終了しました。
そして、お陰様で今は脱肛などの症状は無くなりました。
良かった‼️(^O^)v
クリニックで専門の先生に診てもらうと、ジジの内痔には「痔核ゴム輪結紮術」が一番番適しているとの事で、初診のその日から処置を受けることができました。
この治療法ってとてもシンプルである意味原始的なんです。(^O^)
肛門の内側に出来た内痔核の根本に特殊な器具を使って安全にゴム輪を掛けて縛ります。
痔核は1〜2週間ほどで自然に壊死し、排泄の時などにゴムもろとも脱落します。
内痔核は肛門の内側に出来ており、直腸の粘膜に覆われています。だから痛みは殆どなく、麻酔も使いません。
傷口の炎症止めにロキソニンと注入薬が処方されました。
内痔核が複数ある場合は、前回の処置による傷が癒えた頃に、他の内痔核も「痔核ゴム輪結紮術」を受けます。
ただ、1週間ほどは肛門のあたりに傷を抱えているのと同じですから、人によっては痛みが強くなることもあるそうです。
ゴム輪で結紮した後1週間は旅行や遠方への出張、大きな行事など無いようなスケジュールを組んで処置を受けた方が良いようです。
ジジは内痔を数個抱えていました。
そのため傷口が癒えたら、残った内痔核にも同じ「痔核ゴム輪結紮術」を行いました。
それは1ヶ月に1度のペースです。
ジジの場合、昨年11月,12月,今年1月の処置で終了しました。
痛みは少ないとはいえ、個人差があるようです。
ジジは初回に引きつれるような痛みが少しあったようですが、我慢出来ないほどのものではありませんでした。
壊死した内痔核がいつ落ちたのか、分からないほどです。生来、医者の言うことはよく守り、薬もきっちり処方通りに飲む性分が幸いしたのかもしれません。
「なんだ…こんな簡単なら、もっと早くやれば良かった。」
1年後の現在、新たな内痔核ができているようでも無いし、精神的に辛かった面が取り除かれて、本当に良かったと思います。
相変わらずの便秘症ですが、掛かり付け医から酸化マグネシウム(マグミット錠)を処方してもらっています。
ジジは大きめの内痔だったので、この「痔核ゴム輪結紮術」でしたが、小さければ注射で治す場合もあるようです。
しかし、外痔は皮膚で覆われているので痛みが強く、麻酔して切除など他の治療法になるそうです。
痔の治療法も色々あるんだなと、つくづく思いました。
どんな治療を行う医療機関なのか、どんな治療法があるのか…。
今はネットでも調べられるので、気になる方は検索してみてください。」
ジジの場合は、適切な痔の治療法に出会えて幸運だったし、高齢でも諦めずに良かったと思います。
*本日アップの貼り絵
雨降って、痔、固まる…。
いえ、地、固まる…。
それでこの貼り絵を選んでみました。(^O^)
「お題方式の貼り絵」です。
※「お題方式の貼り絵」とは…。
昨年の夏ぐらいから、おママは貼り絵に使う紙を自分で1から探して選ぶ事が難しくなってきました。それで、あらかじめ私が「お題」と称して何種類かの紙を用意することが多くなりました。そして、他に組み合わせする紙片をおママに選んでもらってから、切り貼りを楽しんでもらうようになりました。私はこれを「お題方式の貼り絵」と呼んでいます。
「お題」はこちらです。(↓)
2007年春頃の『銀座百点』 に掲載されていた広告です。
おママは気に入った広告写真を切って保存していました。貼り絵の材料にしようと思ったのでしょう。これはその中の一枚です。
「THE GINZA」は資生堂の子会社です。これは衣料品などのブティック時代の広告だと思います。
さぁ、切り抜いてみましょう。冴え冴えとした綺麗な黄色を、おママは傘の周りにしっかりと残しています。
「傘の周りにどの紙を使いましょうか?」
「そうねぇ…。」
おママが迷わず手にしたのは青い播州板締め染めの和紙(小津和紙で購入)でした。
(これですか…。完全に反対色だ。)
私はちょっと不安になりました。超派手な作品になりそうです。
ハガキにベタっと被せたいそうです。
おママに迷いは一切ありません。
真ん中にドカンと傘を貼るそうです。
全く躊躇がないので、私の方が怖気付きそうでした。
貼り終えたところで、
「もう、出来上がりですか?」
と聞いたら、おママは首を傾げました。そして四隅を指差しながら、
「ここ、ここ、ここ、ここに 何かを持ってきたいわ。」
そうですか…。何を持ってくるつもりなのか…。
私はクリアファイル(上の写真で右下に写っているファイル)の中から、おママに選んでもらいました。
おママが選んだのは、この小津和紙の千代紙でした。
「派手…いえ、華やかですね…。」
「そうかしら。」
そうですよ、おママ。超絶に派手でしょうよ‼️私は絶対に出来ないわ。
でも…、確信を持って四隅に配置していく様子を見ていたら、
「これ、良いんじゃないかな。」
そう納得させられてしまうチャーコでした。(^O^)
関連作品です。(↓)
おママの貼り絵を見てくださり,ありがとうございます。