アルツハイマーとともに〜おママの貼り絵日記〜

アルツハイマーの母(おママ)が作った貼り絵と暮らしを紹介しております。

「越前 耳付はがき」を買いに行きました

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(2020年6月26日 アルツハイマー認知症の診断から約13年4ヶ月)

 

ハガキを買いに

いつも、おママが貼り絵の台紙に使っているのは、「越前 耳付はがき」というしっかりとしたハガキ大の和紙です。

一度貼り付けた物を剥がしとっても、多少表面は荒れますが破れたり穴が空いたりしません。

 

おママがこのハガキに貼り絵をし始めたのはおよそ14〜 15年前です。その頃すでにアルツハイマー認知症の症状が出ていましたが、とても軽かったのだと思います。

当時からデザインに試行錯誤を重ねていたおママにとって、その丈夫さと高品質は魅力だったでしょう。

糊の吸収の良さと和紙の強さ。 

おママは一度糊付しても気に入らなければ、カッターの刃の先を使って丁寧に剥がしては貼り直しました。その貼り絵制作にこのハガキはうってつけだったと思います。

おママの症状が進行して、あまり台紙に拘りがなくなっても、ジジはこの「越前 耳付はがき」を買い続けました。

「安いのにしても良いけど、質を下げたらやる気をなくすかも知れないしね。」

要するに、使う道具や材料はモチベーションを高めます。

この点、ジジは偉かったと思います。

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6月の下旬に、このハガキの残りが10枚になったので、私は買いに行きました。

わくわく❗️

綺麗な紙を見ると興奮するのは、おママ譲りでしょうか?

私はあれこれ千代紙を買ってしまうのです。これはおママのためではなく、自分が欲しくなってしまうから仕方がない。(^◇^;)

 

ところで、前回はいつ買いに行ったのでしょう。

ブログをやっているので直ぐわかります。2月の初めでした。(^O^)v

(↓)前回

harienikki.hatenablog.com

 (↓)前々回

harienikki.hatenablog.com

 今年に入ってからおママの制作ペースは月に17〜20枚です。

なるほど、5ヶ月で100枚を消費するんですね。

今後はもっと減少傾向ですから、おママが制作を続けていたとしても、買いに行くのは年末か来年かしら。(๑˃̵ᴗ˂̵)

www.ozuwashi.net

 

因みに、この時私が買った千代紙です。 おママは貼り絵に使い始めております。(↓)

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 (↑)因州板締め染め

 

因州板締め染め和紙

この時、いつもと雰囲気の違う和紙を買ってみました。

因州板締め染め和紙。

板締め染めという技法があるのです。

和紙(布)を折畳み、そして防染したい部分を板で堅く締めます。

そして染料で染める。

 

私はお店でこの和紙を見た時、懐かしくなりました。

子供の頃、お習字の練習の合間にやった事があるのです。

半紙を四角や三角に折り畳んで、各辺や頂点に墨汁をつけて広げると、模様が出来ました。

(遊んでいたから習字が上手くならなかったのか❗️)

(°_°)

それはさておき、職人さんの染めた板締め染めは綺麗です。一枚として同じものはありません。

おママに見せたところ、直ぐに興味深々になりました。 

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 でも、模様がくっきりと描かれているわけではないので、おママには少し扱い辛そうでした。

 

青い四角を4枚配置して、中央に赤い花(星?)を持っていく計画はすんなり思いついたようです。しかし、それでは物足りないかと思い直して、黄色の花(星?)を手にしたは良いけど、悩むは迷うわ…。(^◇^;)

長い動画です。もし、ご興味があれば…ご覧くださいませ。音声は入っていますが、前回と同様にボリュームを上げないと聞こえないかも知れません。m(_ _)m

 


2020年6月26日 因州板締め染め和紙を使って制作中

 

 その後、おママは更に飾りをつける事を思い付き、完成に至りました。(↓)

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正直なところ、いつまでおママが制作を続けられるかわからなくなってきました。

でも、もう一回くらい、ハガキを買いに行きたいものです。

 

おママの貼り絵を見て下さり、ありがとうございます。